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2016年春アニメ私感

遂に春アニメも終わり、早くも夏アニメが始まりましたね。

今期はやはり豊作でした。個々の特性が良く現れている良い作品ばかりで楽しませていただきました。

 

今回も勿論私感ですのでそのあたりはご承知ください。

今回は冬のクールにやったような点数付けはせず、幾つかのランクに分けて紹介しようかなと思います。やっぱ点数付けはクソ難しい。

文量が文量なので終盤はアホみたいに適当ですがそこも含めて楽しんでください。疲れた。

 

とまあ前書きはこんなもんにしておきまして早速いってみましょう。

 

 

S: 非常にオススメ出来る作品

宇宙パトロールルル子 (TRIGGER)

7分アニメだが名作と言える素晴らしい作品。グレンラガンキルラキルといった名作を手がけて来た今石洋之氏が監督を務めているだけあってポップな空気感と深みのある背景思想が特徴。TRIGGERの技術力の高さを窺い知る事の出来るファンシーながらも充実した映像美とその演出表現が見所で、全体として抜群に出来のいい作品。過去のTRIGGER作品とのコラボもあり、更にリトルウィッチアカデミアへのバトンパスもアツい。今期覇権であり、これまでにない極めて斬新な作品だった。素晴らしいです。

 

ふらいんぐうぃっち (J.C.STAFF)

優勝! 穏やかな日常表現と絶妙な間の取り方が上手い作品。美術さんが有能で背景が美しく、シーンに良くあっている事も魅力的。個人的には福田裕子氏が脚本をしている回の構成が上手くて好きだ。ギャグの間合いが絶妙で、テンポ感が良いというのもこの作品の良さのひとつだろう。しかしそれ以上に各登場人物が最大限魅力的に描かれているというのが一番の見所で、どのキャラクターを取って見てもその場にいるような実在感があり、更にそれによって際立つ脚本の穏やかな良さというのが伝わってくる。チトさん含め生き物のモーションにもこだわっており、観ていて心地良い。本当に素晴らしい作品でした。

 

ジョーカーゲーム (Production I.G)

ProductionI.Gの技術(CG以外)の粋が詰まったような作品。まとまりが非常に良い作品で、総合的なクオリティで言えば豊作の今期でも頭ひとつ抜けていた。話の筋は群像劇の体を為しており単話毎に楽しめるポイントがあるのは非常に大きい。背景の描き込みなどは勿論の事、大戦直前の日本の空気感を人の様子から良く表現されており、考証などもかなりされているのだなというのが観ていて良く解る。黄瀬和哉氏など大物がコンテ・演出をしている回もあったりと見所は本当に多いので、アニメを良く観る人にも観ない人にもオススメしたい一作。大変良い作品でした。

 

コンクリート・レボルティオ 超人幻想 -THE LAST SONG- (ボンズ)

分割2クールの後半が今期だったコンクリート・レボルティオ。世間的な評価は正直微妙なところだが、私はこの作品は近年類を観ない素晴らしい作品であると推したい。時系列を乱した脚本であるので、知能の低い人間には観る事が苦痛であるかもしれないが、本当に上手く構成されており、物語の進展に伴って様々な事実が明らかになりつつ登場人物の思考が表に現れてくる構造になっている。情報量が多く難しいかもしれないが、考察のし甲斐のある背景思想の重厚な作品で、各話ごとのテーマに沿って考えるもよし、実際の歴史と照らし合わせてみるもよしと様々な楽しみ方が出来る。作画に関しては悪い部分も多々あるが、それを補って余りある十二分な設定があるので、物語を楽しみたい人には圧倒的にプッシュしたい作品。本当に素晴らしい作品でした。

 

A: オススメ出来る作品

迷家 -マヨイガ- (diomedea)

水島努監督の意欲作という印象。登場人物のトラウマに焦点を当て、物語の流れに沿ってそれぞれのトラウマやその行動原理などが明らかになっていく構成になっているのが非常に斬新で面白い。登場人物も多く、ミステリーとして実際に事が起こり人間関係にひずみが生じ始めるまでに時間がかかるため序盤は少し退屈かもしれないが、中盤以降のエンジンのかかり方が尋常ではなく、最終話ではグッと引きこまれるような作りになっているので、序盤で切った諸氏には是非再度視聴する事をオススメする。異色ではあるがミステリーとして謎も多く、考察するに不足はないのでミステリー好きにもオススメしたいところである。良い作品でした。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production)

