2016年夏アニメ第五週所感

今回のオタクじゃないけどオタクブログは視聴が間に合わず落としている作品が幾つかあります。かなしい。

最近忙しかったのでちょっと観る暇がなくてって感じですね。

今期もいよいよ5週に入り切るか切らざるべきかの瀬戸際という作品も出てきました。

 

ともあれ今週もいってみましょう!

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 5話

良い回でした。やはりつむぎちゃんの動きとか遊び方なんかに拘りが見えて良いなあ。パピコの空き容器に砂を詰めたり謎の瞑想によって力をためるシーンなんかは「あーーわかる」という感じでうんうん頷いた。感動的なシーンの演出も自然で非常に良かった。作画に関しては少し質が落ちていたような気もするが、キャラデザや線の描き方から気にならないようになっているのも良い。穴の小さなドーナツを揚げているシーンで、小さな穴から泡が出ているところなんかも実物を観察しながら描いたのかと思うほどで、本当に良い出来だったと思います。良い回でした。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 4話

はい最高。何ですかこの素敵アニメは。水の中での表現がとても綺麗で好き。潜りたいけど水が入ってきてつらい。出来る人から見ればほんのちょっとの段差に引っかかって諦めそうになるでこの手を引っ張って、やれば出来るんだよと言って優しく引き入れるぴかりとの関係性が上手く表現されていて大変良い。あまんちゅ!独特のテンポ感が上手くマッチした回だったように感じる。バディという関係性に惹かれるでこの表情から様々な感情が読み取れるのも良い点だ。相変わらず良い回でした。

 

モブサイコ100 (ボンズ) 4話

滅茶苦茶面白い。これまでの回も面白かったが、今話は特にギャグがつよく面白かった。作画の良さに関しては言うに及ばず、テンポ感の良い演出が絶妙で巧く構成された回だったなと感じる。モブの言う「超能力なんて使い道がない」という一連のセリフから見える人の好さなど、ギャグに紛れて考えさせられるセリフや事象が多いのも面白いなと感じる。使い古された表現やキャラを使って全く新しいアニメを作っているという点でもモブサイコ100という作品は優秀だと感じられる回でした。非常に良い回でした。

 

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd (プロダクションアイムズ) 4話

大変良い回でした。アクティヴレイドはその3DCGを使った派手なアクションだけではなく、背景にあるテーマを読み取るのも面白い作品で、今回は特にそれがはっきりと出ていたように感じる。「社会が排斥してグレたやつを受け入れて更生させる」ってのは一昔前に流行ったテーマで既に古臭いものになってしまったが、それをあえて「頭の良い敵キャラ」に対して当てはめる事で現代社会に通用出来る新しいテーマに変えているというのが斬新で非常に面白かった。物語の筋としてもアツく、敵が味方になるというテンプレートを踏んでの事なのでなおの事面白い。これを単話にまとめる事が出来たのは脚本の千葉克彦氏の手腕あっての事かなと思うしやはりベテランだなあと感じる。良い回でした。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 4話

非常に良い回でした。コンテ・演出がベテランの古川知宏氏だった事もあり特にアクション含めかなり良い出来でした。Aパートは比較的普通というか落ち着いた作りになっていたのだが、Bパートでのヤトリの緊迫感のあるアクションやその前後のやり取りや表現など、プライベートライアンを想起させるような実在感があったのが印象的だ。美術監督が脇威志氏という事もあって美しく印象的なカットもあり、かなり良い回だったと感じる。素晴らしい。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 5話

しゅごい。ライラちゃん可愛すぎませんか。むくれた顔とか最高だと思うんですが。ともあれテイルズオブゼスティリアも5話を迎え、若干作画にも余裕が出てきたのかなという印象。無論まだいい作画が続いているのだが、単にアクションシーンが減ったなあと感じた。実際あのレベルのアクションシーンをコンスタントに出し続けるのは厳しいだろうし、全然良いんだけども。やはり炎が上がる瞬間の火の粉など細かいエフェクトまで気を回された良い作品だなと感じる。相変わらず大変良い回でした。

 

NEW GAME! (動画工房) 5話

良い回でした。ひふみんが久しぶりにちゃんと喋ってちゃんと動いているのを観たが、やはりアニメ化して一番キャラの印象とか動きが掴みやすくなったのはひふみんじゃないだろうか。可愛い。今回は青葉ちゃんがしっかりもので可愛いという話がつよかったが、個人的には慌ててワタワタしてるとこの動きだったりが慌ててる感があって好きです。また、青葉ちゃんが出勤時に一人で「やる気満々の青葉選手、早起きスキルを発動だ~!」(うろ覚え)的なセリフを言いながら出社してくるとこなんかも楽しそうで良いですね。はい最高。

 

Rewrite (エイトビット) 5話

原作をやった人からするといまいちだったらしいが、原作バイアスなしで観る分には良い回だったと思います。原作では竜騎士07氏が担当されていた激しい部分だったようだが、今回は脚本が伊神貴世氏という事もあってか前話からの雰囲気を変えず綺麗に纏まっていたと感じる。Rewriteはやはり少しテンポ感が早い印象があり、今話は特にその傾向が強かったように思うが、不快に感じるものではなくただ情報量が多いだけなんだなと感じる程度。角度のついた構図が印象的なカットも多く良いなと思っていたら、コンテが細田直人氏だったのでなるほどという感じだ。良い回でした。

 

