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2016年夏アニメ第十週所感

今週は旅行に行っておりあまりアニメを観る時間がなかったため、いくつか観落としている作品もある気がしますがご容赦ください。

どの作品も最終回に向けた助走段階に入ってきた印象ですね。それぞれどう纏まるか非常に楽しみです。

 

それでは今週もいってみましょう!

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 10話

端的に言って最高の回でした。9話でつむぎちゃんの気持ちがグッと落ち込んだ状態で物語が終わり、次からどうなるのやらというハラハラする感情を最後の最後にはあどけなさが残るものの成長したつむぎちゃんの姿を見せる事で解消し、そのまま大団円ブチアガり状態にまで持って行ってくれるのヤバすぎるでしょ。アジの頭や捌かれるアジの姿を興味と恐怖の入り混じる表情で見つめ、食物連鎖というものを幼いながらに理解し賛美するつむぎちゃんの様子を見ていると、子どもを甘く見ていない作品なんだなと本当に理解させられる。いやはや本当に素晴らしい。料理時の作画なども非常に良く感服した。素晴らしかったです。神回と言って差し支えないと思います。

 

モブサイコ100 (ボンズ) 9話

若干テンポ感が今までの回と違った印象でしたが非常に良い回だったと思います。モブサイコ100は特に1~5話までのイメージの統一感とぶっ飛んだ作画表現が印象的なので、少しでもイメージと異なったり作画表現が平凡に思える回があると「クオリティが下がった」と感じてしまいがちだが、ベースが他の作品と違うのでそもそも平凡ではないというのが凄い。今回は今までの回に比べると少し見劣りする回でしたが、アクションも安定して派手で作画の表現なども見慣れてきた部分を踏襲しつつという感じで良い回だったと思います。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 9話

最高でした。いやあ演出が神がかっていてただただ最高だった。言ってしまえば物語はてこが写真を消せないだけの物語なのだが、そこにはてこの過去があって想いがあって、その想いをぴかりが汲んで先輩や先生と一緒に贈り物を探すというその背景があってこその物語だったなと感じる。最後にてこが電話口で言っていた言葉にこそ変わったてこの姿があって、これまでの話よりも一層てこという人物について深く理解する事が出来るようになった一話でした。いやはや素晴らしい。2秒で終わった。

 

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd (プロダクションアイムズ) 9話

甲徹陣七竃かっこ良すぎませんか。モードⅡへの移行バンクもメカデザも滅茶苦茶に男の子って感じだし何より怒龍まさかりをぶん投げる様がかっこ良すぎる。いやあほんと解ってるなあ。毎度思う事なんだけど、アクティヴレイドの戦闘シーンは本当にレイアウトが天才でバチクソにかっこいい。感動する。完全にロボットものや殺陣を熟知している人が作ってるんだろうなというのが解る出来で素晴らしい。今回は特に外連味溢れる良さがありました。物語も都知事の思惑や危うさがいよいよ表面化し始め、どう決着をつけるのか気になり始める大変面白い回でした。

 

食戟のソーマ 弐之皿 (J.C.STAFF) 10話

高田耕一氏のコンテが光る良い回でした。食戟のソーマは元より絵としての完成度が高いアニメだが、今回は台詞と画面に映ってる人物とが異なる事で印象深い示唆的なシーンが多く、より絵が映えるような出来だった。今後の事を思わせつつ今までの話の総決算をしているという点で脚本もかなり巧妙で、しばらく続いた秋の選抜を一話で上手く締めくくっている。更に次回以降の方向性や今後の伏線も綺麗にばらまかれており、集中して見続ける事が出来る1話だった。他の回に比べると確かに地味だが味わい深い良い回だったと思います。

 

マクロスΔ (サテライト) 23話

ストーリーとしては最終話に向けての助走という印象だったが、作画のクオリティが最終話手前に来てグッと向上し、2話レベルの作画にまで戻っていたのが大変嬉しい。物語自体も佳境を迎え、いよいよロイドの思惑やハヤテの父の過去が明らかになりつつあるところで、これまでのいまいちさから一転1話のワクワクを取り戻すことが出来る作りであった。全体的なクオリティも良く、大変面白い回でした。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 23話

うーん作画がちょっとまずい回でしたね。最終回を目前にして作画面でかなり失速気味のクロムクロだが、今後どうなっていくのか気になるところだ。物語としては背景に緊迫した空気が漂いつつも高校生組のするバカ騒ぎがそのシリアスさを完全に消しているというのが凄い。今回は特にムエッタの感情や剣之介の意思に焦点が当てられていたが、確かにこれまでの話ではずっと目の前の課題を解決するに留まっていたしそれが当然のように思っていた事もあって非常に新鮮で良い展開だと感じた。よくそれぞれのキャラの内面などが考えられており構想段階からよく練られていたのだろうなという事が容易に想像できる。作画は残念だったが物語としては良い回だったと思います。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 9話

