2016年春アニメ第三週所感

そろそろ何か切らないと生活が危ぶまれるレベルなんだけど、今期は大豊作なのが非常につらいですね。

今週もいってみましょう!

(多少ネタバレを含みます)

 

 

ビッグオーダー (アスリード)

うーんこれはこけそうな空気が漂ってますねえ。見せ所やら何やらが感じられない冗長なアニメ。1話の段階でここまで30分が長いアニメってそうそうないぞ。演出の仕方次第でもっと良い作品になっただろうなと思える残念さ。

監督の鎌仲史陽は日曜アニメやらその辺りで絵コンテや演出をされて来られた方。何となく予想はしてた。脚本・シリーズ構成の高山カツヒコがある程度実力がある方なので勿体無い。監督次第でアニメはこうも特徴的になるのだというのを再確認できる感じ。

主人公の妹が日本刀で刺されるという重要な出来事をあっさり流してしまうのはどうなんだ。その他にも無駄に引き伸ばされた部分なんかも見受けられ、とにかく演出が残念。5話まではとりあえず観るけど以降観るかは保留。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production) 3話

ジョジョが安定しているのは当然の事という感じがしますね。背景全体のテイストとしてカートゥーン色が強いというか良い具合にデフォルメされているが、その中でも晴れている時の雲はデフォルメされているにも拘らず遠近感がよく表現されていて面白い。今回現れたザ・ハンドが能力を使う際のエフェクトが、液体的であり固体のような表現で、色彩の歪みなんかも合わさって"特殊である"という事がはっきり解って良い作りだと感じる。ジョジョはやっぱりノウハウがあるだけあって各話の構成や魅せ方が堂に入ってる感じがありますね。

 

僕のヒーローアカデミア (ボンズ) 3話

2話よりも更にお茶を濁すシーンが少なくなった印象。(慣れただけかもしれない) アツくて良いんじゃないでしょうか。GODEATERのように線が細い表現とは正反対の、線を太くする事によってデフォルメ感を出している表現もひとつの形で非常によい。Bパート終了からEDまでの流れが非常に自然(これまでに無いほど)で、構成の良さを感じる。良い回でした。

 

ジョーカーゲーム (ProductionI.G) 3話

まず思ったのはこういう方向性で行くのかという事。群像劇として一人ひとりを描いていく形なんですね。構成としては一番初めに物語の骨子となる情報が出て、幾つかの出来事を経てその情報の真意がわかるというもの。全体として予測は出来るが、視聴者にとって謎な部分は残しておく作りが粋。作画も非常によく、特に戦闘(一瞬だけど)シーンのモーションは実際に人間が動いているような質量感。今回も非常に良かったです。

 

くまみこ (キネマシトラス) 3話

めっちゃヌルヌル動きますね。特にナツが逃げるところと雷が樹に落ちて炎が上がる部分の作画は一見の価値有り。あの炎の表現かなり新鮮で良いっすね。鉛筆で書いたような燃え上がり方は今までにも観た事はあるけど、炎の先端が丸まっているような表現はあまり観ない。あとナツが逃げる部分では特に影がすごいなあと。良い作画回だった。

 

三者三葉 (動画工房) 2話

相変わらず作画にはかなり力が入ってますねえ。特にネコ。なんだあの作画。1話に比べると当然少し見劣りはするけどそれもほんの少し。日常系の中でも作画の凝り方としては随一なんじゃないでしょうか。内容はというとそこまでないけど、内容がないのが日常系みたいな部分は多少あるから。(ない) 日常系が好きな人でなければ観る必要はないけど、好きな人は好きでしょうという感じ。

 

うしおととら (MAPPA & studioVOLN) 29話

うしとらに関しては安定して良い作画と構成だよなあ。特に人間の狂気を讃えた表情や怒り叫ぶ表情なんかは他のアニメに無い良い不気味さをもって描かれていて素晴らしい。影の入れ方が上手いんだろうか。あと、絵のテイスト自体も昭和感をしっかり出しつつも現代的な具合で非常によろしい。今回も面白かったです。

 

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (project No.9) 2話

ダメだキツすぎる。他の人はどういう感情を抱きながらこれを観ているんだ。とりあえずもうちょっと忙しくなってきたら確実に切る筆頭候補。とにかく臭い。ブヒるにしても私はこのキャラデが嫌いなので無理。何処を取っても良いとは言えない作品。うーつらい。観るのがつらいぞ。あまりにキツすぎて内容について言及し忘れたけどもう良いです。気になる人は観たらいいと思います。以上。

 

コンクリート・レボルティオ 超人幻想 -THE LAST SONG- (ボンズ) 2話

今回はBパートがぶっ飛び作画でしたね。さすがボンズ、三作作っていてもクオリティはほとんど落ちない。今回は爾朗の「シラける……そんなの本気にならない言い訳だ」ってセリフが私のツボにズンと入りましたね。今回はフューマーのその後や天弓ナイトの事実などが明らかになる重要な回(どの回も重要だけど)だった訳だが、セリフの裏を考えるのがこれ程楽しいアニメもそうあるものではなく、特に今回はその傾向が強かったように感じる。本当に面白かったです。今期はこれを楽しみに生きるみたいなとこがある。

 

マクロスΔ (ビッグウエスト) 3話

ほんと王道展開って感じだ。展開が陳腐なのは歴史あるマクロスシリーズの系譜という意味もあってなんだろうけど、こういう作品が各クール1作はあっても良いんじゃないですかね。作画は若干枚数が減った感じがするけどもう3話だからそりゃそうか。戦闘シーン落下部分なんかは動きが自然で、さすがはモーション制作もプロの仕事という印象。八雲さん綺麗で好き。演出も粋で良い具合でした。

 

あんハピ♪ (SILVER LINKS.) 2話

1話に比べてグッと作画のレベルが落ちたというのが初っ端の印象。やっぱりOPからは2000年代の香りがして好き。ギャグのセンスが非常に悪く、全体の構成としても荒削りに感じられる。作画の出来もそれほど良くないため、他のアニメを切ってまで観るべきアニメではないという感じ。1話段階では判別出来なかったけれど、オススメ度合いは低い。

 

学戦都市アスタリスク (A-1 Pictures) 15話

うーんこの。まあ作画はやっぱり良いです。特に戦闘シーンのモーションには説得力がある。今回は特別言う事も無いというか、学戦都市アスタリスクの中ではまだ良い回だったんじゃないでしょうか。(ただ全体を通して観た時にキツさの方が圧倒的に勝ってしまう) 戦闘シーン以外には女の子が可愛いという事以外特に観るべきものも無い。以上。

 

