2016年夏アニメ第六週所感

最近忙しく優先度の低いアニメは観れない事が多くなってきました。

夏だからね、仕方ないね。

お盆で実家に帰るので更に観れないアニメが増えてきそうです。

 

ともあれ今週もいってみましょう!

 

モブサイコ100 (ボンズ) 5話

神回でした。何だあの動きと迫真の表情描写は。コンテ・演出が藤沢研一氏だった事もあってダイナミックでかつ説得力のあるリアルな肉体の動きが特徴的。また、モブの首を絞めながらテルが恨めしそうに話すシーンなどは1枚1枚の表情の動きが生々しく、かなり没入できるような完成度だった。モブの覚醒後など諸々の演出も非常に上手く、1話での完成度も本当に高い良い回だった。文句のつけようもないほど十分な出来だったと思います。素晴らしい。

 

91Days (朱夏) 5話

めちゃくちゃ面白いやんけぇ……。やっぱり岸本卓は物語の構成が上手い。閉じた空間におけるファミリー間の力関係の変化や以前の行いが因果となって引き起こされる物事、そしてそこから立ち現われてくる人間の心情の変化が本当に上手く表現されている。今回は特にそれが色濃く表れている良い回だったと感じる。作画の質が下がっていたというかキャラの顔の雰囲気が変わったなと感じたが、若干追い詰められつつあるのだろうか。良い作品なだけに作画でこけて欲しくはないところ。頑張ってほしい。

 

91Days (朱夏) 6話

良い。面白い。やはり作画の質が4話までに比べると落ちており少し微妙に感じる部分もあるが、まだ大丈夫という程度。物語の中で予定調和と意外性がかなり良いバランスで組み立てられているのが良い。タイトルからして「あーこれはこうなるんだろうな」という予測が立つ回だが、その通りに大枠では物事が運び、間のディテールで意外性を出してくるというのが非常に面白い。アヴィリオがネロに「この時を待っていた」と言うシーンではこちらまでぞっとするような迫真の演出で、観ていて鳥肌が立った。全体的なクオリティが高い良い作品だと思います。

 

NEW GAME! (動画工房) 6話

神回でした。まず物語の構成が非常に上手く、四コマ原作の強みを生かしたテンポ感だけでなく前後の繋がりを上手くつけるような脚本で、個人的には各々の休日を描いた後に青葉ちゃんが「みんなどんな休日を過ごしてるんだろう」といって繋げる部分が自然ながらも良い構成で面白いなと感じた。作画に関しても今話は特によく、青葉ちゃんが髪を鏡に向かって直すところや着替えるシーンでのカットの割り方が本当に上手だったり作りも丁寧で感心した。ひとつひとつの動作に関しても中割りが工夫されていて重みのつけ方が上手いので観ていて説得力があるなと感じる。いやー本当に良いものを見させていただきました。ご馳走様です。

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 6話

可愛くて良い回でした。やっぱりつむぎちゃんは可愛いなあ。ただ話の線自体はあまり好みではなかったというか、演出なりタイミングの関係でか八木くんがかなり空気の読めないただの微妙な人になっていたのが悲しい。まあつむぎちゃんの動きが可愛かったので良いけど。今回は今までの話を観てきた視聴者が小鳥さんや犬塚先生に共感する事を求められる若干評価の別れやすい回だとは思うが、纏まりよくテンポよく仕上がってたので良かったと思います。脚本が成田良美氏だったのもあるとは思うが、まあ良い回だったと思います。

 

Rewrite (エイトビット) 6話

ああ良い……。オタクじゃないけどオタクだからこういうのほんと好き。ルチアちゃんは可愛いなあ。可愛い。会長の見下したような冷たい目も本当に好き。Rewriteは穏やかな日常の中で背景にある良くわからない何かがじわじわ染み出してくる物語の展開が良いなと感じるが、ここから更に展開が加速するのかなあという楽しみのある話に仕上がっており、大変面白かった。作画は若干粗くなっていた印象だが特に気にならない程度。良い回でした。

 

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd (プロダクションアイムズ) 5話

大変面白い回だった。個人的に内田真礼をあのキャラに充てるのはちょっとした悪意があって好き。アクティヴレイドはこういう実際にあった出来事やありそうな事を荒唐無稽に描いているという点で本当によくできたアニメだと感じる。かつて学生運動に燃えた人間がアングラな世界で拗らせたまま、利用できる他者を巻き込んで小規模で嫌がらせ的な事件を起こすというのは現代でもあり得る事で、そういった部分を表現出来ていて面白い。今回は鳥による明示的なメタファーが提示されていたが、ああいった演出にも凝れているのは良い事だ。大変面白い回でした。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 18話

これまでの話と比べてテイストの異なる面白い回だった。カルロスの心情にスポットが当てられつつも、会話を主体に構成されその思いが背景に溶け込んでいくのが特徴的で面白い。コテージでみんなで机を囲んで会話をしている最中の「意味は解らないけど会話が成り立っている」という状態は、彼らには彼らの世界があって、視聴者はそれをあくまでも外から観ているだけなのだというのを思い知らされるとともに、その巧妙な構成から「それでも面白い会話をしている」というのがはっきり解るというのが素晴らしい。登場人物の考えや何やらをトレースしているからこそこれだけの会話が作られるのだろうなと感心した。良い回でした。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 19話

18話までで剣之介の雪姫に対する忠義心はかなり強く示されていて、特に14話辺りからは由希奈が少しないがしろにされる(というか振り回されていた)描写が多々見受けられたという事もあって、剣之介は由希奈と雪姫のどちらが大事なのかという雰囲気が他の登場人物の言葉端からも読み取れていた。今回はBパート最後のシーンで、やはり剣之介は雪姫にかける思いと由希奈にかける思いとの質が違い、由希奈には忠義心ではない信頼や諸々の感情が混ざった「大切」な感情になっているのだなあと感じられた。それに応えるようにCパートで由希奈が剣之介を呼ぶという構成が本当に上手く、あークロムクロ、いいぞ。これだよ。という気持ちになる。いや本当に良いですよ。良い回でした。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 5話

良い回でした。今までの回に増してテンポ感が悪かった気がするが、まああまんちゅ!なのでさして気にもならないという感じ。キャラの個性が強いので若干の違和感はあるが数話で慣れるでしょう。今回は先輩との邂逅を果たし新たな一歩を踏み出すという回だったが、今後どういう目的をもって進むかが、でこと一緒に視聴者も確認できるという作りなのは良いなと感じる。5話という事で若干ダレる可能性もあるところで目標設定が為されるというのは面白い。良い回でした。

 

バッテリー (ゼロジー) 4話

いやあ良い。バッテリーはやはり心情描写を人の言葉や動きで表現するのが上手い作品だ。これまでもそうだったが、セリフがしっかりと聞き取りやすく、アニメという舞台を利用した朗読劇を聞いているような気分にさせられる。激しい動きはないが、心にしっかりと残る演出なのも大変好印象。今回はコンテが沖田宮奈氏ということもあり、落ち着いて安定感のある構図が多く、作風に良く合っていたという印象。良い回でした。