映像美に関してはモブサイコ100と双璧を為す今期のビジュアル隊長、9話になっても安定したクオリティを保っているという点でやはりufotableは凄いとしか言いようがない。物語に関してはひたすら叙事詩を読んでいるような気分にさせられる構成で、意識して作っているんだろうなという印象。今回は特にそれが色濃く、世界が抱える問題が何らかの形で提起され、主人公の目的と周囲の人間の思惑とがほんのりと示された上で目の前の課題を解決するという形で、かなりコンパクトに纏め上げられている。そのために若干物語としての味わいは薄くなってしまうが、その分ビジュアル面が強調されるのでこの作品に関して言えば正解という感じ。良い回でした。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 9話

作画が若干怪しかったものの全体としての完成度はかなり高い回だったと感じます。特に脚本の1話での纏まりの良さやアクションシーンでの意外性など見所は多い回でした。ヤトリのアクションへの力の入れ方は毎度すさまじく舌を巻くが、今回も完成度が高く、相手の意表を突く動きや外連味のある回転描写など、観ていて爽快になるような出来で大変良かった。最後の焼けた村に駆け寄るシーンもレイアウトが良く、良い引きだったと感じる。良い回でした。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david studio) 23話

康一くんの迫真の表情かっこ良すぎるでしょ。作画の調子があまりよろしくないような感じだったが、印象深いシーンが幾つもあって面白い回ではあった。ただ今までの回に比べると全体的な仕上がりがあまり芳しくないなという印象で、やっぱり作画なりその辺の出来が微妙だったと感じる。Bパートの勢いや吉良がカフェでひと悶着あるシーンなんかは観てて面白かったし間の取り方が絶妙だった。良い部分とあまり良くない部分とが混在した回だったと思います。

 

バッテリー (ゼロジー) 9話

8話で落ちた作画のクオリティが回復していて一安心する回でした。今回は巧や剛よりも門脇と瑞垣の関係性が良く描かれており、瑞垣の門脇に対する生々しいまでのコンプレックスがありありと描かれていて大変良かったなと感じる。カット割りやレイアウトも秀逸で、コンテ・演出の倉谷涼一氏の力量が伺われる完成度となっていた。脚本・作画など諸々のクオリティが高く、非常に良い回だったと感じます。素晴らしい。

 

NEWGAME! (動画工房) 10話

作画など諸々クオリティが高かったのですが、BGMがあまり入っておらずテンポ感が悪く感じた。恐らくBGMだけの話ではないのだろうが、若干間が空きすぎているような部分が多々見受けられ、良いクオリティなだけに少し拍子抜けする感がある。アバンタイトルの電車内での居眠り表現やその後の青葉ちゃんがドーナツに向けて駆け出していくところまでのモーションなど、全てが斬新な表現と十分なクオリティで思わず唸ってしまった。その後もひふみ先輩の挙動など凝っている部分が多く、ニヤケ度が非常に高い。全体的なバランスで見るとテンポ感などで若干詰まるが、他のクオリティは高いので良い回だったと思います。

 

Rewrite (エイトビット) 10話

うーん詰め込み過ぎでは。作画も追い付いていないし構成も雑だしでかなりガッカリだった。終盤は若干飽きてしまうほど時間が長く感じる30分間でした。物語の筋としては伏線をしっかり張って回収してという事をしているのだが、セリフの溜めや非言語的な表現がかなり少なく情報の密度の割りに薄く表面的な表現にとどまっているという印象。琥太郎の声優さんも滅茶苦茶頑張ってるんだろうけど、ギャグシーンで頑張ってる感が非常に悲壮に聞こえてくるので悲しい。あまり好きではない回でした。

 

91days (朱夏) 9話

作画……。作画が完全に死んでしまっているので物語の筋になかなか集中できなくて困る。全体に静止画が多く、観ていて尺稼ぎにも見えるシーンが目に見えて多くなってきたのでかなり制作が厳しそう。ストーリーとしてはようやく核心に迫るような内容になってきて非常に面白いので余計に残念だ。コルテオの生死や4人目が誰かという謎を残して終わった9話だったが、どういう落ちのつけ方をするのか気になるところ。ネロが「誰も撃つことが出来なかった」と口にし、それに対してアヴィリオが強い語調で「今なら撃てるだろう」と言い返すシーンなどは今後の展開を左右する良い描写だったと感じる。最終話に向けて頑張ってほしいと感じる一話でした。

 

DAYS (MAPPA) 10話

かなり雑多にいろんな情報が出されたまとまりのない回でした。シリアスめな場面でも軽快なギャグ(らしきもの)で明るく済ませるのがDAYSの良いところでもあり逆に悪いところでもあると感じられるような脚本で、中途半端にしょうもないギャグ紛いのもので深刻さを掻き消された上で「こんな良い事言ってるぜ」とキャラにどや顔をされても痛さが伝わってくるだけだったり逆にそのギャグ紛いのものに救われたりと、バランス感に欠けていた印象。本当にひとりの人が書いてるのか一瞬解らなくなるような展開で、共感性がかなり低い。全体的にとりとめのない回だったとしか言えない。