ふらいんぐうぃっち (J.C.STAFF) 2話

相変わらず空気の作り方が上手い作品。キャラクターの魅力を如何に引き出すかという事を監督含め製作スタッフが感覚として共有しているような印象。第一話に比較して作画というか空間を意識したモーションが怪しかったが、気にならない程度。物語としては新たな登場人物が出てバッケの天麩羅を作っただけの内容だがそれが良い。魔女のいるありふれた日常を提供してくれる良い作品。推しです。

 

文豪ストレイドッグス (ボンズ) 2話

やはりボンズの作画は半端ではない。しょうもないシーンであってもちゃんと描き込まれているのが素晴らしい。個人的には背景と色彩が非常に好み。ストーリーとしては主人公が結社に入るまでの部分という感じだが、"普通に"面白くて良いんじゃないでしょうか。やはりギャグのセンスが昭和じみていてあまり好きではないけれど、そこはご愛嬌。今後も期待しています。

 

ハイスクールフリート (プロダクションアイムズ) 2話

第一話とそれ以降を繋ぐ、主人公のキャラやそれぞれのキャラを印象付けるための回という感じ。主人公が船員全員の名前を覚えているのは人心掌握術のひとつとして理解出来るし、それぞれの部門に顔を出し現場の状況を確認するマネージャーとしての資質、そして敵を兄弟と呼び助けるカリスマが描かれていて、「ああこのための回か」というのがよく解る作りになっている。それぞれのキャラの立ち方や関係性も十分描かれており観ていて面白い回。良かったです。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 3話

良い作品ですね。特に会話の組み方が巧妙で、主人公と侍との掛け合いが同じ話題について話しているにも関わらず互いに絶妙に噛み合わないという、キャラの個性も表す巧さが顕れている。モーションのひとつを取っても実際にそこに存在するという感じが表れてて良い。脚本に関しては第一話の意外性から逆に「タイムスリップモノの典型」をはめてきているのがある意味良い演出という感じ。P.A.制作でCV.麻倉ももの妹キャラがござる口調ってCharlotteかな?

 

甲鉄城のカバネリ (WIT STUDIO) 2話

いや~作画半端ないっすね。個人的に今回一押しの部分は姫様が鍵を胸元から取り出すシーンですね。髪の流れだったり身体の動かし方だったりの自然な滑らかさと、1980年代後半の作品を思わせる作風が両立すると何というか感動を通り越した何かに至ります。物語の筋自体は背景設定の特異さ以外は、逆に最近ではありきたりなものだが、十分にそのありきたりさを陳腐に感じさせない構成で面白い。素晴らしいです。

 

ばくおん!! (トムス・エンターテイメント) 2話

何というかとにかくバカらしいものをちゃんと作ってるなあという感じ。まあ面白いからそれで良いんじゃないですかね。展開自体は結構早くて、日常系というよりバイクの見せ所を作るためのアニメという感じがつよい。ばくおん的にはそれで正解だと思います。他には特段言うべきこともなし。

 

迷家-マヨイガ- (diomedea) 3話

人間の会話を主に成立させているアニメなので展開が早い。展開の早さをあまり苦でなく見せているのはある意味すごい事なのでは。作画に関しては前回に引き続きちょっと怪しい部分があるのだけど、前回も今回もヴァルカナメインのシーンなのが笑う。それぞれの過去が展開を通して明らかになっていくのは良いっすね。物語の展開としては面白く進んでいるし、引きも上手く次回が気になる感じだったのだが、次回予告で強烈なネタバレを食らうので非常に残念。いや、新しい事件が起こって誰が死んでもおかしくない進行で、更に川を流れていく人影が誰か判別しづらい演出だったのに「よっつんの川流れ」はさすがにいかんでしょ。

 

坂本ですが? (スタジオディーン) 2話

本当にしょうもないアニメだ……。これを観るくらいならアリが巣を作る様子を眺めている方がマシというレベル。どれを取っても平均を大きく下回るアニメ。少し展開が気になる部分はあるが、ここから驚くほどの超展開にならない限り駄作に名を連ねる事になるだろう。

 

キズナイーバー (TRIGGER) 3話

相変わらず作画や表現が洗練されていて良いですね。特に今回目を見張ったのは、日染のアパートの背景。汚さを感じるアパートを光の当て方によって美しく見せているその感じが非常に好き。キズナイーバーたちと園崎との両面で話が進んでいく進行もまた構成の良さを感じさせられる。素晴らしいです。

 

宇宙パトロールルル子 (TRIGGER) 2話,3話

何なんだろうなーこのアニメなーでもめっちゃ好き。溢れ出るTRIGGER感というか、キズナイーバーがTRIGGERのリアルな部分を抜き出した作品だとすると、宇宙パトロールルル子はTRIGGERのコミカルな部分を抜き出した作品って感じ。TRIGGERのテンポの早さを7分アニメに詰め込むとこうなるのかというのがよくわかる。セリフ回しなんかも思わせぶりで裏を読みたくなってしまう良いアニメだと思います。素晴らしい。

2016年春アニメ第二週所感

桜も散り始めるところが増えてきましたね。

京都の観光客も減ってくれると良いのですが。

今週も先週に引き続いて新アニメが複数放送され、いよいよ出揃ってきた次第です。

二話以降のものも放送されており、既に切る作品を決めている方もいるのではないでしょうか。

という訳で今週も私感を述べさせていただきます。

※ ネタバレを多少含みます

 

 

コンクリート・レボルティオ 超人幻想 -THE LAST SONG- (ボンズ)

待っていたぞコンレボ!! 2015年秋アニメの二期ですが私はこの作品が狂おしいほど好きでたまらないんですよね。まだ観ていないそこの貴方、絶対に損はしないので是非一期から観てください。ここまでよく練られ、思想を込め、丁寧に作り上げられた作品はそう多くあるものではありません。

戦後学生運動期の社会風刺と共に、正義とは何か、人間とは社会とはどうあるべきなのかを背景に仕込み、巧妙にその思想を表した素晴らしい作品。レトロな雰囲気と独特なタッチの作風、そしてよく描き込まれたエフェクトなども相まって、ボンズの中でもかなり異色の作品に仕上がっているが、逆にその良さが際立っていると言える。

二期第一話も、正義を追い求めて矛盾を受け入れられなかった刑事の姿とその言葉が、正義とは何かについて改めて考えさせられるよう構成されており、非常に見ごたえがあった。本当に素晴らしいです。視聴確定! みんなも観よう!

