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2016年春アニメ第十一週所感

どのアニメも物語がかなり進展してまいりまして、各々の主題なんかもようやく完全に把握できるようになってきましたね。

来週には最終回を迎える作品もあり、大豊作の今期が終わってしまうと思うともう涙が出てきそうなそんな感覚すら覚えます。

ともあれ今週もいってみましょう。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production)  11話

うーん、今回はかなり張りのない微妙な回でしたね。ストーリー構成や単話としての構成としては十分面白いのだが、他話と比べて緊張感や山がなくかなり平坦な印象。9話の演出は外注でも十分面白いと感じたのだが、今回はそうではないという感じ。まあ原作が良いのとノウハウがあるのとで観れない程ひどいという訳ではないが、やはりジョジョというビッグタイトルには期待せざるを得ないし、今回に限ってはそういう意味で満足度が低いという意味です。別に悪い出来という訳ではない。

 

甲鉄城のカバネリ (WIT STUDIO) 11話

優しいデブは死ぬ。最初から解ってた結末だったが悲しいなあ。物語自体は様々な物事が起きるべくして起こったという印象。全体的に予測可能な、良い意味で王道な展開を見せている。列車という環境にする事で一所に大勢の人間が集まり関わりながら、複数地点を移動してそれに従い物語を進める事が出来るというのは銀河鉄道999を初めとする幾つかの作品で取られてきた手法ではあるが、大河内一楼はこれを上手く情景描写と組み合わせながら表現を昇華させている。特に今回は他話に比べて重要な立ち位置の回で、圧倒的な絶望と共に色彩の歪んだ海が背景として配置されることで、今後の先行きの不明さと明確な落としどころを見せない不安定さとが良く表されている。表現技法としての上手さが際立つ回でした。

 

キズナイーバー (TRRIGER) 11話

最終回に向けて力を溜めているというような回。個人的には勝平が千鳥に答え合わせで電話をする時に時間差を表現しつつも同時的に物事を進める演出が結構斬新で好き。全体的にコンテ・演出が洗練されていた印象で、カットの割り方や表現の仕方に美しさを感じた。物語自体は穏やか且つ一手に進展しているのだが、それを思わせない構成なのもすごい。この回では感情的な昂ぶりを抑え、次回以降の最終回で訪れるであろうカタルシスに向けて強く力を溜めているという印象。良い回でした。

 

文豪ストレイドッグス (ボンズ) 10話

良いアクション回ですね。話の筋だったり臭い演出だったりはもう何も言わない事として、古き良き記号化されたアクション描写が多々用いられているという意味で非常に面白い回だったかなと感じる。エフェクトの作画だったりもシーンに良く合っており良い出来だった。ただ、船体から昇る爆煙の輪郭がはっきりとしすぎていて、これは本当に煙なのかという良く解らない感覚に陥る。作画で書くにも長時間且つ可変なために大変だろうが、CGでは少し物足りない気持ちになってしまう。アクションなどは良い回でした。

 

コンクリート・レボルティオ 超人幻想 -THE LAST SONG- (ボンズ) 23話

本当に素晴らしい作品であると再確認できる回。もう何から話せば良いかわからない。超人たちの多様なそれぞれの思想が世間の思想潮流と共に流れ、一本の大きな濁流の中に飲み込まれていく様は観ていて物悲しさを感じるが、しかし同時にカタルシスへと誘われるゾクゾクとした感覚を与えてくれる。超人の何たるか、そしてその背後にある原子力や夢へのメタファーなどが全て共鳴し合いひとつの物語を形作っており、本当に水島精児や合川昇という人間の底知れぬ思想を感じる事が出来る。また、戦闘シーンの作画や諸々のカット割りなど本当に頭がおかしいんじゃないかと思う程芸術としてのレベルが高い。全てにおいて良いと言わざるを得ない素晴らしい作品。来週が最終回である事をこれ程恨んだ作品があっただろうか。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 11話

端的に申し上げて非常によろしい。クロムクロの良いところは各人の考えの源流や生活の様子がそれぞれのシーンから透けて見えるところ。何故このキャラクターがこういう行動や言動をしたのかというのが特に今回は良く表現されていたように感じる。剣之介がフスナーニを刺した後その手の震えを由希奈が抱きしめて沈めるシーンなどは特に象徴的なシーンで、これまでの物語を踏まえた上で且つ各々の感情や考えが染み出るような本当に良いシーンだったと感じる。素晴らしい回でした。あとみんなでカレーおにぎり持って登山しようね。

 

迷家-マヨイガ- (diomedea) 11話

いやー良いよ。やはりスロースターターながら水島努監督と岡田磨里が手を組むとこんなに凄い事になるのかというのを実感させられる作品。今回は12話に向けての助走段階の回であったが、緊張感が全体に良く漂っていて上手い構成だなと感じる。迷家の凄いところは引きの上手さにあるように思う。常に何か重要な事を忘れているような、重要なピースのひとつが埋まらないと感じさせられるつくりで、観ていて「早く次話が放送されないかな」と強く感じる事が出来る。いや良い作品ですよ。

 

ジョーカーゲーム (ProductionI.G) 11話

あー良い。良いですねえ。今回は初めてスパイ側の主観で描かれることの無かった回。ドイツ軍側の目線でのみ描かれているが、その裏にD機関の牧の思考だったりが亡霊のように立ち現れてくる様は見事な描写だと舌を巻く。今回はかなり淡々としたテンポで進むが、それが逆に葬儀を思わせる作りで良い出来だと感じる。作画の感じが他話に比べ少し変わっていたように感じるが、作監が中村深雪氏というだけあって綺麗に纏まっていて個人的には結構好きでした。非常に良い回。