 

バッテリー (ゼロジー) 5話

穏やかで良い回でした。昔あさのあつこのバッテリーを読みながら空想した頭の中がそのままアニメーションになったようなそんな感覚を受ける巧妙さがあり、良いアニメだなと感じる。巧の繊細な自意識や、先輩のやっかみなど諸々の感情が表情を通して読み取れるというのも、スタッフ間でイメージが統一されているからだろうなと感じる。今回は特に出来の良い回だったと思います。

 

食戟のソーマ 弐ノ皿 (J.C.STAFF) 6話

良いなあ。良いですよほんと。2期に入って男のおはだけ多くないですか? そろそろちゃんと女性のおはだけも見せて頂きたいんですが。薙切エリナちゃんのおはだけだと尚良いんですが。今回も安定した作画と演出でかなり良かった。演出の奥野浩行氏がベテランという事もあり、今回は特に安定していたように感じる。作画などでも乱れはなく、模範的な一話だったように思います。良い回でした。

 

ねじ巻き精霊戦記天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 5話

面白い。非常に良い回でした。ヤトリとイクタの過去が明らかになる回であったが、個人的には文化的な考証が良く為されているなあと感動した。母親の服装や料理の雰囲気から、西洋の文化に日本の文化が混合されたような文化形態であるのだとわかるし、科学が十分に発達していない中世的な世界観だが生活レベルは近代のそれであるという事も読み取れるような、言葉では表さないまでも良く背景が読み取れる構成なのが良い。アクションなどに関してもよく考えられた動きで大変良かった。地味だが良いアニメだと感じる。

 

DAYS (MAPPA) 6話

何というかバカみたいなアニメだなあと思います。これは褒め言葉なのだが、とにかくスポコンとして必要な「周りの協力や仲間の理解によって主人公が様々な事に気づき成長する」という部分のみを抑え、他には熱い人間関係だけが配されているという、とにかく余分なもののないスポコンアニメだと感じる。サッカーそのもののルールや詳しいテクニックなどを知らなくても、つくしという初心者のキャラクターが「走る」事だけを見続けるがためにこちらもその程度の知識で良いというのは面白い。特に6話はその成長の部分が良く描かれており、良い回だったと思います。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production) 19話

うーん作画などの印象がガラッと変わった回でした。やはり原画・作監などを韓国人アニメーターメインでやっている回は絵柄がかなり変わる印象。質が悪いという訳ではないのだが、やはりアメコミっぽい絵柄になるとイメージが変わるのであまり好きではない。仗助と億安がパイプを直してビルの間から浮き出てきた時の構図などはかなり良く、良い立ちを観る事が出来たなと思う。ふでやすかずゆき氏脚本回という事で話自体のは文句なく面白い。良い回だったと思います。

 

マクロスΔ (サテライト) 19話

説明回と割り切った回面白すぎるでしょ。喋りすぎなんだよな。メンバーが一堂に会して敵のスパイかもしれない人間からの情報を聞きまくるの何なんだよ。とにかく「説明しなきゃ解らない事を説明回と割り切った一話で全部説明する」のが何というか大変悲しい。確かに過去作品からの繋がりだったりその背景を説明したくなるのは解るんだけど、断片的に事実を配置して受け手が考察する余地を残すような作り方は出来なかったんだろうか。とにかく興ざめの一言に尽きる。

 

アルスラーン戦記 風塵乱舞 (ライデンフィルム) 6話

良い回だったと思います。ルシタニア側の様子を描いた回という事で、イリーナの執念やエトワールの心情の変化が良く読み取れるように構成された回だった。ナイフを持つイリーナの姿や、じわじわと刺される苦しみを表す国王の様子が迫真で、豪胆に剣を交わす戦士とはまた違った命のかけ方をする人間の様子が観て取れて大変良かった。テンポ感もよく観ていて非常に心地よく、良い回だったと思います。

2016年夏アニメ第五週所感

今回のオタクじゃないけどオタクブログは視聴が間に合わず落としている作品が幾つかあります。かなしい。

最近忙しかったのでちょっと観る暇がなくてって感じですね。

今期もいよいよ5週に入り切るか切らざるべきかの瀬戸際という作品も出てきました。

 

ともあれ今週もいってみましょう!

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 5話

良い回でした。やはりつむぎちゃんの動きとか遊び方なんかに拘りが見えて良いなあ。パピコの空き容器に砂を詰めたり謎の瞑想によって力をためるシーンなんかは「あーーわかる」という感じでうんうん頷いた。感動的なシーンの演出も自然で非常に良かった。作画に関しては少し質が落ちていたような気もするが、キャラデザや線の描き方から気にならないようになっているのも良い。穴の小さなドーナツを揚げているシーンで、小さな穴から泡が出ているところなんかも実物を観察しながら描いたのかと思うほどで、本当に良い出来だったと思います。良い回でした。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 4話

はい最高。何ですかこの素敵アニメは。水の中での表現がとても綺麗で好き。潜りたいけど水が入ってきてつらい。出来る人から見ればほんのちょっとの段差に引っかかって諦めそうになるでこの手を引っ張って、やれば出来るんだよと言って優しく引き入れるぴかりとの関係性が上手く表現されていて大変良い。あまんちゅ!独特のテンポ感が上手くマッチした回だったように感じる。バディという関係性に惹かれるでこの表情から様々な感情が読み取れるのも良い点だ。相変わらず良い回でした。

 

モブサイコ100 (ボンズ) 4話

滅茶苦茶面白い。これまでの回も面白かったが、今話は特にギャグがつよく面白かった。作画の良さに関しては言うに及ばず、テンポ感の良い演出が絶妙で巧く構成された回だったなと感じる。モブの言う「超能力なんて使い道がない」という一連のセリフから見える人の好さなど、ギャグに紛れて考えさせられるセリフや事象が多いのも面白いなと感じる。使い古された表現やキャラを使って全く新しいアニメを作っているという点でもモブサイコ100という作品は優秀だと感じられる回でした。非常に良い回でした。

 

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd (プロダクションアイムズ) 4話

大変良い回でした。アクティヴレイドはその3DCGを使った派手なアクションだけではなく、背景にあるテーマを読み取るのも面白い作品で、今回は特にそれがはっきりと出ていたように感じる。「社会が排斥してグレたやつを受け入れて更生させる」ってのは一昔前に流行ったテーマで既に古臭いものになってしまったが、それをあえて「頭の良い敵キャラ」に対して当てはめる事で現代社会に通用出来る新しいテーマに変えているというのが斬新で非常に面白かった。物語の筋としてもアツく、敵が味方になるというテンプレートを踏んでの事なのでなおの事面白い。これを単話にまとめる事が出来たのは脚本の千葉克彦氏の手腕あっての事かなと思うしやはりベテランだなあと感じる。良い回でした。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 4話