 

文豪ストレイドッグス (ボンズ)

キャプテンアースやスタドラで監督を務めた五十嵐卓哉と同じく脚本を務めた榎戸洋司のタッグをそのまま持ってきたボンズアニメ。今期はコンレボもヒーローアカデミアもあるけど大丈夫ですかね。しかしそんな心配はぶっ飛ぶくらいの良クオリティ。さすが俺たちのボンズ。演出の古臭さが多少鼻には付くけれど、十分許容しうる程度で観ていて心地良い。

第一話は目の演出というか描き分けがかなり凝っていて好き。初っ端のぎょろりと動く目の表現は、よく使われている手法ながらも見ごたえがあるつくりになっていて面白い。少しだけあったアクションも、虎の動きが非常にリアルで拘っているんだなというのがよく解る出来でした。

今後どうなっていくのかが楽しみな一作。視聴確定!

 

はいふり 改め ハイスクールフリート (プロダクションアイムズ)

公開前CMの作り方からは想像も出来なかった内容で、意外性としては今期一。原案は様々な軍事モノなどの考証を手がけておられる鈴木貴昭。個人的に好きな複数作品で考証を担当されていたので今後の展開に期待大。シリーズ構成・脚本の吉田玲子はガルパンでシリーズ構成・脚本を担当されていた方。監督に関してはよく知らないのでなんとも言えないが、今後に期待出来る作品。

第一話の感想としては、意外性とマーケティングの上手さを感じ、今後への期待を抱かせる作りで非常に好印象。ただ、個人的に演出というかセリフ回しがあまり好みではなかったかな。 作画的にもよく動いていて、少し浮遊感のある作画が印象的。視聴確定!

 

ふらいんぐうぃっち (J.C.STAFF)

観た瞬間震えたよね。「これだよ!」って叫びかけました。スタッフさんはダンまちでたまにお名前をお見かけした面々という感じですが、このようなものを作っていただきどうもありがとうございます。私の趣味にドストライクな日常系ふわふわアニメ。美監の奥村泰浩さんは経歴を見るにダンまちで美監補佐をされていただけという事で、それであれだけの背景を構成されたのかと思うと感服です。

雰囲気作りが素晴らしく、自然豊かな東北の地で巻き起こる様々な出来事が、柔らかい空気によって上手く調整され、観ているこっちまで暖かい気持ちになれるようなそんな印象。完全に好みバイアスがかかっているけれど、それでも良いアニメである事には変わりない。

のんのんびよりよつばとが好きな諸兄には是非観ていただきたい作品です。視聴確定!

 

三者三葉 (動画工房)

めっちゃヌルヌル動くね。すごい。監督の木村泰大さんは今回が初監督作品になるのかな? いろんな作品でちょこちょこ演出や絵コンテをされてた方。GJ部のシリーズ構成をされてた子安秀明さんがついてるから安心だね。ほんまか?

とにかく一話は動く動く。女の子の可愛いが盛り沢山な内容で、それを目当てに観るならかな~り良い作品。走っているときの上半身の動きは一見の価値有り。拘ってるなというのがよく解りました。

背景も地味に凝っていて、気付いた方も多いと思いますが単なる桜ではなく葉桜にする事で、単純な演出上の美しさだけではなく時期を推察出来る上手いつくりになっているなという感じ。

これからの展開や最終話まで作画がもつのかなど、楽しみにさせていただきます。視聴確定!

 

ばくおん!! (トムス・エンターテイメント)

音が良いっすねえ。バイクに乗りたくなる良いアニメ。バイク部長を観た瞬間になんとなくローリングガールズの三重モータースを思い出したのは私だけじゃないはず。監督の西村純二はアニメ界の大御所で、ゴッドマーズの演出もしてたってすごくない? 美術監督は吉原俊一郎。私結構好きなんですよ、吉原雲。

第一話の印象としては「バイクの作画書きこんでんな~」という感じ。正直なところストーリーやその辺は勢いで押し切られた印象で、そのくらいしか頭に浮かんでこなかった。第一話だしね、仕方ないね。やはり昭和のノリというかそういう感じはもちろんあるけれど、ちゃんと作られた作品だと思います。何も言う事が無いからそう言ってる訳じゃなくて、やっぱり「普通に」「ちゃんと」作られた作品もそれはそれで価値ある事。

この先も勢いを見せつけ続けていただきたいところ。視聴継続。

 

あんハピ♪ (SILVER LINK.)

可愛い女の子の日常を描く事に定評のあるSILVER LINK.が制作する今期のきらら枠その2。監督はココロコネクト、のうりん、プリズマイリヤを手がけた大沼心が務め、作監GJ部などでキャラデを手がけた大島美和が務めている。こんなもん、女の子が可愛く描かれないはずがなかろうよ。

実際女の子は可愛いし可愛い女の子たちが明るく楽しい30分を魅せてくれた。しかし中身はというと、正直あまりない。まあ最初一二話は女の子たちのキャラ付けを行うところから入るわけだし仕方ない。

個人的には絵本のような背景とパステルな色合い、そして何よりOPを含めた音楽が非常に好き。女の子たちの日常に華やかな色を添える効果は絶大。雰囲気作りにかなり力を入れた作品という印象。視聴はとりあえず5話まで観てから判断という感じ。

 

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (project No.9)

project No.9さんこういうの多いっすね。ネトゲ世界のギルドメンバーとオフ会したら自分以外女の子だったというお話。以上! おしまい! いやほんとに第一話はその程度しか内容がなかったから。監督の柳伸亮さんは元作画畑の人っぽい。

第一話を観た感想はとにかく高校生オタクのキツさというか、オタク特有の痛さが全面に出ていたなあという感じ。それ以外は特に無いです。一応5話までは観るけどその先視聴するかはわからない。以上。

 

パンでPeace! (旭プロダクション)

3分アニメとしては上々のクオリティ。制作の旭プロダクションは最近は撮影や下請けがメインの会社なんだけど、ひめゴトみたいなニッチだけど良い作品を作る会社という印象。今回のパンでPeace!もそのひとつになってほしいという期待がある。初回から濃厚な百合を感じられたのは大きい。頑張ってください!