食戟のソーマ 弐ノ皿 (J.C.STAFF) 5話

良い! 具体的には薙切エリナちゃんと薙切アリスちゃんが最高でした。薙切アリスちゃんと薙切エリナちゃんが水着姿で並び座っているシーンが強烈なお薬過ぎてそれ以外の印象がぶっ飛んでしまったが、たぶんその他の部分も安定した良い回だったと思います。個人的には薙切エリナちゃんがベッドに寝転がりながら「破廉恥だわ!!」って言っちゃうシーンも最高だと思います。は~~~~薙切アリスちゃん。薙切エリナちゃん……。良い……。しゅき……。

 

レガリア The Three Sacred Stars (アクタス) 4話

今話でレガリアは一旦終了という事ですが、悪い回ではなかったと思います。確かに作画の質はかなり低下しており、パースが乱れている部分が散見されたりした部分はあるが、面白さとメカ作画の点では十分以上だったので良い回だったと感じる。まあ4話段階でこれなので今後更に制作が追い詰められると厳しくなるのかなという印象ではあった。ユイが女王としてどう立ち居振る舞うべきかを考え、レナもユイを頼るべきかという葛藤の中にあった今話だが、その思考などが表面に現れているような描写も多く見ごたえはあった。また、敵のおっさんがかっこ良すぎて戦闘中に何も言わず睨み付けるシーンなどは「いいぞ、これがスーパーロボットだ」と拳を握ってしまった。ともあれ9月からの再スタートに期待したいところである。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david studio) 18話

久々のふでやすかずゆき氏脚本回。個人的にふでやすかずゆき氏のギャグのセンスは昭和っぽくて好きなのだが、ジョジョにはそれがかなり良く合っていると感じる。頭のシーンでの億安の全力疾走からテンポ感がよく、演出も相まって良い感じに纏まっていたなあと感じる。億安と仗助とが頭を寄せて話し合うシーンで色彩が2段階で変化するところなどは、場面の億安の思考や場面の移りが表されていて良い表現だったなあと感じる。今回はかなり良く出来ていた回だと思います。良い回でした。

 

マクロスΔ (サテライト) 15話

盛り上げようとしてるんだろうけどいまいち盛り上がらない回だった。いや良いんですけどね。色んな良くわからない事が一度に起こって、扇情的な歌と共に激しいドッグファイトが繰り広げられて、最後には歌と共に爆発オチってのも悪くない。ただ、やっぱり大筋での潜入捜査だったりの無意味さや途中で急に作戦をハチャメチャにする事象を観ると「これまでに築いていた舞台装置は何だったのか」という気になるしあまり没入できないなという感じ。作画が良くなっていて且つ目のハイライトが消えたり示唆的な事が起こったりするのもよかったので、何というか勿体ない回だったように思います。

 

チア男子!! (ブレインズ・ベース) 5話

大変良い回だった。やっぱり演技時の作画はかなり良いですね。人間の体の動きをよく観察して作られているというか、トレースしてるんじゃないかと思うレベルで良かった。これが観たかったがために3話耐え忍んできたんだと思うと余計に感動する。実際話自体は大したものではないのだが、それぞれが自分の欠点を認識していてそれを吐露するシーンなんかは真に迫るものがあり観ていて少しグッとくる部分もあった。こういうところがチア男子の良さなんだろうなあ。良い回でした。

 

DAYS (MAPPA) 5話

うーーーーん、あまり好きではない回ですね。物語の展開が非常に早いというのもそうなのだが、つくし以外のキャラクターの内面の描写がかなり乏しく、ただ「つくしが頑張って走ったらみんな激励されました」という今まで描かれてきたDAYSの中核部分だけが表現されていたような印象だった。カットの割り方なども何処に重点を置きたかったのか良くわからない感じで、演出がいまいちだったなあと感じる。かなり表面的な表現に終始していたというのも大きいかもしれない。良いとは言えない回でした。

 

アルスラーン戦記 風塵乱舞 (ライデンフィルム) 5話

持ち直してきたなあという感じ。アクションシーンは特に粗さが残るが、あまり動きがないシーンでの作画は多少マシになってきたなという印象だ。今回は特にそうだったが、アルスラーンは影の多い暗いシーンでコントラストが綺麗に出るような絵が映えるなあというイメージがある。まあ他にはあまり言う事がない回だったという感じですね。

 

クオリディア・コード (A-1 Pictures) 4話

いやー酷い。全然制作間に合ってませんね。2話の段階で作画の崩れなどが気になっていたが、4話にしてカクついたり静止画+エフェクトのカットが見受けられる辺りかなり厳しそう。一番盛り上がるべき撃破場面がフェードアウトで終わって次のシーンでもう主人公がヒロインの前にいるというのはなかなか見れない光景だ。物語の筋自体はまあありそうというか、多少インパクトをつけるためにヒロインをああしてしまうのは納得なのだが、展開が大変早いのでさっき死にかけで回復したと思ったらまた死ぬの?みたいなそういう忙しさがあってあまり好きではない。まあどうでも良い作品なので切るかなという感じですね。

 

タブー・タトゥー (J.C.STAFF) 4話

微塵も面白くない。カットとカットの間が不連続になるようなシーンがあってかなりストレスフルなのと、ただ下品な言葉を使っていればノリの良いライトな雰囲気になるとでも思ってるんじゃないのかというような表現と、唐突に出てくる中学生のしょーもない恋愛とがごった煮になって襲い掛かってくるので正直なところ反吐が出そうである。これまではアクションが良かったから耐えられたが限界だ。セリフ回しなども雑で、「あーこのセリフを考えてる人間はあまり発想を巡らせずに書いてるんだろうな」と思うようなセリフが多い。5話を観てから切るかどうするかという感じだ。気まぐれで視聴継続するかなという程度。