非常に良い回でした。コンテ・演出がベテランの古川知宏氏だった事もあり特にアクション含めかなり良い出来でした。Aパートは比較的普通というか落ち着いた作りになっていたのだが、Bパートでのヤトリの緊迫感のあるアクションやその前後のやり取りや表現など、プライベートライアンを想起させるような実在感があったのが印象的だ。美術監督が脇威志氏という事もあって美しく印象的なカットもあり、かなり良い回だったと感じる。素晴らしい。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 5話

しゅごい。ライラちゃん可愛すぎませんか。むくれた顔とか最高だと思うんですが。ともあれテイルズオブゼスティリアも5話を迎え、若干作画にも余裕が出てきたのかなという印象。無論まだいい作画が続いているのだが、単にアクションシーンが減ったなあと感じた。実際あのレベルのアクションシーンをコンスタントに出し続けるのは厳しいだろうし、全然良いんだけども。やはり炎が上がる瞬間の火の粉など細かいエフェクトまで気を回された良い作品だなと感じる。相変わらず大変良い回でした。

 

NEW GAME! (動画工房) 5話

良い回でした。ひふみんが久しぶりにちゃんと喋ってちゃんと動いているのを観たが、やはりアニメ化して一番キャラの印象とか動きが掴みやすくなったのはひふみんじゃないだろうか。可愛い。今回は青葉ちゃんがしっかりもので可愛いという話がつよかったが、個人的には慌ててワタワタしてるとこの動きだったりが慌ててる感があって好きです。また、青葉ちゃんが出勤時に一人で「やる気満々の青葉選手、早起きスキルを発動だ~!」(うろ覚え)的なセリフを言いながら出社してくるとこなんかも楽しそうで良いですね。はい最高。

 

Rewrite (エイトビット) 5話

原作をやった人からするといまいちだったらしいが、原作バイアスなしで観る分には良い回だったと思います。原作では竜騎士07氏が担当されていた激しい部分だったようだが、今回は脚本が伊神貴世氏という事もあってか前話からの雰囲気を変えず綺麗に纏まっていたと感じる。Rewriteはやはり少しテンポ感が早い印象があり、今話は特にその傾向が強かったように思うが、不快に感じるものではなくただ情報量が多いだけなんだなと感じる程度。角度のついた構図が印象的なカットも多く良いなと思っていたら、コンテが細田直人氏だったのでなるほどという感じだ。良い回でした。

 

食戟のソーマ 弐ノ皿 (J.C.STAFF) 5話

良い! 具体的には薙切エリナちゃんと薙切アリスちゃんが最高でした。薙切アリスちゃんと薙切エリナちゃんが水着姿で並び座っているシーンが強烈なお薬過ぎてそれ以外の印象がぶっ飛んでしまったが、たぶんその他の部分も安定した良い回だったと思います。個人的には薙切エリナちゃんがベッドに寝転がりながら「破廉恥だわ!!」って言っちゃうシーンも最高だと思います。は~~~~薙切アリスちゃん。薙切エリナちゃん……。良い……。しゅき……。

 

レガリア The Three Sacred Stars (アクタス) 4話

今話でレガリアは一旦終了という事ですが、悪い回ではなかったと思います。確かに作画の質はかなり低下しており、パースが乱れている部分が散見されたりした部分はあるが、面白さとメカ作画の点では十分以上だったので良い回だったと感じる。まあ4話段階でこれなので今後更に制作が追い詰められると厳しくなるのかなという印象ではあった。ユイが女王としてどう立ち居振る舞うべきかを考え、レナもユイを頼るべきかという葛藤の中にあった今話だが、その思考などが表面に現れているような描写も多く見ごたえはあった。また、敵のおっさんがかっこ良すぎて戦闘中に何も言わず睨み付けるシーンなどは「いいぞ、これがスーパーロボットだ」と拳を握ってしまった。ともあれ9月からの再スタートに期待したいところである。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david studio) 18話

久々のふでやすかずゆき氏脚本回。個人的にふでやすかずゆき氏のギャグのセンスは昭和っぽくて好きなのだが、ジョジョにはそれがかなり良く合っていると感じる。頭のシーンでの億安の全力疾走からテンポ感がよく、演出も相まって良い感じに纏まっていたなあと感じる。億安と仗助とが頭を寄せて話し合うシーンで色彩が2段階で変化するところなどは、場面の億安の思考や場面の移りが表されていて良い表現だったなあと感じる。今回はかなり良く出来ていた回だと思います。良い回でした。

 

マクロスΔ (サテライト) 15話

盛り上げようとしてるんだろうけどいまいち盛り上がらない回だった。いや良いんですけどね。色んな良くわからない事が一度に起こって、扇情的な歌と共に激しいドッグファイトが繰り広げられて、最後には歌と共に爆発オチってのも悪くない。ただ、やっぱり大筋での潜入捜査だったりの無意味さや途中で急に作戦をハチャメチャにする事象を観ると「これまでに築いていた舞台装置は何だったのか」という気になるしあまり没入できないなという感じ。作画が良くなっていて且つ目のハイライトが消えたり示唆的な事が起こったりするのもよかったので、何というか勿体ない回だったように思います。

 

チア男子!! (ブレインズ・ベース) 5話

大変良い回だった。やっぱり演技時の作画はかなり良いですね。人間の体の動きをよく観察して作られているというか、トレースしてるんじゃないかと思うレベルで良かった。これが観たかったがために3話耐え忍んできたんだと思うと余計に感動する。実際話自体は大したものではないのだが、それぞれが自分の欠点を認識していてそれを吐露するシーンなんかは真に迫るものがあり観ていて少しグッとくる部分もあった。こういうところがチア男子の良さなんだろうなあ。良い回でした。

 

DAYS (MAPPA) 5話

うーーーーん、あまり好きではない回ですね。物語の展開が非常に早いというのもそうなのだが、つくし以外のキャラクターの内面の描写がかなり乏しく、ただ「つくしが頑張って走ったらみんな激励されました」という今まで描かれてきたDAYSの中核部分だけが表現されていたような印象だった。カットの割り方なども何処に重点を置きたかったのか良くわからない感じで、演出がいまいちだったなあと感じる。かなり表面的な表現に終始していたというのも大きいかもしれない。良いとは言えない回でした。

 

アルスラーン戦記 風塵乱舞 (ライデンフィルム) 5話

持ち直してきたなあという感じ。アクションシーンは特に粗さが残るが、あまり動きがないシーンでの作画は多少マシになってきたなという印象だ。今回は特にそうだったが、アルスラーンは影の多い暗いシーンでコントラストが綺麗に出るような絵が映えるなあというイメージがある。まあ他にはあまり言う事がない回だったという感じですね。

 

クオリディア・コード (A-1 Pictures) 4話

いやー酷い。全然制作間に合ってませんね。2話の段階で作画の崩れなどが気になっていたが、4話にしてカクついたり静止画+エフェクトのカットが見受けられる辺りかなり厳しそう。一番盛り上がるべき撃破場面がフェードアウトで終わって次のシーンでもう主人公がヒロインの前にいるというのはなかなか見れない光景だ。物語の筋自体はまあありそうというか、多少インパクトをつけるためにヒロインをああしてしまうのは納得なのだが、展開が大変早いのでさっき死にかけで回復したと思ったらまた死ぬの?みたいなそういう忙しさがあってあまり好きではない。まあどうでも良い作品なので切るかなという感じですね。

