2016年春アニメ第七週所感

こんにちは。今回から複数のアニメについて言及しない事にしています。

- (ハイフン)とあるものは言うことが特にないので言及していないという意味で捉えてください。

まだ切っているアニメはありませんが、今週はかなり忙しかったので見方などが雑になっています。ご承知ください。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production) 7話

いまいちな回。まず作画がかなり怪しく顔のバランスなどから既に崩れていたので、次回以降復帰して欲しいところ。韓国スタジオのHANJIN ANIMATIONがメインで作画を担っていたらしく作監もHANJINのメンバーだったが、ギリギリ及第点という感じが否めない。今までにもHANJINに外注している作品は多いので、もう少しノウハウを蓄積するなり制作期間の調整等で今後の質のいい作品作りに繋げてもらいたい。内容自体が中継的な部分があるので、その辺は仕方ないかなという感じ。

 

文豪ストレイドッグス (ボンズ) 6話

個人的に下手な茶番が好きではないので文豪ストレイドッグスは肌に合わない。今回は入りが特にそうだったので興を削がれた印象だが、総合的には良い出来だったと感じる。背景の美しさは言わずもがな、作画に関してもボンズだけあって安定したものがある。ただ脚本が非常に陳腐で整合性に欠けている。探偵社というだけあって事件解決の為に尽力し、その犯人を突き止めようとしているのだが、特に今回の犯人を突き止めるに至った思考がそれこそ「超推理」であり、かなり飛躍が見られる。フィクションとはいえ仮にも探偵を名乗っているのだから適当な推理をするのは如何なものか。まあ脚本と茶番以外は良い回でした。

 

マクロスΔ (ビックウエスト) 7話

非常に微妙な回。スタッフは豪華なのにどうしてこういう出来になってしまったんだろうか。脚本もコンテも大御所ばかりなのだが、いまいち話自体にパンチが無く面白みに欠ける。ワルキューレの2人が元々は水と油だったという話が、もう少し掘り下げて何があったかという話になるのかと思ったら、水と林檎を混ぜたらダメでしたという話の単なる前フリになっているのが非常に勿体無いというか何というか。今後の伏線になってるのかもしれないのでまだ希望は捨てずにいます。作画自体も相変わらずよろしくなく、人物の顔がかなり独特な様相になっているので結構つらい。

 

僕のヒーローアカデミア (ボンズ) 7話

今回は戦闘メインの回だったが、モーションのデフォルメされ方が程良く、ケレン味があって面白い。リアルな動きや極度にデフォルメされた動きではないため、説得力と迫力が同時に伝わるつくりでとても良い。ストーリーの展開としては過去の回想が少しくどいように感じるが、しかしそのくどさを以ってより強いカタルシスを与えてくれる構成で見ごたえがある。緑谷と爆豪の顔が交互に映し出される激突直前のシーンはベタだが気分を高揚させられて良い演出。今回はかなり良い回だったように感じる。

 

キズナイーバー (TRRIGER) 7話

岡本磨里の脚本が天才すぎる。胸から感情が溢れ出して来て思わず涙が零れ落ちるようなそんな回。これ程畳み掛けるようにして良い演出が(特にBパートで)ドンドン出てくる構成はなかなかない。途中から降る雨は背景の美しさも相まって、本当に嬉しくて心躍る、そして心を振るわせるような効果になっていて斬新。最後にほのかちゃんが言った「私も」が、ルルの「あなたの笑顔が大好きだから」という言葉への返答になっている部分は、それまでで離れてしまった2人の心が、またひとつになった象徴になっており、観ていて本当に救われた感じがある。本当に素晴らしい回でした。神回と言って差し支えないでしょう。

 

コンクリート・レボルティオ 超人幻想 -THE LAST SONG- (ボンズ) 6話

うーんあまりオススメできない回。メイン構成のあい川昇が脚本だったが、なんというか詰め込みすぎてしまっていた印象。一話単体としてのクオリティはあまり高くない。しかし、印象的なセリフが多く個人的には嫌いではない。「本質を失った星の子が魔女になる事は無い。人の子として老いてゆくのだ」や「本当に大人になったな」というきっこに対する言葉が時間の流れやきっこの心の変化を象徴的に表していて本当に良い。作画はかなり悪いが、こういった構成やセリフで魅せてくるコンレボが私は好きです。

 