さすがはジョジョクオリティといったところ。第3部からスタッフの多くがそのままという事で、作風にあまり変化が無いのかと思いきや色合いや演出などでかなりテイストに変更があり、良い意味でグッと変わっている。また第3部まででも、作画監督をちょくちょく韓国のアニメーターが勤めていたところを、今期ではおよそ半分の回がそうなっている。若干未熟さを感じる部分もあるが、どこかアメコミ風なタッチになるが多く第4部には割りと合っているのかなとも感じる。色調の変化も含め、意欲的な仕上がりになっているという印象。まだ前クールという事で今回はAランクとしたが、十分オススメ出来る作品である。良い作品だった。

 

キズナイーバー (TRIGGER)

今期のTRIGGER枠2作目の本作品、岡田磨里脚本の2作目という一面もあり期待が非常に高かった。実際その期待に十二分以上で応えてくれた素晴らしい作品なのだが、世間の評価はなかなかどうして厳しいらしい。背景や作画など、ビジュアル面でも非常に優れた作品で、更に脚本自体も非常に出来が良く、易しいメタファーなどからその深い背景設定を読み取って考察するにも適した作品である。確かに最終話でのオチの付け方にいまいち納得できない人もいるのだろうが、個人的にはそれらも含めてよく仕上がっており本当に素晴らしい作品だったと言いたい。Aランクに入れている作品の中では最も良かったと思う。素晴らしい作品でした。

 

クロムクロ (P.A.WORKS)

継続2クールの1クール目のクロムクロ岡村天斎作品とP.A.作品が好きな私にとっては完全に波長の合った最高の作品。脚本の檜垣亮もDimensionWを除けば良い脚本を書く人ではあり、実際本作でもその才を遺憾なく発揮しているなあという印象。ストーリー自体は一本道で、展開などもある程度予測できるがイレギュラーを入れるタイミングが上手く飽きない構成になっている。また、P.A.WORKS作画班の力の入れ方も素晴らしく、モーションや肉感などの付け方が本当に上手くて舌を巻く。ストーリーにせよ作画にせよ、観ていてこれ程自然な非日常があるだろうかというレベルである。また、キャラの思考などが透けて見えるような会話が特徴的で、それぞれの感情や思考を言葉から読み取れるという点も良い。次クールでどうなるかという部分も踏まえて今回はAランクだが、大変良い作品です。次クールも楽しみにしています。

 

甲鉄城のカバネリ (WIT STUDIO)

大河内一楼脚本のWIT STUDIO新作という事で期待していたが、良くも悪くも期待通りの作品だったなという印象。大河内一楼はエディプスコンプレックスを抱いたキャラを描かせると何か映えるイメージで、実際美馬のキャラクターが今作では一番複雑に作られていたように思う。作画はさすがWIT STUDIOといった感じで素晴らしく、特に背景の描き込みは今期でも随一だった。また、メインスタッフが進撃の巨人に携わっていた事もあり、似通った演出や効果が散見された。WIT STUDIOが進撃やその後に培った技量を十二分に生かしていたように思う。ただ、キャラの立て方が非常に安易だったりストーリーラインが一本道で合わない人は多いだろうなという感じだった事もあり、非常にオススメ出来るという訳ではない。ただ、良い作品でした。

 

僕のヒーローアカデミア (ボンズ)

出たぞ、ボンズクオリティ。今期は3本も持っているので大変だったろうなと思うが、そんな事を微塵も感じさせない(コンレボでは感じさせられてしまった)クオリティだった。特に作画と演出が良く、1~5話では立て続けに感情を昂ぶらせられる演出と美麗な作画に魅せられる。正義と勇気と勝利というTHE 少年ジャンプという作風に良くあったブチ上げ演出が特徴的で、感動への持って行き方が本当に上手い作品。ただ、6話以降で失速するという点と1~4話のギャグが絶妙に面白くない(夕方アニメなので小学生に合わせるとそうなるのかもしれない)のとで、若干私感としての評価は下がってしまった。しかしそれが霞む程のクオリティを出してくれているので、2期も楽しみに待っています。非常に良い作品でした。