 

タブー・タトゥー (J.C.STAFF) 4話

微塵も面白くない。カットとカットの間が不連続になるようなシーンがあってかなりストレスフルなのと、ただ下品な言葉を使っていればノリの良いライトな雰囲気になるとでも思ってるんじゃないのかというような表現と、唐突に出てくる中学生のしょーもない恋愛とがごった煮になって襲い掛かってくるので正直なところ反吐が出そうである。これまではアクションが良かったから耐えられたが限界だ。セリフ回しなども雑で、「あーこのセリフを考えてる人間はあまり発想を巡らせずに書いてるんだろうな」と思うようなセリフが多い。5話を観てから切るかどうするかという感じだ。気まぐれで視聴継続するかなという程度。

2016年夏アニメ第四週所感

夏アニメも早いもので第4週、1週目から放送していたものはもう1/3が終わった事になりますね。早い。

恐らくは再来週か更に次の週あたりから切る作品を決めていく形になるとは思いますが、良いアニメが多く候補がもうある程度絞れてしまうので何ともなあという感じ。

 

ともあれ今週もいってみましょう!

 

 

モブサイコ100 (ボンズ) 3話

良いぞ~~~~。素晴らしい回だった。いやすげえアニメだよこれは。ギャグマンガの適当なデザインを踏襲しつつ、背景やエフェクトなど緻密な部分は本当に緻密にリアリティをもって描かれており、滅茶苦茶にカッコいい。社会の同調圧力を直喩を以て表現し、尚且つそれを空気の読めないモブの手で、派手で爽快なアクションを通して解消する演出は本当にクールで好きだ。個人的には師匠が最後に適当な事を言いながらも一番モブにとって言って欲しかったであろうベストな一言を言ってあげているのが大変良かった。本当に良い回でした。

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 4話

しゅき。最高だった。人の不細工な顔を可愛く描けるのって本当に良いアニメだよなあと思う。つむぎちゃんの呪文とかどうやって考えたんだってくらい子どもの豊かな想像力が溢れていて素晴らしい。等身が低く手足の短いキャラのコミカルで可愛らしい動きをリアルに作れるってのはすごい事だ。脚本が一話で丸っとうまく完結しているのも良い。今回は特につむぎちゃんに対して公平さんが父親としてどう接するべきかという心情が生き生きと伝わってくるせりふ回しや演出が強く、前回同様良かった。いやー良いアニメですよこれは。

 

91days (朱夏) 4話

監督の鏑木ひろ氏脚本回。一話としてのしっかりと完結しており、道中劇として典型的であるが故に完成された面白さを感じる。追っ手のゴリアテのような大男を倒す。それまでの過程がギャグ等を含め洗練されており、センスの高い回だった。コンテ・演出はロリガ監督の出合小都美氏で、テンポ感の良い演出とカットの割り方が場面と非常にマッチしており大変面白かった。1~3話までと異なり少し明るい雰囲気となった今話だが、今後どういう空気感を演出してくれるのか楽しみな回でもある。非常に良い回だったと思います。

 

食戟のソーマ 弐之皿 (J.C.STAFF) 4話

面白すぎるでしょ。食戟のソーマのギャグはほんと演出含めて洗練されていて好き。特に今回は間にクソラップを挟むタイミングやその長さなどが絶妙で良かった。演出の森川さやか氏は新人のようだが、全体的にかなり巧みに演出出来ていて注目していきたいところ。めちゃくちゃムカつく美作の顔芸なんかも良いカット割りだと思うし、J.C.STAFFの地力の強さが出ているなという感じ。あまんちゅ!含め今期は良いJ.C.STAFF期だなあ。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 3話

は~~~~良い!!!! めっちゃ良い回でした。アバンタイトルででこが前の席の子に話しかけようとするシーンで、結んだ口元が震えるのを見た瞬間「あー、あまんちゅ!って作品はこういう小さな感情の機微を大事にする作品なんだなあ」と感動した。結局ダメだったけど、間にシーンとOPを挟んでからぴかりが話しかけに来た事を回想するという構成は非常に巧妙で、スタッフの天才さが伺える。天才かよ。また、火鳥先生の耳抜きのポーズを取るカットが最高で、正直気を失うかと思った。素晴らしかった。いや本当にすごい。他のシーンもすべて良い事ずくしで、今期覇権候補の一翼を担う素晴らしい作品だなあという事を思い知らされた。うー、最高だ。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 17話

檜垣亮岡村天斎は天才!! 優勝!! 本当に凄いアニメですよクロムクロは。今回は前々回から姫様の存在を引きずって焦る剣之介と、そんな姿を見ても後ろからちょっと嫌な顔をするぐらいで付いていく由希奈とが今後の関係性を物語っているようで、そのハラハラした感じを非明示的に伝えてくる脚本なのが本当に良い。今回は更にロボットもの定番の追加装備が現れ、そのタイミングや演出などが神がかっていた。背後から来る何かと、その声が言う「新たな力を手に入れた」という趣旨の言葉が、ああ、これはロボットものとしての王道を踏襲した上での物語なのだなと感じさせてくれる。いや本当に良い回でした。素晴らしい!! 

 

アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd (プロダクションアイムズ) 3話

完全に脚本勝ちだ。1,2話と来てここから花咲里たちが合流するんだという3話で、この玉井豪氏のぶっ飛んだ脚本を持ってくるのは本当にすごい。これまでもギャグさの強い作品ではあったが、それを更に超えてくる圧倒的なギャグ回で、下手をするとキャラクターの印象が崩れて作品としての評価が落ちるところを、上手く纏められており感心する。アクティヴレイドのスタッフは本当にキャラを魅力的に魅せる事が上手いなあという印象だ。演出なども巧妙で1話としての完成度は今週でトップだったように思う。いやあ面白かった。次回予告まで楽しめる作りになっており、本当に良い回でした。

 

NEW GAME! (動画工房) 4話

今日も一日頑張るぞい! 濃厚な百合の波動を感じる。かなり良い回だったと思います。やっぱり動画工房の作画は作品を引き立たせるなあと感じるし、全編通したデフォルメ感のあるキャラデが大変よく生きている。背景の穏やかな色合いも含め、本当に良く画面としての受けが考えられた作品だ。遠山りんさんが滅茶苦茶可愛いのは原作からそうなんだけどアニメではその可愛さがより増していて本当に好き。最高なんだよなあ。大変良い回でした。ご馳走様でした。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 4話

ufotableは本当に綺麗な絵を描くなあ。今回もCGを多用しつつ緊迫感のある戦闘シーンや動きを見せてくれたテイルズオブゼスティリア。レイアウトが本当に優れており、1枚絵としてでさえ完成度が高いと思えるような構図が多々見受けられ、コンテの三浦貴博氏の技量の高さがうかがえる。特にBパート後半では鳥肌が立つような演出も多く、アニメーションとしてのクオリティの高さも良いという、総合力で殴ってくる点でufotableのアニメはつよい。本当に良い回でした。あと次回予告のライラが滅茶苦茶にかわいいのでずるい。