ハイスクールフリート (プロダクションアイムズ) 6話

うーんなんだろうこのやりきれない感じ。本当にシリアスとギャグとの書き分けが下手で、どういう目線で観れば良いのかわからない。小動物が原因ってのはまあ観てればすぐわかるんだけど、それが原因と判明するのがあっさりしすぎていて拍子抜けする。ただ、前回艦長が飛び出した事で何人かの乗員からの態度が少し変わってしまったところはまあそうやろなという感じ。今のところ、まだ良いとは言えない感じが続いているのでもう少し観て判断したいところ。

 

あんハピ♪ (SILVER LINK.) 6話

何というかあんハピ♪らしさを纏めた回だったのかなとは思う。今クールも折り返しにかかるところで、1~5話の「不幸さから生じるカオス」と「それを幸福に集約する感情」の筋を一話に詰め込んでおり、今後の展開がどうなるか期待させるようなつくりになっていて面白い。5人全員が最後に手を繋いだシーンは演出も良く少し感動させられる。まあ他のアニメに比べると見劣りする部分はあるが、少しだけ心を温かくしてくれる不幸系アニメとして一貫した作り方が出来ているのはいい事だと感じる。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 7話

うわめっちゃ良いぞこれ。かなり好きな回です。個人的に檜垣亮の構成だったり脚本だったりが好みなので、この回も非常にしっくり来た。ただの冴えない女子高生だったが殺し殺される事を突きつけられ困惑する由希奈と、仇は討ちたいが由希奈に乗る事を強要したくない剣之介と、娘の事を想ってきたつもりなのにそれが通じていない事や自分の不器用さを痛感する母親と、本当に各々の心の流れが手に取るようにわかる構成で、セリフ回しも絶妙で本当に素晴らしい。今回は脚本と演出に関して神回だったと思います。(先生もスケベだったし)

 

ふらいんぐうぃっち (J.C.STAFF) 6話

作画の質がどんどこ落ちてまいりました。6話でこれだと制作スケジュールめっちゃ厳しそう。最終話まで一定ラインを保ってくれ、頼む。今回は背景もあまり質がよろしくなく、雲の表現も非常にありきたりでしかも簡素なもの。作画と背景以外はいつもの如く優勝といったところ。やはりテンポ感や間合いのセンスがずば抜けていて面白い。とにかく千夏ちゃん可愛すぎませんか。あ~~ほんと最高。優勝。

 

ジョーカーゲーム (ProductionI.G) 7話

前にも言ったかも知れないけどProductionI.Gはほんと光の使い方が上手くて、一枚絵として不自然じゃない完成度の絵が全てのシーンになっているのが素晴らしい。ドアから中を覗いたときの母親の顔に出来る陰影や、ドアを閉めた時に減衰する光など、実在感が非常にある描写で巧妙。さすがI.G。今回はアバンタイトルでなにやら気になる描写があったが、やはり戦争に突入すると「平時でこそ活躍する」スパイは追い詰められてしまうのかという感覚を得る。これが裏切られるのかそれとも応えられるのかも見モノだし、今後も期待していきたいところ。

 

迷家 -マヨイガ- (diomedea) 7話

ここ3話滅茶苦茶面白いですね。スロースターターだが確実に面白いと言える作品。やはり水島努監督作品は伊達ではなかった。閉鎖空間に置かれて怪異事件に対面した人間が、対象のわからない恐怖に駆られて突発的に暴走してしまう様が本当に良く描かれている。疑心暗鬼になって群集心理に従って敵を作り出していく描写は、非常にリアリティがあって説得力がある。構図や背景も良く、1カット1カットが効果的に描かれていて素晴らしい。特に真咲と光宗が駅のホームで話すシーンなどは暗さの表現や光の当て方が上手く、美しさもある。大変良い回でした。

 

甲鉄城のカバネリ (WIT STUDIO) 6話

いやー良い回でしたね。構成が本当に上手く、WIT STUDIOたる演出のよさが生かされていた。AパートとBパート前半で気分を段階的に上げ、Bパート後半で音楽と合わせたアツい演出でカタルシスを得させる構成は本当に素晴らしい。最終シーンで無名が飛び、それを生駒が受け止めるシーンでは青さとオレンジとが交じり合った色の空に厚めの雲がたなびく背景も印象的。無名の過去や集合群体の心臓など今後の物語に関わってきそうな事柄も出てき、今後どうなるかが気になるつくりでよい。非常に良い回でした。

 