 

ワガママハイスペック (AXsiZ)

あの、AXsiZさんはそろそろHPのデザイン変えたほうが良いっすよ。それはさておき、私はこのアニメ結構好き。何が好きってバカなものをまともに作ってるのがとても好き。とにかく3分間何も考えずにビールでも飲みながら観るのが正解。AXsiZは可愛い女の子書くのが意外と上手い印象がある。まじもじるるもとかさばげぶ!とかハローきんもざとか。3分間という短さの割には良アニメ。ただし人を選ぶ。

 

宇宙パトロールルル子 (TRIGGER)

8分アニメだけどTRIGGERの良さをこれほどかというほど詰め込んだ作品。素晴らしい。監督はキルラキルで監督を務められた今石洋之。個人的にはアニメーター見本市で監督を務められていたSEX and VIOLENCE with MACHSPEEDが非常に好き。というか監督に限らず8分アニメなのにスタッフが異常に豪華。構成が非常に上手くて、終始笑っていられる設計になっている。ストーリー自体は作りようによっては重くもなりえるのにTRIGGER特有のコミカルさで明るく面白いつくりになっていて、非常に軽い気持ちで観る事が出来る。8分という短さもひとつの表現の形なんだなと思わせる作品。短時間アニメですし是非観てみてください。オススメの一作。

 

うさかめ (ミルパンセ)

OPめっちゃすこ。劣化版てーきゅうってそれ一番言われてるから。背景のパステル感とか色彩の柔らかさみたいなのは結構好きだけど、それが全く生かされてない作風とテンポ感。私は嫌いじゃないけどたぶん全く評価はされない。5分アニメは如何にインパクトと勢いで押すかが評価の分かれ目じゃないですかねえ。あとEDが突然実写のようなサムシングになって「やめて!!」って叫びました。以上。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production) 2話

1話に続き良いクオリティでした。蒸気からスタンドが練りあがる部分のエフェクトは凝っていて見ごたえがありましたね。第三部以前と異なり少し特異な色合いにも目が慣れ始め、意外としっくり来るなという印象。良かったです。

 

僕のヒーローアカデミア (ボンズ) 2話

相変わらずボンズだけあって作画は本当に素晴らしいですね。どのシーンを取っても絵になるのはすごい。今回も第一話に引き続き、しょうもないギャグで感動的なシーンのお茶を濁す場面が複数あり、そのあたりに言い知れない苛立ちを感じるが、そこは人それぞれかなと。感動的なシーン自体はかなり良い出来なので勿体無いと感じた。

 

うしおととら (MAPPA & studioVOLN) 2話

アツいなあ。うしとらを観てると中高生時代のアツいハートを取り戻せるような気がするんですが気のせいですかね。今回は特に、うしおが麻子を巻き込んでいるという自覚をすると共に一歩踏み出したり、真由子が決心をする回だったけど、その中にあるアツい部分をひとつひとつ丁寧に抽出して作画中や演出に込めているような印象だった。大変良い出来。

 

マクロスΔ (ビックウエスト) 2話

物語の構成は割りと陳腐だけど、演出が良い感じにアクセントになっていて「そういうつもりで作ってるんだ」と思わせられる。これまでのマクロスシリーズと違い、歌姫が複数名存在するので、BGMで流れる歌が結構重厚で好き。今回はヴァルキリー含む戦闘シーンがなかったけど、次回はヴァルキリー盛り沢山の内容になりそうなので期待しています。

 

ジョーカーゲーム (ProductionI.G) 2話

2話もやはり安定した作画。面白いところを魅せる構成も1話に引き続き見事だなあといいう感じ。まあ当然1話に比べたら滅茶苦茶に動くとか演出が非常にいいということはないけれど、それは当然の事であって素晴らしい事に変わりはない。安定した面白さがあって評価出来る作品。

 

くまみこ (キネマシトラス) 2話

1話に比べてちょっとテンポ感が上がったかな? 1話のような無駄な冗長さが抑えられて、いわゆるゆるふわになったように感じた。(たぶん気のせいだけど) 1話段階ではあまり言及しなかったけど、くまみこの柔らかさというかそういう部分は出せていて良いと思います。あとまちの可愛さ。日岡なつみさん適任すぎませんかねえ。めっちゃすこ。

 

学戦都市アスタリスク (A-1 Pictures) 14話

観終わった瞬間に「俺はこの30分をもっと有意義な事に使えたはずだ」って毎度思うんだけど一応と思って観ちゃうんだよなあ。A-1が作ってなかったら切ってたぞ。やっぱりある程度作画は安定してるけど、でもすごく良いって訳でもないので基本的に観なくて良い作品だと思います。ブヒりたい人はそのために観てって感じ。今回は綾斗がお姉さんへの手がかりを得るという、ある種ターニングポイントになりそうな回だったけど、あまり緊張感がない。デブが杉田の声っていうのもあると思う。とにかくあまり評価は出来ない。

 

クロムクロ (P.A.works) 2話

主人公の女の子が下唇を押し上げるような表情をよくするのが印象的。1話に引き続き良い出来だった。特に今回はムクロの稼動シーンが多く、面白い立ち回りを観ることが出来る。ムクロの人間らしい動き(巨大ロボらしからぬ滑らかで重心が意識された動き)や殺陣の組み方には拘りを感じる。物語の構成も殺陣の組み方も王道に沿いつつも若干のイレギュラーを入れる事で見ごたえと緊張感ある構成になっているように感じられた。あと背景めっちゃ書き込んでますね。敵のムクロが浮き上がっていく場面の雲の表現や、橋を背景に悠然と金色のムクロが行進する姿は見物。セリフ回しも説明的ではなく、徐々に背景関係や各々の感情が立ち表れてくる作りになっていて、観ていて違和感を感じない。素晴らしい!

 

キズナイーバー (TRIGGER) 2話

1話に続き気になる終わり方をする2話、やはり良い作品ですね。ストーリーラインとしても「大筋は予測できるが予測できない」部分が緊張感を常に維持してくれる。作画も、キルラキル然りカートゥーン的な表現とリアルな表現とがクロスしているような作風で、キルラキルよりもリアル寄りなテイストが新しくて観ていて楽しい。涙が頬に落ちる瞬間の一瞬光が入る効果もあまり観なかったので新しいなという感じ。少女が主人公と顔を接近させる場面が2人に対してあるけど、そこに主人公の顔に触れるものが涙と絆創膏という対比が置かれているのが印象的。素晴らしいです。

 

迷い家-マヨイガ- (diomedea) 2話

怖い描写が典型に則っていて面白い作品だなと感じます。主人公の独り言が多いのがちょっと気になるけど、これもひとつの伏線なんじゃないかと疑ってしまう作りなのも良いんじゃないかな。しかしやっぱりキャラが多い。それぞれのキャラを立たせているのは水島監督の手腕あってこそだろうけど、なかなか慣れるのには時間がかかりそう。(減っていくから大丈夫) あとdiomedeaさん、2話にして早速微妙な作画がチラホラ見受けられますが大丈夫ですか? 神経質になってしまっているだけだろうけどやっぱり不安。

2016年春アニメ第一週所感

今期も新アニメが始まり、皆様方どれを観ようか悩んでる時期でしょうね。

私も新生活で少しアニメを観る余裕が無くなって来たので、今期は全てを観る事が出来なさそうです。

自身の考えを整理する意味合いもこめて、とりあえずは毎週作品の感想をネタバレのあまり無い範囲で書いていきたいと思います。(無意識にする事はあるけど、それは読む人が脳内でフィルターをかけてください)

初週はさすがにちょっと文章が多くなるけど、各アニメ第二話以降は文量を減らしていきたい。

 

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production)

さすがですね。シリーズ構成小林靖子さんを始め多くのスタッフさんがスターダストクルセイダースからそのまま変わらず製作に当たっていらっしゃるようで、クオリティーは担保されていると思います。第三部からガラリと色彩の雰囲気が変わりましたが、これは前作から引き続き色彩設定をされている佐藤裕子さんの技あっての事でしょうね。感服します。

ストーリーのテンポとしては相変わらず少し早めに感じますが、要所要所は押さえられていて、決め所を心得ているという印象。日常に潜む恐怖を突然描き出す演出には目を見張る。視聴確定!