 

Rewrite (エイトビット) 4話

非常に良い回だった。原作をやってみたいという気持ちにさせられる良い回だったと思います。今回は物語の展開よりはキャラクターの過去やその性質を掘り下げる事が主眼に置かれた回だったが、静流というキャラの人柄やその行動の理由が鮮明になり、今話を観る前と後とでキャラクターの観る目線が変わるというのは良い脚本であり良い演出であった証左だなあと感じる。作画も非常によく、特に静流の可愛い動きが普通に可愛くてあー最高、あーーーーって感じ。最高だった。良い回でした。

 

レガリア The Three Sacred Stars (アクタス) 3話

スーパーロボットアニメとしてのクオリティが本当に高くて驚く。いや凄いですよこれは。ガルパンは逞しい戦車と可愛い女の子の最高のタッグだったが、今回はバリクソカッコいいスーパーロボットと百合ロリの無敵のタッグなんだよなあ。いやあアクタスは良い作品を作る。今回はレガリアの負の部分が露わになり、更に新たな仲間?が加わるという展開だったが、やはり強いロボットに必要なのは闇の側面だよな。解ってるなあほんと。ロボットアニメ好きが作ってるんだろうなというのが良くわかるほどメカ作画への力の入れ方がすごい。こんなに良いスーパーロボットアニメはそうそうないぞ。ただ、日常シーンの作画などの質が下がっており、その辺は普通のアニメになってしまったなあという感じ。制作が追い付いてないらしくしばらく間を開けての新規放送になるらしいが、レガリアは本当に高いポテンシャルを持っているアニメだと思うので幾らでも待ちます。より良い作品になる事を期待しています。

 

バッテリー (ゼロジー) 3話

良い回でした。バッテリーは原作自体が思春期の男子の感情の変化と、それ故に生じる周囲との軋轢なんかを解消していく物語だったが、アニメとしてその性質を上手く昇華させ、多感な時期の男子の心や身体の動きを良くあらわせているなあと感じる。母親のヒステリー気味な態度も、文章で読んでいる以上のリアルさで伝わって来たし、巧の繊細で尊大な自尊心もよりありありと目に見えるようになっているのが良い。剛との投げ込みの時に見せる表情なんかもこだわりが感じられて、説得力を増す良い装置になっていると感じた。良い回でした。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 3話

面白い。全体的に台詞回しなどが臭いというのはあるが、世界観に合致しているので不快感はあまりない。次は何が起こるのかという期待というか、そういう楽しみがある。この感じ何処かで観たなと思ったけど魔弾の王と戦姫とかこんな感じだった気がしなくもない。こっちはスケベ要素がないので12歳の殿下に期待するしかないんですが。ともあれストーリー自体は良くまとまっていて面白いので、今後どう展開するか期待したい作品ではある。

 

DAYS (MAPPA) 4話

これは個人的な好き嫌いの話なんですが、浦畑達彦氏の脚本はどうにも好きになれない。DAYSはスポコンアニメなので脳筋感のあるシナリオでも違和感はないのだが、台詞がぎこちなかったりする点で今回もあまり評価出来ないなあという感じだ。作画などに関しては特にAパート冒頭の練習シーンでのモーションなど、目を見張る部分が幾らか見受けられたが、全体的なクオリティはあまりよくなかったなという印象。まあDAYSに関してはぶっ飛んだ良い作画などを期待しているわけではないので十分だと感じる。悪くはない回でした。

 

この美術部には問題がある! (feel.) 2話

面白いんですが結構精神に来ますね。オタクじゃないけどオタクにキラキラした高校生活や恋愛模様は堪える。全体的に作画のクオリティも高く、可愛い女の子が可愛く描かれているという良さは変わっていないなという印象。1話に引き続きBパートの半ばから終盤に一山ある構成で、前話からの話の繋がりもありつつ1話でなだらかに話が変遷していくのは良い具合。構成も上手く今後が楽しみになる展開なのも良い。良い回でした。

 

マクロスΔ (サテライト) 17話

久々のライブメイン回でしたね。やっぱり音楽そのものは良いのでライブ時は見目として大変よろしいなあという印象だが、人間の感情やその関わりのようなものが単純で、物語の一本道感が浮き彫りになる回でもあったなと感じる。ハヤテやフレイヤが何故何をどう思っているのかというのがはっきりしているのは良いが、単なる因果関係で繋いだ線が見えているというだけなので、他作品と比べて優れているとは言えない。作画自体もいまいちパッとせず、微妙な回だったように感じます。

 

アルスラーン戦記 風塵乱舞 (ライデンフィルム) 4話

アルスラーン戦記に関してはもう作画は何も言っちゃいけないんだろうな。背景などは相変わらず綺麗で、個人的にはアラベスク模様の絨毯や調度品などの質が良くて好き。物語としては新たな登場人物との邂逅のシーンだった訳だが、戦闘が控えめに言ってもお粗末だったのであまりパッとしないなあという印象。今後どうなるのか楽しみではある。あとファランギース殿が総督に質問するシーンの顔がめっちゃえっちで好き。いやうん、ファランギース殿はいつだってスケベだ。というか日曜の17時にあんなの出したら小学生の精通が早まってしまうのでは。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production) 17話

うーん時間がなかったんだろうか。全体的に作画などの質が低く、気になる点が多かった印象だ。色指定も中途半端で康一の肌が浅黒い色になっていたり色々と「本当に意図的なのか」と疑う部分も多い。ただ、ここぞという場面では本当に迫真のカットを見せてくれていたので良かったとも感じる。個人的にコンテ・演出の嶌田惣一氏はあまり合わんので、今回の妙によくわからんところで上げるような演出もいまいち性に合わなかったなあという感じ。今回は悪い回ではないけれど好きでもない回でした。

 

タブー・タトゥー (J.C.STAFF) 3話

滅茶苦茶もったいないアニメだ。J.C.STAFFの力を以てしてこそ、この回り込みの多いアクションシーン(今話はアクションシーンだけではなかったので吃驚した)が十分に描けているのに、それを生かせていない脚本という感じ。原作的にアメリカンなノリの強い作風なのかもしれないが、本当にテンポ感やセリフ回しが薄ら寒くて、観ていて恥ずかしくなってくる。逐一出てくる下ネタも間が悪くて非常に痛いという印象。女の子がスケベじゃなかったら観てないだろうけどスケベだから観るんだよなあ。

 

クオリディア・コード (A-1 Pictures) 3話

端的に言って面白くない脚本だなあと感じる。ただキャラを立てて、そのキャラに自分に似合わない事をさせればそれで感動が得られると思ったら大間違いでしょ。演出にもあまり拘りが感じられず、陳腐な表現を繰り返すだけになっているというのも良い印象は受けない。作画などの質もガンガン低下しており、戦闘シーンに同じ絵で数秒繋ぐカットが3話段階で出てきているのは如何なものか。全体的にクオリティが低く、観ていて厳しい回でした。