 

ばくおん!! (トムス・エンターテイメント)

ばくおん!!はバカのためのアニメだ。全体的に昭和の香が漂っており、ギャグと感動のバランスが非常に上手く取れた作品。正直なところ下らないネタが多いが、しかしそれが良い。バイクが好きな人が作っているんだろうなというのが良く解るほど、バイクの描写などが精緻で面白い。また背景が非常に優れており、美術さんの力が感じられる。こんな作品の何処がいいのかと言う人は多いだろうが、私は何故か好きなのだ。バカになれる人ならビールを飲みながらゲラゲラ笑って観る事が出来るだろう。良い作品でした。

 

文豪ストレイドッグス (ボンズ)

個人的な好悪で言うなら嫌いな作品だが、やはりボンズはいい作品を作る。作画や背景などビジュアル面での良さは今期でもトップクラスで良い。戦闘シーンでのアクションやエフェクトなども、カバネリ程ではないがケレン味があって素晴らしい。しかしどうにもしょうもない演出が多く、観ていて辟易とする部分が多々あった。全体として観ると十分良い作品なのでAランクとしているが、作画などが悪ければBあたりに入れていただろうという作品。悪くはない作品でした。

 

B: オススメするほどではない作品

ハイスクールフリート (プロダクションアイムズ)

海戦などの表現が精緻で全体的に質も高い作品。悪い作品という訳ではないです。Bランクに入れたアニメの中では一番良いと感じたアニメ。作画や背景の出来は良く、設定も凝ったものだったのだが、如何せん各話のシナリオにバラつきがあり、吉田玲子氏脚本の回では各キャラの感情や思考が読めるような構成になっていたのだが、それ以外の回はおよそ表面的な会話に終始するような内容で、キャラの多さが仇になっていたように感じる。可愛い女の子がきゃいきゃいしているのを観たい人と海戦を観たい人にはオススメ出来るが、そうでない人にはオススメするほどではない作品。

 

マクロスΔ (ビッグウエスト)

背景が非常に美しく設定がよく練られた作品。本当に背景の描き込みが凄くてその点に関してはかなり評価出来る。また、ヴァルキリーの戦闘シーンのスピード感だったりモーションだったりが凝っていて、観ていてつよい爽快感を感じる事が出来た。マクロスシリーズだけあって音楽も非常に良くて好き。しかし脚本やキャラの立て方がいまいちで残念。何が残念かと言われるとはっきりとは言えないが、それぞれのモチベーションが弱くて行動原理だったり感情の動きが掴みにくいからというのと、急に何やこれという演出が入るからだと思う。まあともあれ現状でオススメ出来る程ではないです。2クール目も観るけど

 

あんハピ♪ (SILVER LINK.)

いやこれは完全にドラッグでしょ。何やこのアニメは。女の子がただただ頑張って元気になるだけのアニメなのだが、とにかく訳のわからないことが多すぎる。しかしそれが良い。パステルな色合いとそれに合った水彩チックな背景とが非常にマッチしており、ビジュアル的な工夫がしっかりと見受けられる。実際ストーリー自体は本当に下らなくてどうしようもないのだが、何故か最後に涙が流れてしまう。完全に演出と監督の力という感じが強く、良くも悪くも常識から外れたアニメになったなという印象。個人的には好きなのだが他人にオススメする事は出来ない作品。

 

三者三葉 (動画工房)

作画とモーションが非常に優れている作品。5話を除いて全ての回で目を見張るような作画があるのは凄い事だった。さすがは動画工房。しかし、女の子がただ可愛い動きをしているだけで内容はないようです。日常系というのは中身がなくてただただ穏やかな事が進む傾向にあるけれど、三者三葉に関してはそれとはまた違う内容のなさだなあという感じ。キャラクターが極端すぎてその思考や行動原理を脚本が把握できてないんじゃないかなと思うほど、表面的な行動に終始しているという印象。好きな人は好きなんだろうが、私には全く合わない作品だった。