 

クロムクロ (P.A. WORKS)

トンデモねえ作品が出てきたなという第一印象。今期で期待出来る作品のひとつです。

監督は岡村天斎。ズヴィズダーが結構好きだったので期待したいところ。その他のスタッフさん方を見ても、作監の西畑あゆみさんはSHIROBAKOや凪あす、Charlotteなど作画お化けなアニメの作監を多く勤めてこられた実力の持ち主。色彩の水田信子さんはGレコやエウレカ、そして何よりゆゆ式の色彩を担当してこられた経歴のある方。メカデザ・ビジュアルコンセプトを担当される岡田有章さんは勇者王シリーズなどで経験を積まれ、Gレコ、ガルガンティアでその才能を遺憾なく発揮された方。以上のような豪華メンバーなので、ビジュアル的には非常に期待出来る作品です。

第一話の印象としては、まず初っ端の雪中戦の演出が面白かったです。本当に雪の中にいるような視界の悪さの中、巨大なロボットが激しくぶつかり合うのが見え、そして端々に倒れる甲冑姿の武士。そして光るロボットのモノアイ。そのアンバランスさが非日常であるという事をはっきりと印象付けてきます。次に出て来るシーンは、可愛い女の子(西畑さんのキャラデザは本当に可愛い)が日常を送るシーンで、非日常から日常への急速な転換が強いインパクトとなって襲い掛かる。

これだけでも既に面白いのに、SF的な発想と地方伝承が結びつき、背景設定がじわじわと染み出てくるような演出やセリフ回しも見もの。そして唐突に現れる全裸の男と、その股間を絶妙に隠す作画。絵コンテからして天才だったのだろう。さすがは岡村天斎

詳しい内容は見ていただけると良いが、この第一話の完成度の高さから今後を期待せざるを得ない。面白い第一話でした。視聴確定!

 

学戦都市アスタリスク (A-1 Pictures)

あまり好きではない作品だけど、ブヒる為にとりあえず二期の第一話を観ました。

やっぱりA-1だけあってアクション作画なんかはぶっ飛んでいいよね。何でこんなアニメにA-1が力を注ぐんだ……という感じではあるけど、実際女の子が可愛くてオタクが金を落とすんだから仕方ない。市場原理は斯くも非情なるものか。(言いすぎ)

キャラデの川上哲也さんは、龍ヶ嬢七々々の埋蔵金やSAO、ロボットガールズなどでキャラデを務めており、これらの作品の可愛さから見ても今回のキャラデが可愛いのは一期の第一話放送前から確定していたも同然。実際可愛い。アイマス作監もされてたのは始めて知ったけど、まあA-1だからね。

色彩設定の松山愛子さんはあの幻影ヲ駆ケル太陽の色彩をされていたらしい。あの作品はよくはなかったけど好きではあったので、二期以降が無いのが残念。

ストーリーとしては一期の続きとしか言えない。以上。第一話補正が多少入るとはいえ、あのアクションが書けるのはやはりA-1ならではというところか。最後まで視聴するかはまだ解らない。

 

甲鉄城のカバネリ (WIT STUDIO)

かなり期待出来る一作。進撃の巨人がどうこうと言われているけれど、監督・助監督・メインアニメーターが同じならそりゃ演出も同じようになるでしょうよとしか言えない。良いもんは良いんだからゴチャゴチャ言うな。

甲鉄城のカバネリはオリジナル作品というだけあって、総作監にベテランの浅野恭司さんに加え丸藤広貴さんを配置する点でも意欲作という感じがする。脚本は大河内一楼大先生。最近いまいち振るわないので少し心配ではあるが、過去には超大作を何本も提供してくれているので期待出来るだろう。美術監督はクロムクロ同様吉原俊一郎さん。小ぶりな雲が空高くにもくもくと上がり、広さを感じさせてくれるのが第一話の駅の描写でも生きている。

設定としてはスチームパンク×戦国×ゾンビパニックと大好物な要素が盛り沢山な訳で、第一話もかなり楽しませてもらった。蒸気圧縮銃を手に武士がゾンビと闘う様は、実に異様で面白い。このバランスを上手く成立させているのが、暗く赤黒い色彩と、よく描かれた人間の恐怖する様だ。嫌でも「こういう世界なのだ」と認識させられる引きずり込み方は、進撃の巨人の際にも味わった荒木哲郎の演出あってこそである。

主人公が完全にうしおって感じだったのでちょっと笑ってしまったけど、初めから終わりまで文句のつけようのない出来でした。素晴らしい。視聴確定!

 

ジョーカーゲーム (Production I.G)

 OPからしてクールで期待している作品のひとつです。一瞬3DCGか?と思うほど遠近感の表現が素晴らしい。まるで攻殻機動隊新劇場版だあ……。その通り! このジョーカーゲームの監督と作監攻殻機動隊新劇場版で監督を務めた野村和也さんと、総作監補佐を務めた矢萩利幸さんが務めていらっしゃるのだ。更にシリーズ構成・脚本は岸本卓大先生という訳で、作画と演出には十二分に期待出来る作品と言えるだろう。

ストーリーラインはスパイ物かなと思いきやそうではなく、主人公を中心に繰り広げられる腹の探りあい、すなわちジョーカーゲームのようだ。人が腹を探り合って地獄を形成するのを見るのが好きなので、私は好きですね。

第一話で主人公が食堂へ入るシーン、主人公が中へ入ると煙で充満しているんだけど、そこの煙の表現が実に素晴らしくて少し見入ってしまった。他にも、街中の光の効果など細かいところまで表現がリアルで出来のいい作品。終盤で主人公の目が揺れる部分の作画は目を見張る。さすがProductionI.G。いい仕事してますね。視聴確定!