 

チア男子‼ (ブレインズベース) 4話

次回に期待をかける回という感じですね。各々の抱える気持ちみたいなものがまだ表面的にしか明らかになっていないので、あと数話かけてもう少し掘り下げていく過程を楽しみたいところ。登場人物全員のエンジンがある程度かかってきて、いよいよ次回は学祭という局面なので、次回こそは1話のあの綺麗なモーションを観てみたいところ。今話もやはりあまり作画などパッとする部分はなかったので、既に切っている人は結構いそうだなあという印象。

 

Planetarian ~ちいさなほしのゆめ~ (david production) 4話

シオマネキのデザインがかっこ良すぎる。自律移動砲台が足首部分にマウントされている杭を地面に打ち込んで、可変式のレールガンを展開させるってそれ最高すぎるでしょ。あのシーンを観れただけでも良かった。物語全体の筋としても面白く、屑屋がゆめみちゃんを連れて行こうという気持ちに変化するシーンなどは大変心揺さぶられる良いシーンだったと思う。良い回でした。

 

魔装学園H×H (プロダクションアイムズ) 3話

無心。ただただ無心で観てしまう。何も入って来ないんだよなあ。実際男オタク向けのスケベシーンがアホみたいに時間を取ってあるという事以外は他のアニメと比べてもただの産廃といった感じだったし、作画のクオリティも非常に低い。良かったところと言えばハイブリッドギアを装着していた女性の絶叫が嫌に生々しかった事くらいだ。全体的にどうしようもないなという印象です。

2016年夏アニメ第三週所感

PokemonGOもリリースされまして、アニメを観られる時間がズンドコ減っております。
院試対策もしなければならないのでほんと時間がないですがまだ3週目なのでどのアニメも切るわけにはいかず、如何ともしがたい感じです。

ともあれ今期も豊作なので、その点に関してはラッキーですね。

 

それでは早速いってみましょう!

 

この美術部には問題がある! (feel.) 1話

可愛い。宇佐美さんが可愛すぎる。オタクじゃないけどオタクなので大塚舞氏のキャラデが好き。キャラクターの動きが非常によく、二次元的な良い嘘が混じりつつも説得力のある動きになっている。今は作画枚数が多いが、おそらく今後枚数が減っても見栄えとしては落ちないだろうなと感じる。ストーリー自体はまだ何とも言えない甘酸っぱい感じでいいんじゃないでしょうか。宇佐美さんが可愛い。好き。結婚しよう。

 

91days (朱夏) 3話

覇権だよなあ。本当に良い。最高だ。前回までの話に比べても今回は台詞が少なかったが、それでも十分以上の情報量があるという点でも評価できる。あらゆる物事の因果関係がはっきりしており、これが起こったからこうなるという繋がりとそのリアリティとが相まって更なる良さが出ている。いやー本当に良いアニメですよこれは。アクションシーンも派手すぎず、人間の質量を感じられるような描写が上手い。演出も良く、カットの割方や表情を効果的に見せられているのが好印象。とにかくあらゆる点で評価できて、今期の覇権候補という感じ。素晴らしい回でした。

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 3話

子どもが欲しい。いや本当に素晴らしい回でした。甘々と稲妻は親子の関係と食事との両面で楽しむ事が出来る作品だが、今回は中でも子どもの世界と親の対応にフォーカスを当てた回でした。アニメなどにおける子どもは、記号化された「物分かりがよすぎる」か「物分かりが悪すぎる」性格で描かれる事が多く、リアリティの低いものになっているが、今回のつむぎちゃんの行動は子どもの事をよく観察して描かれたんだなあ、子供の事を本当によく見ている方が描かれたんだなあと思うほどに絶妙で、行動のタイミングなどもかなり上手く調整されているなと感じた。表現としても脚本としても素晴らしい、本当に良い回だったと思います。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 2話

良いっ!! 良い回でした!!!! いやー本当に良いなあ。透明感の表現が素晴らしすぎる。空気や水の透明感が作画的な表現だけではなく、脚本や空気感の演出から伝わってくるというのが素敵だ。1話のうちでよくぞあれだけ一歩を踏み出すまでの気持ちの変化を描けるなと感心する。やはり原作が良いのと脚本の赤尾でこ氏が天才だというのが強すぎる。完全に心のワクワク上昇気流に身体を宙へ放り投げられてしまった。それぞれのキャラクターの性格や魅力、今の気持ちといったものが画面からひしひしと伝わってくる表現が素晴らしい。本当に良い回でした。うー最高だ。

 

NEW GAME! (動画工房) 3話

あーいい。うん、いいよ。NEW GAME!はこうあってくれ。ただ穏やかな日々を周りの人と楽しく過ごす人間の目指すべき理想郷で合ってくれ。良いのはGJ部でも監督をされている藤原佳幸氏が監督をしているというのがデカいなあ。雰囲気作りというか、これが彼女たちにとって当たり前の世界であって、当然あるべき世界なのだという作りこみがあって大変良い。特に室内の小物などの設定がしっかりされているなあというのがよくわかるほど背景が統一されて描かれているのも大きいだろう。はーいい。とにかく今回も良い感じでした。好き。

 

モブサイコ100 (ボンズ) 2話

ボンズはやはりすごい。作画の表現がぶっ飛んでいる。めちゃくちゃ良い。ちょいちょい原作者つながりでワンパンマンが出てくるのも好き。ONE氏の適当な感じのタッチなのにも関わらず、アクションにおけるスマートな演出や色合いの工夫された繊細なエフェクトが特徴的で、そのアンバランスさが作風の良さを際立たせているという印象。物語自体も下らないようで、しかし背景思想が師匠の言葉端などからうかがえる作りになっていてよい。本当にすごい作品だ。良い回でした。

 

レガリア The Three Sacred Stars (アクタス) 2話

メカアクションがガチすぎる。レガリアは「百合×スーパーロボット」のアニメではなかった。異色の百合アニメであり且つ異色のスーパーロボットアニメなのだ。両面に対して本気なのが伝わってくる。百合アニメという側面で観れば、互いに想い合い守ろうとするヒロイン2人が暴力性の強い男キャラを退けるというある意味王道的なストーリーを展開しており、スーパーロボットアニメという視点で観ると、悪の組織から次々に送り込まれてくる個性豊かなロボットと一騎打ちを行うという、こちらも典型に則ったストーリーに乗っている。それぞれが上手く合いまじりあう事で、現状としては大変面白い出来に仕上がっているのがよい。ここからどのような展開になるのかが楽しみな作品。あとベッドシーンでの動きや表情もガチすぎる。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 3話

アクションが大変良い回でした。いやー相変わらず良いクオリティだなあ。作画にせよ演出にせよ、他のアニメとは一線を画した良さがある。ufotableの動画は本当にぶっ飛んでいる。背景が美しいのはもちろんの事ながら、今回は憑魔との戦闘におけるアクションが見どころであった。とにかく爽快感のある殺陣が魅力的で、憑魔の意図的な気持ち悪さのある動きと、重量感のあるインパクト部分の表現がさすがという感じだ。ストーリー自体もよく構成されており面白い。良い作品だなあ。