 

学戦都市アスタリスク (A-1 Pictures)

1期同様他愛もない作品でした。テンプレラノベアニメにしては良く出来た作品だった。A-1が作ってなかったらここまで良くなってなかったでしょ。とりあえずアクションが良いのと女の子が可愛いというのがアドいが、全体的にテンプレ感が臭いというのと、女性の行動が記号化されすぎていてブヒアニメとしては良いんだろうけど、そうでないとすれば観ているのがつらいレベルだ。ブヒアニメとしてオススメする事は出来るが、アニメ作品としてはオススメ出来る程ではない作品。

 

逆転裁判 (A-1 Pictures)

土曜夕方相当といった具合のアニメ。ゲームを再現するための努力が十分為されているのだなあと感じる。それ以外は特に他のアニメと比べて優れたところも無く、可も無く不可も無くといったところ。あくまで土曜夕方枠としてという意味での評価なので、深夜帯のアニメと比べるべくも無いといったところ。

 

うさかめ (アーススター)

てーきゅうの下位互換かなあと思っていたら意外と独自の空気感を持っており楽しむ事が出来たアニメ。パステルな色合いとてーきゅうとは違う独特なテンポ感で、最終的にはちょっと感動する作品。実際ギャグとしてはいまいちではあるが、作品としての完成度は3分アニメとしては十分じゃないだろうか。悪くない作品でした。

 

ワガママハイスペック (AXsiZ)

はい、可愛い。一昔前のキャラデザという感じで女の子が可愛いが、内容はないです。3分アニメの日常系の典型という感じでよろしいかなと思う。ギャグのセンスはいまいちで面白くないが、途中からスマホゲーの宣伝アニメになっていたのは本当にハイセンスなギャグで毎回笑ってしまった。人畜無害なアニメ。

 

C: オススメできない作品

くまみこ (キネマシトラス)

3話までは良い作品でした。テンポ感が少し悪くはあったけど、穏やかな空気感とヌルヌル動く作画とで観ていても苦ではなかったし、ギャグもちゃんと笑えるものだった。しかし4話以降原作からテイストが乖離してしまい、背後にじわじわと「田舎者コンプレックス」とそれに付随して生じる闇が漂い始め、最終的に作品を一刀両断に附すような言葉や演出として立ち現れて全てを無に帰してしまうようなそんな儚い作品だ。原作を読んだ事のない人は良いのかもしれないが、少なくとも原作を読んだ人にはオススメ出来ない作品だ。

 

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (project No.9) 9話切り

すいません途中(9話)までしか観てないので9話までの評価になりますが、作画自体も別段言い訳ではなくストーリーは臭くおっぱいの揺れくらいしか良いところが無いという作品。ストーリーが臭いというよりはただただスラングを使いたいだけの高校生が集まって障害者を健常者に戻そうとするのが非常に痛々しくて観ていられない。こういうのが好きな人が観ればいいんだろうけど、こういうのが好きな人とは作品の趣味が合わないので結局オススメ出来ない作品になったという感じ。語るべき事なし。

 

D: 観るのは時間の無駄だと感じた作品

ビッグオーダー (アスリード) 10話切り

さすがに時間がなかったので最終話までは観れてませんが、とにかくおっぱい以外はクソでした。作画もいまいちで演出もパッとしない、そして何より脚本がゴミのようで、キャラが何を思ってその行動をしているのかよく解らない作品。全体的なクオリティが低く、これが日曜朝5時半辺りにやっているならともかく深夜帯にやるのは何がしたいんだ、何処の層向けなんだという感じ。まあスケベシーンが多いからニチアサには持っていけないんだろうけど。本当に観ていて時間の無駄だな~~と思った作品。

 

坂本ですが? (スタジオディーン) 10話切り

何だこのアニメは。スタジオディーンはやはりスタジオディーンだったかという感じ。とにかく下らない。いやもう何を取ってもクソアニメですよ。良かったところはえーっと特に何もないです。とにかく観ている30分がキツかった。限界だった。笑いのひとつも起こらないギャグアニメが30分続くのがここまで厳しいとは思わなかった。もはや修行だ。何故これをアニメ化しようと思ったのか。終了。