うしおととら (MAPPA & studioVOLN) 33話

本当に良い回でした。素晴らしい。白面の者に対する恐怖や圧倒的な絶望感、つよい憎しみが本当に良く表現されている。作画枚数は多くないんだろうと思われるが、それ程多くないのに要所要所で決めてくるのはすごい。制作の負担を軽くするノウハウなのか、静止するカットが他のアニメに比べて多く見受けられるが、それが非常に自然でむしろ良い効果を生み出しているので、作画枚数に依存しない作風としての雛形的作品ではないだろうか。枚数だけ無駄に多かった三者三葉は見習ってくれ。内容的にも最後の最後で圧倒的な絶望を与えられる具合で見入ってしまう。本当に面白く良い回でした。素晴らしいです。

 

学戦都市アスタリスク (A-1 Pictures) 19話

特殊効果にやけに力が入ってましたね。それ以外は観るべきところの無いクソな回。元に戻ったと言うべきか。演出とコンテが宇宙パトロールルル子で演出コンテをされている大嶋博之氏なんだけどどうしてこうなったのか。ところどころでかなり構図が良く美しいカットもあったりするのだが、全体としての進行が本当にどうしようもない。場面転換が非常に多くせかせかしている割に不必要に感じる下らないカットが幾つもあり、観ていてストレスフル。何でこんなアニメ観てるんだろう……。

 

くまみこ (キネマシトラス) 7話

うーん、ぶっ飛んだ作画がなくなるとこうも微妙な作品になるかという感じ。これは漫画で読んだ方が面白いのでは感がつよい。くまみこはただ淡々とゆるりふわりと田舎を描く作品ではなく、どちらかというと熊が平然といる事で生まれるアンバランスを楽しむ作品というイメージがつよいのだが、その良さをかなり消してしまっている印象。あとやっぱりテンポ感がいまいちで面白みに欠ける。記憶に残らない作品だ。

 

ばくおん!! (トムスエンターテイメント) 6話

纏まってて良い回だったんじゃないでしょうか。ばくおん!!は他の日常系に比べて「バイク」という一貫したネタがあるので、観ていて不自然さやおかしさが露見する事が少ない。そういう意味で新しくも良いアニメだと感じる。実際ギャグ自体はしょうもないというか昭和っぽい部分が多いのだが、その昭和感も十分一貫されており、更にスタッフがベテランなのでその昭和さが逆に自然で取り得に転じているのが面白い。良いアニメだと思います。

 

三者三葉 (動画工房) 6話

本当にいまいちな作品だなあと感じる。絶妙にダサいと感じる部分を突いてくるし、日常系にしても脚本なりが適当すぎるのでは。全体的に緩急が無くダラダラとした構成で、演出力の低さが出ている。今回の演出は長屋誠志郎氏という事であまり名前を聞かんな?と思ったら少年ハリウッドとかその辺でやってらっしゃったらしい。今年で6年目の原画マンらしいので、三者三葉を経験のひとつにして躍進していただきたい。

 

宇宙パトロールルル子 (TRIGGER) 4~6話

は~~~~何じゃこのアニメは最高かよ。演出とストーリーラインが今期の中でぶっ飛んで良い。7分アニメという「詰め込んでも許される」コンテンツの特性を上手く使った作品。てーきゅうのように単に詰め込めるだけ詰め込んだだけではなく、それが長期的な目線で観ても上手く成立するような絶妙なバランスを取っている。また、キルラキルで使われた手法が多々見られる点なども良く、TRIGGERが確立したノウハウがこれでもかというほど導入されており観ていて本当に面白い。ストーリーの意外性も「宇宙パトロールルル子」だから意外すぎないように感じるのがすごい。いや本当にこれはアニメ史に名を刻むすごいアニメなのでオタクはちゃんとチェックするように。

 

ワガママハイスペック (AxsiZ) 4~6話

ほんとしょうもないアニメだけど5分アニメなら及第点じゃないでしょうか。全く面白くないけどEDとED後の茶番劇で書かれる立ち絵が可愛いからそれで良いやという感じ。時間も取られないしね。実際見る必要は全く無いアニメ。更に次回ではゲームの宣伝があるらしくて笑う。以上。

 

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (project No.9) 6話

今話から感想は特に変化の無い場合書かないようにします。(扱き下ろすだけになるので)

 

ビッグオーダー (アスリード) 5話

今話から感想は特に変化の無い場合書かないようにします。(書く時間が惜しいので)

 

坂本ですが? (スタジオディーン) 6話

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逆転裁判 (A-1 Pictures) 6話

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