 

バッテリー (ゼロジー) 2話

空気感の作り方が上手いなと感じる回。バッテリーは派手に人が動いたりするわけでもなく、登場人物もそう多い訳ではないが、その分箱庭的に上手く世界を閉じた作りにする事で没入出来る作りになっていて良い。ストーリーラインがスッキリしているので他のことに気が向かず、登場人物の感情などをある種主観的な目線で観る事が出来るのもすごいと感じる。気鋭のゼロジーだが、今後この空気感を維持しつつ如何に感動的なクライマックスを演出できるかが楽しみだ。

 

Rewrite (エイトビット) 3話

いやー良い。オタクじゃないけどオタクだからこういうアニメ好きだよ。キャラの表面的な個性だけが初めはあらわれていて、徐々に視聴者の予測を含めながら内面や隠し事が剥かれていき、最後に大きな潮流の中で伏線が拾われていくような具合なのだろうなと思わせられるアニメ。まあkey作品だし良いのは当然だよなあ。草薙の背景はやはり綺麗で、シーンに合った美しい背景も見どころのひとつ。雰囲気作りが上手いのでテンプレ的なキャラの行動も「あ、これも何かの伏線なのかな」と思わせられ舞台装置として上手く働いているという印象。どう落とすのか解らないが大変良い具合だ。

 

アクティヴレイド -機動強襲第八係- 2nd (プロダクションアイムズ) 2話

非常に良い回でした。面白い。シリーズ全体で背景設定とプロットが十分練られた上で作られたアニメなんだなというのがよくわかる。これまでの話を通して観ても面白いし単話としてのクオリティも高いアニメという印象なのだが、今回は特にクオリティの高い回だったと感じる。おそらくは演出が脚本に上手く合っていて、情報を出しつつストーリーを進め、かつ登場人物の心情をふとした行動の中に示す巧妙さが際立っていた。話中に出てきた「記憶の移植」という題材はSFものによく見受けられるものだが、アクティヴレイドというアニメの性質から見ても単に今回のみに留まらず今後も何処かに絡んでくるのだろうなと期待が持てる。アクションも派手で面白く、本当に良い回だったと思います。

 

食戟のソーマ 弐之皿 (J.C.STAFF) 3話

アバンタイトルから笑わせて来るのやめて欲しい。いや最高なんですけど。何故か試合開始の合図に銅鑼を鳴らす人のモーションが非常に良いのも好き。展開が早い気もするけどまあこんなもんなんでしょう。ドンドン進むし1話中に1試合完結させられるのはすごい。作画に関してもおいしいものをおいしそうに描く事とおはだけが本当に良いクオリティで好き。J.C.STAFFは良いアニメを作るなあ。大変いい回でした。

 

魔装学園H×H (プロダクションアイムズ) 2話

もう何も言う事がないです。えっちである事と魔装がカッコいい事以外に良いところがない。作画もさして良い訳でもなく、更に言えば売りのえっちである部分ですらおっぱいがバルンバルンしていて非常に雑。よくあるエロアニメの上位互換版程度でしかないのは如何なものか。ストーリーというか時間関係がおかしい事や敵さんが攻撃を待っていてくれるところなんかはこういう作品によくある事なのでもうどうでも良いのだが、とにかく2話にしてこれなので今後はえっちな身体を目的に観る事しかできないなという感じ。(元よりそれ以外の目的がない)

 

DAYS (MAPPA) 3話

良い回でした。やっぱり安定感ありますね。記号化されたギャグの演出がいまいちで、他シーンの文脈を切ってくる感じがあるのでちょっと鬱陶しかったですが、それ以外は特に悪い部分もなく、穏やかで良い回だったように思います。聖跡の雰囲気が非常に良いというのは風間も言っていた通りで、そのわけ隔てのないクリアな空気感を会話なりで作り出せているのは大変いいなという感じ。良い回でした。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 2話

こういう背景設定がじわじわ漏れ出てくるような異世界戦記物好きですよ。キャラデが好みでないのだが、物語としては脚本がヤスカワショウゴ氏という事もありよくまとまっている。物語の筋を追う事で国家の関係や登場人物の背景がじわじわあらわれてくるのは良い。作画はそこまで良い訳ではないが、別に悪い訳でもないので十分かなという感じ。一話同様インパクトには欠けるが、安定したクオリティは期待できそう。良い回でした。

  

クオリディア・コード (A-1 Pictures) 2話

作画の質が2話から下がっているのはもう仕方ないなとしか言えない。A-1のラノベものだからアクションが良ければそれで良いです。あと女の子のキャラが全体的にキツくて、使い古された記号をただ誇張すれば面白いってもんじゃないぞと思ってしまう。まあ可愛いから別に良いけど。今後その極端なキャラクターがどう物語に絡み、生かしてくるのだろうかと楽しみでもある。あとOPの入りが可愛い。大変良い。

 

クロムクロ (P.A.WORKS)  16話

いやー面白い。今回は他の話に比べてパッとしないというか動きのない回ではあったが、それでも十分に背景が透けて見える構成になっていて素晴らしい。各々のキャラの人間性が言葉やその動きから見られる良いシナリオ。特に今回はまりなちゃんの責任感であったり、剣之介の雪姫に対する強い思い、ムエッタの感情の動き、ソフィーの日本に残るという決意などが非明示的に表現されており、味わい深い一話になっていたように思う。アクションや派手なカットがなくても面白いアニメは面白いのだというのが良くわかる。良い回でした。

 

チア男子‼ (ブレインズ・ベース) 3話

うーん。作画や演出など、諸々がいまいちインパクトに欠けるというのと、大学生特有の痛い感じがボディーブローのように効いてくるのがつらい。頑張っている人間を観る事で自分も元気になるという趣旨のアニメとしては良いなあと感じるが、だからといって他作品と比べはするので、ここまでの盛り上がりに欠ける点でいまいち評価は出来ない。たぶん次回か次々回が文化祭での演技になるだろうからそこをとりあえずは楽しみにしておきたい。そこかしこに個人が何を思いチアをしているのかという動機や、感情がこもった言葉があるのが良いが、それを生かし切れていないのがどうにも惜しい。今後どうなるか楽しみなアニメではある。

 

タブー・タトゥー (J.C.STAFF) 2話

作画と音楽"は"良いですね。他は壊滅的にダメという感じ。1話段階でもテンポ感の悪い進みと下らないギャグでお茶を濁されていたが、2話でも相変わらずひどい具合だった。作画・アクションなりはやはりJ.C.STAFFといったところで上手いのだが、観ていて飽きる構成になっているのが何とも言えない。音楽も良いのだが演出が悪く、かなりブツブツと曲が変わるので気になって仕方がない。私は好きではないなという感じでした。ただし女体なりなんなりはスケベなのでそれはアド。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production) 16話