 

キズナイーバー (TRIGGER)

来た来た来ました傷と絆の青春群像アニメキズナイーバー! TRIGGER期待の新作が登場しましたよ! 監督はキルラキルで副監督を務めた小林寛、そして構成はあの花やオルフェンズで魅せてくれた岡田磨里。これは期待しないわけにはいかんよなあ? 実際第一話は素晴らしい出来でした、ありがとうございます。

初っ端に思わせぶりな主人公の過去を描き、狂気が滲み出る社会と主人公の異常性の描写、その他諸々現代社会の原罪を登場人物が口にし、それを繋ぐ「他者との絆」あるいは「他者に付けた傷」というテーマが立ち現れる。今後のストーリーの方針を、明示する事無く視聴者に強く印象付ける技術は非常に素晴らしい。

最後に出て来る跳ね橋のコンセプトビジュアルは、今後関わり合いながらも混じらない、しかし交差する登場人物たちを表しているようで面白い。(何気に雲の動きが奥方向に動いているのも印象的だった)

肉体的な痛みから精神的な痛みへとここからどのように繋げていくのか。とにかく期待させてくれる第一話でした。視聴確定!

 

迷家 -マヨイガ- (diomedea)

水島努監督最新作という事で期待高まる本作、一体どのような作品になるのか楽しみなところ。シリーズ構成が岡本磨里なのも期待したいところ。ただ、製作がdiomedeaという一点がかなり不安である。艦これやらワルブレやらいろいろと問題作を残してきたdiomedeaが、果たして最後まで作画を崩す事無く製作完了できるのか。そのスリルもまた本編並みに緊張感を煽ってくるんだよなあ。

第一話を観るに、まず登場人物が非常に多くかなり挑戦的な作品だと感じる。総勢31名が登場し、それぞれの個性が少しずつ透けて見える構成になっている。霊剣山のようにただ無駄に多くそれぞれが消費財になっているという感じではなく、今後この全員が絡みつつストーリー展開に重要な役割を果たしてくるのではないかという印象があるので、全員覚えるのは楽。31人をすぐ覚えられる作りなのは本当にすごい。更に公式HPでは全員が揃った集合絵がトップに来ているのだが、物語の進行と共に背景が変化したり描かれている人物が減ったりするのではないかという期待も少しある。

主人公の過去や今後が気になる展開で好感度高し。あとヒロインがゲロ吐くアニメは良アニメってそれ一番言われてるから。視聴確定!

 

マクロスΔ (ビックウエスト)

マクロスシリーズ待望の最新作。製作は初代から手がけてきたビックウエスト。い つ も の って感じが強いですが、期待出来る一作。総監督は相変わらずの河森正治さん。作監にまじろと進藤優、そしてメインアニメーターに中山竜を配するというビジュアルへの力の入り方が半端ではない。

実際に第一話では「えっ!? こんなに動くの!? 大丈夫!?」という程に全てのキャラがかなりぬるぬる動く。非常に素晴らしかった。演出としては第一話なのでインパクト重視だったのか、若干シュールな趣になっていた。ワルキューレプリキュアか何か? まあ面白かったし良いんじゃないでしょうか。

マクロスは歌とロボで魅せるという流れがかなり定着してきてるね。歌が流れてなくてロボが出てないシーン、合計しても5分ないんじゃないかな? しかしマクロス視聴者はそれを求めてるので全く以って問題ない。 視聴確定!

 

うしおととら (MAPPA & studioVOLN)

前作から引き続き良いクオリティで仕上げてくれている作品。二期もよろしくお願いいたします。雰囲気作りがいいよね。MAPPAはクオリティの高い映像をコンスタントに作ってくれる印象がある。VOLNはよくわかんないけど気鋭の下請け会社っぽい。社員募集してるみたいだけど今後とも頑張って頂きたい。

第一話からうしおがとても悲しい目にあってしまってて観てるこっちがつらくなってくる。しかしこっからがラストスパートなんだなという事がはっきりわかって、奮起させられるような作りになっている。古き良きアツい作品をアニメという形で上手く焼成出来てて腕のよさを感じられるしいいぞ~。視聴確定!

 

僕のヒーローアカデミア (ボンズ)

オルフェンズの後を継ぐ日夕アニメ。CMで観た印象では期待出来るという感じだった。スタッフの名前を見る限りかなり豪華でクオリティは担保されているはず。

という期待を込めて第一話を観た印象としては「あっ、ふーん。こんな感じのテンションなんだ」という感じ。正直一話では判断のし様が無いアニメだ。作画は良いし美術さんも素晴らしい働きをしている。ビジュアル的には何も文句のつけようが無いのだけれど、何というか「少年ジャンプ」感が空気の中に満ち満ちていて、引き込まれるという感じではなく美術館で動く絵を観ているという感じ。演出が肌に合わないのかもしれない。スタッフさんは非常に豪華なので、継続視聴するかどうかはとりあえず5話まで見てから決めたいところ。

 

くまみこ (キネマシトラス)

ゆるふわ枠その1 まちが可愛いから観るって不純すぎませんかねえ? でもそれがゆるふわ枠の定めなんやで。監督の松田清さんはいろんなアニメの演出をちょこちょこ齧ってるタイプの人。監督作品は初めてになるのかな? まあ、うん。何も言わないけど。よくわかんないけど脚本の人たちは結構ドラマというかアニメ以外の畑の人っぽい。杉浦理史さんはゆゆ式の脚本も務めていたので、まあ安心は出来るんだろうか?

第一話を観た感想としては「テンポが悪い」「まちが可愛い」この2つの感情が心の中で互いに己を主張しあう感じであった。というか、演出とかそういう感じで良いの?という部分がところどころにあって、もうちょっとギャグっぽさを出しても良いのではと感じた。もう少しやりようはあったように思う。せっかく可愛い絵を描けるキネマシトラスが作ってるのに勿体無いというのが正直な感想。まちが可愛いので視聴継続はするけど、評価はあまり出来ません。

 

逆転裁判 (A-1 Pictures)

土曜夕方枠にA-1 Picturesの絵が見られるのは幸せだなあ。え? 新人育成枠アニメだって? んなもんわかってらあ!! という訳で電波教師然りフェアリーテイル然り、A-1はちゃんと新人育成のためのアニメを4月始まりに取ってくるよね。そういう姿勢とても好きだよ。

物語の進み方は滅茶苦茶速くて、1話で事件ひとつ解決しちゃったけど、まあチュートリアルみたいなもんだし多少はね? ゲームの販促用アニメみたいな側面が大きいから、そのあたりは仕方ない。

でも観ていられるし面白いアニメなので、作業中に流すアニメとして利用させていただきます。

 

坂本ですが? (スタジオディーン)

スタジオディーンと聞いてちょっとでも期待をしてしまったそこの君! おじさんと握手をしよう! そして共に落胆しよう!! という感じが溢れ出ている第一話。

監督は銀魂の監督もしていた高松信司。作画とかその辺はギャグアニメだから抜きにして考えていきたい。ただ、原作自体に中身がないのにアニメに中身を持たせようとしても限界があるのはそらそうよ。何でアニメ化しようと思ったんですかねえ……。こうなる事は見え見えだったじゃあないですか……。