 

うしおととら (MAPPA & studioVOLN) 37話

いやー高まる。高まるぞ。真由子がとらの元へ行って髪を梳くシーンなどは特によく、ただただ胸の高まりを感じるだけの機械となっていた。古くから愛されてきた作品だけあって非常にベタな展開ではあるものの、そのベタさが昨今のアニメにない良さを与えてくれる。MAPPAは良くぞここまで安定したクオリティでうしおととらを送り届けてくれたなあという感じだ。ありがとうございます!! 最終回が本当に楽しみだ。

 

ハイスクールフリート (プロダクションアイムズ) 10話

はいふりに関しては吉田玲子氏脚本回が来るたびに「あ~やっぱ良いじゃん、これを求めてるんだよ」となるのが何とも。吉田玲子氏の脚本はやっぱりそれぞれの人物の人柄がしっかり出ている良い脚本だなと感じる。多くのキャラクターが出てくる作品においては記号化されたキャラの表層だけが描かれてそれ以上掘り下げる時間がないという事が多いが、吉田玲子氏の脚本ではガルパン然りそのキャラごとの個性を把握し、考え方やそれまでの暮らしぶりが伺えるよう重点を上手く変えながら描かれているという印象がつよい。こういった脚本が書ける方だからこそ今まで大作を作り上げられてのだろう。今回は吉田色のつよい回だったと感じます。

 

マクロスΔ (ビッグウエスト) 11話

とても悲しい。悲しいですよほんと。泣いてる。いや泣いてへんけど。マクロスΔもいよいよ話が進んできて1クール目の最後をどう落とすか気になるところ。巨大戦艦も出てきたし正面衝突で一通りの締めを作るのかな? 演出自体は非常に臭いし観ていて嫌な意味で唸りたくなる時もあるけど、それでもやっぱり王道的な展開には惹かれてしまうのが人の性というもの。ちかたないね。良く世界観が作りこまれたお話だと思います。

 

ふらいんぐうぃっち (J.C.STAFF) 10話

なあオタク、一緒に青森で林檎農家やろうや。今回も本当に良い出来でした。ただただ心癒される回といった感じ。那央さんが料理をするシーンの描写なんかは特に良く人の動きを考えて作られているなとわかるつくりで、たまねぎを切るときの一連の動きなんかは説得力があっていい。林檎農園で摘果(花?)をするシーンでは背景の美しさが際立っていて、今話はビジュアル的な良さを詰め込んだ回だったなあという印象。あと真琴が脚立から飛び降りるシーンでちらりとヘソが見えたりするのも素晴らしい。相変わらず良い回でした。

 

僕のヒーローアカデミア (ボンズ) 11話

やはりキレが落ちてしまっているなあという印象。このあたりで他の生徒たちの個性紹介をしなきゃならんという事もあり、物語の進展度合いが落ちるというのはもちろん仕方ない事なのだが、メリハリの無さというかカットの割り方のよさのようなものが失われつつあるのが少し悲しい。まあボンズだし何とかしてくれるでしょう。以上。

 

学戦都市アスタリスク (A-1 Pictures) 23話

厨ニ感あってつよいですね。私はとりあえずユリスと結婚したいんですけど。完全に酒飲みながらこれ書いてるんでもう何も考えられないですね。いや考えてますけど。何というか学戦都市アスタリスクに関してはもう脚本とかその辺に関しては何も言う事が無い。とにかくしょうもないので良い脚本を求めている人は観なくて良いと思う。ただ、今回に関してはオーフェリアが能力を発揮したときのエフェクトが、綾斗が能力を解放した際(何話だったか忘れた)の表現にかなり似通った、新しく引きこまれるようなもので見応えがあった。そのあたりに関してはやはりA-1といったところか。それ以外は特に言うべきことも無いですね。

 

ばくおん!! (トムス・エンターテイメント) 9,10,11話

いやーばくおん!!はほんと良いっすね。個人的に推していきたいアニメです。ギャグアニメとしてのよさがつよいので今回は3話一絡げにしますけど。これまでの話を踏まえて言わせていただくと、ばくおん!!は酒を飲みながらゲラゲラ笑って観るのが良い。本当に全くバイクを知らなくても面白い構成にしているのは監督含めスタッフさんの愛あってこそのものだろう。ここ3話は背景・作画に関しては特筆すべき部分はなかったが、脚本および演出に関しては非常にばくおん!!らしくあったなという感じ。特に11話の演出は目を見張るものがあり、単に私が園田雅裕氏の演出が好きという部分はあるが、ギャグセンスと間の取り方の絶妙さがかなり際立っており、本当に好きだった。単に面白さだけを求めるのであればこの作品を観ておいて損はないだろう。とにかく楽しめる作品でオススメ。

 

あんハピ♪ (SILVER LINK.) 11話

デンドロビウムデンドロビウム以外の感想わかないでしょ今回は。いや嘘なんですけどね。今回は1,2話に次ぐレベルで作画など諸々のクオリティが良かった回でした。特に終盤で小平先生が森の中を歩きながら意味深な事を言うシーンなどは透明感が高く構図の良いカットで、劇場版作品もビックリという感じでした。あんハピ♪は他の作品と比べるものじゃない。心で感じるものなんだ。

 

三者三葉 (動画工房) 10話

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くまみこ (キネマシトラス) 11話

もう特に言う事は無いです。本当にひどい。原作に言及するつもりは無かったが、何故ここまで原作と乖離したイメージの作品に仕上がってしまったのか。