第一話冒頭から尺余りを埋めるための謎バレーボール。確かに必要なシーンではあったけど延々とバレーボールをさせる必要はあったのか。中学生の自主制作映画じゃないんだからもうちょっと捻ってくれよ。頼むよ。

という訳でとりあえず5話まで観はするけどそれ以降の視聴はしなさそう。5分アニメなら良かったのに……不幸な作品だ……。

2016年冬アニメ私感

2016年冬(1~3月期)のアニメに関して、振り返り点数付けをしたいと思います。

あくまで私個人の好みの話ですので悪しからず。

百点満点評価で、原作ありの作品に関してもアニメ単体での評価になります。

尚、基本的に全て最終話まで視聴した上での評価なのですが、「亜人」「だがしかし」の2作品はまだ最終話を観ていません。

 

僕だけがいない街 (A-1 Pictures)

総合: 93点, 作画: 91点, 演出: 92点, 美術: 93点

脚本(一話毎): 91点, 脚本(全話): 96点

今期で最も良かったと言える作品。作画は全話を通して美しく、特にEDの作画は非常に素晴らしかった。毎話次回が気になる演出と脚本で、緊張の糸を切らせる事のない展開。良いものを作ってくれたと思います。シリーズ構成は岸本卓先生、ハイキュー同様素晴らしいです。(ただしプリンスオブストライドは……)

 

昭和元禄落語心中 (スタジオディーン)

総合: 91点, 作画: 88点, 演出: 98点, 美術: 90点

脚本(一話毎): 92点, 脚本(全話): 92点

スタジオディーンが化けた。アニメ史に残る作品を観る事が出来たんだなあという印象。落語を丸一本入れる演出や音楽の使い方、その他諸々が斬新で挑戦的な意欲作。よくここまで形に出来たなあ。このすば然り、スタジオディーンに一体何があったのか。二期もこのままよろしくお願いしまあす!

 

ハイキュー‼ セカンドシーズン (Production I.G)

総合: 88点, 作画: 94点, 演出: 92点, 美術: 88点

脚本(一話毎): 90点, 脚本(全話): 86点

セカンドシーズンも魅せてくれました、ありがとうProduction I.G、ありがとう岸本卓先生。ファーストシーズン同様コンスタントに素晴らしいクオリティで提供してくれた作品。毎話緊張感と感動を与えてくれる。来期にも期待です。

 

灰と幻想のグリムガル (A-1 Pictures)

総合: 85点, 作画: 79点, 演出: 87点, 美術: 98点

脚本(一話毎): 83点, 脚本(全話): 85点

非常に惜しい作品。1~4話辺りの作画は素晴らしかったんだけど、途中から失速してしまったね。僕街も作ってるからこればっかりは仕方ない。この作品は本当に美術さんが素晴らしくって、背景の書き込みとその雰囲気が凄まじい。雰囲気作品って感じだ。あと1,3話のアクション作画がかなり凝っているので必見。

 

この素晴らしい世界に祝福を! (スタジオディーン)

総合: 84点, 作画: 74点, 演出: 82点, 美術: 70点

脚本(一話毎): 90点, 脚本(全話): 84点

ほんとどうしたスタジオディーン。何があったんだ。ちゃんと視聴者の「ツボ」を心得ていて、非常にギャグのセンスが良い。スタッフを見てもそれ程名作を作ってきたタイプの人がいる訳ではないが、おそらく作品とスタッフが上手く噛み合ったんだろうなあ。作画等は平均程度(終盤はとても良かった)だったけど、気付かぬうちに笑いが零れる良い作品でした。

 

鉄血のオルフェンズ (サンライズ)

総合: 81点, 作画: 82点, 演出: 81点, 美術: 79点

脚本(一話毎): 80点, 脚本(全話): 85点

お前これ日曜17時にやる作品じゃねえだろ! いや素晴らしいガンダムでした。ブラーをかける事で遠近感を出す技法を効果的に使っていて好き。重量感を感じるガンダムの作画や、その哀しくも奮い立たされるようなストーリーはこの世界観ならでは。2期もこの調子でお願いします。ビスケットォ……。

 

アクティヴレイド (プロダクションアイムズ)

総合: 81点, 作画: 83点, 演出: 81点, 美術: 78点

脚本(一話毎): 78点, 脚本(全話): 87点

好き嫌いが分かれる作品だと思う。(私は好き) 特撮だったりにおける「お約束」を演出として出しつつも、新しさを上手く前に出している。作画等も安定しているし面白いんだけど、今期はぶっ飛んだアニメが他にあったので見劣りしている感がある。序盤はあまりパンチがないものの、ストーリーラインは工夫されていて終盤のブチアゲ感が半端ない。

 

亜人 (ポリゴン・ピクチュアズ)

総合: 79点, 作画: -点, 演出: 83点, 美術: 78点

脚本(一話毎): 76点, 脚本(全話): 85点

3DCGアニメ。シドニアもそうだけど、ポリゴンはこういうダークな作風のアニメ得意だよね。劇場版をリマスターしてテレビ版にしているけどそれを感じさせない面白さがある。ポリゴンさんには、今後も3DCGアニメーションの技術を磨いていっていただきたい。

 

無彩限のファントムワールド (京アニ)

総合: 78点, 作画: 92点, 演出: 72点, 美術: 89点

脚本(一話毎): 68点, 脚本(全話): 71点

京アニだってただひたすらにスケベなアニメが作りたい時はある。仕方ない。まあ一話毎のお話もたまに泣ける部分があったりと悪くはなかった。京アニマジックで面白くなってただけだろうし、やっぱり京アニはすごい。まあでも同人誌に期待ですね、シコ材の提供ありがとうございます。

 

だがしかし (feel.)

総合: 74点, 作画: 82点, 演出: 70点, 美術: 71点

脚本(一話毎): 77点, 脚本(全話): 69点

サヤ師とほたるさんが動いているのを見られるだけで幸せってそれ一番言われてるから。一話完結もののほのぼのアニメとしてはとてもいい出来。でもこれ30分でやる必要あった? 私は好きやから別に良いんやけどな。駄菓子が食べたくなるアニメである事は確かなので、アニメとしての趣旨を貫徹できてる感はある。

 

GATE 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり (A-1 Pictures)

総合: 72点, 作画: 71点, 演出: 74点, 美術: 73点

脚本(一話毎): 69点, 脚本(全話): 71点

1クール目に続き、ある程度のクオリティでした。てかA-1さん今期もハードワークっすね……。アニメーターの死が作画から感じられるんですが……。序盤で多用してた画面分割の演出とか、煙や影に斜線を入れる効果とか終盤ほとんど見られなかったけど大丈夫だったんですかね。何かいろいろと不安になる作品でもあった。

 

ヘヴィーオブジェクト (J.C.STAFF)

総合: 72点, 作画: 64点, 演出: 75点, 美術: 72点

脚本(一話毎): 79点, 脚本(全話): 72点

J.C.さん女体を描くのほんと上手いっすね。肉感のある女体を見たいからヘヴィーオブジェクト観てるみたいなとこはある。(ない) 「次はどうやって打破するんだろう」というワクワクがコンスタントにあって、そこを楽しむ作品。作画が崩れるのはご愛敬。最終話付近の花畑はよく書き込んであって気合が感じられた。続編頼むで。

 

紅殻のパンドラ (Studio五組)

総合: 66点, 作画: 56点, 演出: 64点, 美術: 60点

脚本(一話毎): 69点, 脚本(全話): 67点

俺は好きだよ。でも客観的に見ると、やはり取るに足らない一作品だなあと。世界観の描き方がどことなく下手。臭わせるなら臭わせるである程度の強度で臭わせて欲しい。正直女の子同士のイチャイチャがみたいならとりあえず見とけばいいって感じ。それを求めてない人は見る価値がないと思います。

 

DimensionW (Studio3Hz ORANGE)

総合: 65点, 作画: 52点, 演出: 70点, 美術: 68点

脚本(一話毎): 65点, 脚本(全話): 61点

うーんこの。1~3話までは作画やらその他諸々良かったんだけど、中盤以降完全に息切れして最後まで戻らず。ストーリーも、いろんな部分に必然性がなく思い付きで付け足していった結果、収拾がつかなくなったという印象。1話が良かっただけに非常に残念な作品。

  

ラクエンロジック (動画工房)

総合: 59点, 作画: 65点, 演出: 60点, 美術: 61点

脚本(一話毎): 53点, 脚本(全話): 57点

カードゲームの販促アニメとしてはよく出来ていると思う。個々のキャラの特徴が出ていたし、ストーリーはすっきりとまとまっている。ただ、カードゲームありきの設定なので深みが全くない。まあ消費されるだけのアニメとしては良しという感じ。動画工房だけあって映像自体のクオリティは十分。 

 

最弱無敗の神装騎竜 (Lerche)

総合: 57点, 作画: 63点, 演出: 47点, 美術: 56点

脚本(一話毎): 59点, 脚本(全話): 46点

ストーリーが冗長で面白みに欠ける。ただ、ブヒれるという点においてのみ観る価値が見出せる作品。続編もあるんだろうけど、テンプレラノベ作品なので変わりは幾らでもある。動画自体のクオリティは担保されているので、女の子を見てブヒるだけなら最適。

 

ブブキ・ブランキ (サンジゲン)

総合: 49点, 作画: -点, 演出: 25点, 美術: 50点

脚本(一話毎): 50点, 脚本(全話): 65点

サンジゲンという会社はブブキ・ブランキという可能性を殺した。演出が絶望的にド下手なので、せっかくの良い設定が完全に殺されてしまっている。ギャグのセンスというかセリフ回し等のセンスが皆無なので、観ているのが非常につらい作品。3DCGアニメーション作成の過渡期とは言え、本当に勿体無い。スタッフが変わらないとすれば2期にも期待はできない。

 

少女たちは荒野を目指す (Project No.9)

総合: 44点, 作画: 56点, 演出: 20点, 美術: 50点

脚本(一話毎): 40点, 脚本(全話): 36点

キツい。その一言に尽きる。キャラクターの個性を立てようとしているのが非常に痛々しく、そこが気になってなかなか話に集中できない。確かにこのノリは、美少女ゲームとしてなら良かったかもしれないが、アニメにしてしまうとこれほどまでに寒々しく、そして痛くなるのだなという事を実感させられる作品。

 

ディバインゲート (studioぴえろ)

総合: 40点, 作画: 65点, 演出: 46点, 美術: 67点

脚本(一話毎): 30点, 脚本(全話): 20点

作画は非常によく、作品のテイストによく合った映像を作っており好印象。しかし脚本が酷い。ゲームの販促アニメだからだろうけど、キャラクターが多すぎる。名前を覚える間もなく死んでいったキャラクターも多いし、ストーリーも面白みに欠ける内容。戦闘シーンなどは特に映像としての出来が良いため、それを殺してしまっているのがもったいない。

 

プリンスオブストライド オルタナティブ (マッドハウス)

総合: 37点, 作画: 76点, 演出: 20点, 美術: 65点

脚本(一話毎): 40点, 脚本(全話): 45点

さすがはマッドハウス先生、どんなタイトルであってもある程度の作品には仕上げてくれました。ただ、キャラクターが臭すぎるのと女性に媚びてる感じが本当に痛々しい。女性が楽しむためにある作品だからね、こればっかりは仕方ないね。ただ、ストライドの競技中なんかは爽快感があって見応えもあるので良い。

 

PSO2 ジ・アニメーション (テレコム)

総合: 36点, 作画: 56点, 演出: 20点, 美術: 43点

脚本(一話毎): 23点, 脚本(全話): 34点

進研ゼミかな? ゲームの販促アニメだけあってゲームの登録の仕方からオフ会の仕方まで懇切丁寧に教えてくれるぞ! やったね! 会長が可愛いので観てて幸せなんですが、観てて非常に歯がゆい感じを覚える作品。観てるこっちが恥ずかしくなってくる。やめてくれ。まあ作画は良いのでまだましというだけ。最終回はアツい展開なのに何故か笑ってしまうのも何とも言えない。

 

靈剣山~星屑たちの宴~ (スタジオディーン)

総合: 5点, 作画: 14点, 演出: 2点, 美術: 10点

脚本(一話毎): 0点, 脚本(全話): 3点

スタジオディーンよ、何故これを作ったのか。新人育成のためですか? それとも中国との提携とかそういう感じですか? 本当にひどい。原作は中国のマンガなんだけど、翻訳が微妙なのと、漢字で専門用語をバンバン入れられるので何が何やら解らない。ストーリー自体も面白いわけではなく、主人公やらその周りの人間のキャラもくっさいので観てて苦痛しか感じない。よくもまあここまで酷い作品になったもんだ。しかも続編も制作が決定してるとかスタジオディーンさんは何を考えてるんですかねえ……。2期は見ません。

開設の詔

アニメの感想などを自分の心の中だけで留めておくのがアレだったので、承認欲求満たしを兼ねて開設しました。

今日か明日あたりに2016年冬アニメの感想をザッとまとめて上げるつもりです。