うわめっちゃ良い。この回めっちゃ良いですよ承太郎さん。かなり雰囲気のある作画で、背景など諸々とマッチしており完成度が非常に高い。演出も凝っているという訳ではないが安定感があり、物語に集中して没入する事が出来た。絵柄が原作に近い雰囲気で、作監の関川成人氏のこだわりを感じる。ヤスカワショウゴ脚本回だけあって、脚本も濃い内容を上手く単話で纏められており面白く、本当に良い回でした。

 

マクロスΔ (サテライト) 16話

非常に良い回でした。Bパート後半からEDにかけてが特によかった。Aパートは言及すべき点もないいつものマクロスΔという感じだったが、全体の話の持って行き方と最後の演出とが相まって終盤は感動すら覚える出来であった。作画が良かったというのももちろんある。脚本は根本歳三氏から変わって待田堂子氏で、個人的にアイマスの脚本などで好きな方だった事もあり、合うなあという感じ。個々人の感情や背景がよく補完されるような演出で、演出の宮澤良太氏には注目したいところ。良い回でした。

 

アルスラーン戦記 風塵乱舞 (ライデンフィルム) 3話

良かったです。上江洲誠氏脚本なのでまあ安定はするよね。特に7人の従者が揃うところなどは、演出や良い背景などが相まって強い感動を得る事が出来た。演出の山内愛弥氏はアルスラーンの演出助手などでたまに名前が出ていた気がするが、今回の演出はかなり良かったと思います。ただ、作画に少しずつ乱れが生じているので今後1期同様崩れて行ってしまわないかが心配ではある。まあアルスラーンは音楽と物語を楽しむアニメみたいなとこはあるから良いけど。

 

Planetarian ~ちいさなほしのゆめ~ (david production) 3話

思わず涙が零れる回でした。はっきりとした泣き所が示されていた訳ではなかったが、ただ空気感に酔って泣いてしまうような演出が魅力的で、1,2話を決算した形になっていたなあと感じる。閉じた空間の中で男がアンドロイドに対して愛着のようなものを感じるまでの過程がよく描かれており、今話でしっかりと区切りをつけてくれたなあという印象。絵が非常に綺麗(単に作画が良いという訳ではなく、構図や前後関係から情動を呼び起こさせるような感じ)で観ていて飽きないのも良い。本当に良い回でした。

2016年夏アニメ第二週所感

モブサイコ100 (ボンズ) 1話

今期覇権の一翼を担う有力アニメのひとつ。今期も本当に豊作だよなあ。2016年は奇跡の年かな? とにかくずば抜けて作画・美術・演出が素晴らしい。緩急の強い演出に加えビビッドな色合いを使いつつ鋭くも滑らかな線で構成されたエフェクトが特徴的で、その斬新さには感服する。回り込みやPANを多用したアクション時のカットも印象的なものばかりで、1秒として目を離す事が出来ない、そういうアニメーションでした。音楽との親和性も高く、カウントダウンなどの演出も含め今後どうなっていくのか大変気になる作品。素晴らしい1話でした。視聴確定!!

 

レガリア The Three Sacred Stars (アクタス) 1話

は? え? は? 最高か? ロリ×百合×スーパーロボットとか完全に優勝確定なのでは? これが好きじゃない男の子がいるのだろうか。1話としてのクオリティとしてはインパクトも大きくおそらく今期でも一二を争う良さであった。可愛い女の子たちの柔らかな愛の営みと、荒々しくも美しいロボットの熱い戦いのアンバランスさをここまで良く引き出した作品があっただろうか。スタッフの名前だけ見て「うーんどうだろう」と思っていたが、かなり推せる作品になるのではと強く感じる。鈴木勘太氏のメカデザがめちゃくちゃにかっこ良く、その動きや殺陣の組み方なども工夫が凝らされており、エフェクトなども外連味あふれる素晴らしい回だった。いやほんと良かった。視聴確定!!

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 1話

観終わった瞬間五体投地して神にあまんちゅ!を観られるこの生を与えたもうた事を感謝した。総監督にARIAシリーズの監督を務められた佐藤順一氏が就き、脚本にふらいんぐうぃっちのシリーズ構成をされた赤尾でこ氏が就いているのだから、外れるわけがないんだよなあ。穏やかで素敵な日々がここに幕を開けたのだ。我々は今期、間違いなく優勝する。美術監督の柴田千佳子氏はひぐらしゆるゆりさん☆はい!や、とらドラ!などで美監を務めて来られた方で、今話も暖かで美しい背景を提供してくださっている。ああ美しい。最高。視聴確定!!

 

バッテリー (ゼロジー) 1話

良いっすねえ。全体的に穏やかで、これから始まる物語に対する希望が感じられる一話でした。小中学生の時に原作を読んだ世代がバッチシ我々の世代なので、何というか感慨深さも相まって良い初回という感じであった。制作のZERO-G自体は下請けの印象が強いラディクスエンターテイメントから派生して、今はスタジオノワの子会社として制作を行っているらしいが、大手にも負けていない良い出来でした。脚本自体が元々良いところを、キャラクターの個性や年齢ゆえの微妙な感覚を上手く映像化出来ており、演出の力を感じる。今後が楽しみなアニメ。視聴確定!!

 

アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd (プロダクションアイムズ) 1話

アクティヴレイドはほんと安定して面白いよなあ。2期に入ってもその落ち着いた雰囲気が維持されており、ああ、アクティヴレイドはこういう「悪い意味での華やかさ」がない作品だったなあという事を再確認できた。それぞれが成長しつつ新しいメンバーが起用される事で1期とは少し雰囲気が変わる事になるようだが、まあジャストタイミングで花咲里さんも戻ってくるんだろうなという感じ。アクティヴレイドはテンプレートとそこから逸脱した部分を楽しむアニメだと思っているので、今後どういう脚本が描かれるかも楽しみだ。視聴確定!

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 1話

良いアニメになるんだろうけど、1話としてのインパクトには欠ける作品。監督は有名作品でも演出をされた経験のある市村徹夫氏。監督初作品になるんだろうか。シリーズ構成をヤスカワショウゴ氏が担当されているのでおそらく外れというわけではないだろう。作画や演出に関しては飛び抜けて良いという訳ではなかったが、安定していて「今後面白くなるんだろうな」という漠然とした印象を植え付けられたという感じ。視聴継続。

 

クオリディア・コード (A-1 Pictures) 1話

めっちゃ音楽良いなと思ったら岩崎琢作曲だった。そりゃ良いわ。イントロの演出がかなり良くて、バリバリ響く低音の中で絶望的なシーンが繰り広げられるのは肌が粟立つ感覚があるほど良かった。その後も設定は陳腐ながら構成が上手く、明示的でなく世界と主人公周囲の様相がある程度把握できるというのは素晴らしいなと感じた。全体的に安物感は漂うがA-1が何とかしてくれるだろう。アクションの爽快感に関してはタブー・タトゥー程ではないにしても上質でさすがといった感じ。1話としての印象は悪くないので今後の展開に期待したいところ。視聴継続。

 

91days (朱夏) 2話

いや~良い雰囲気作りですねえ~。今話で現在のマフィアにおける対立関係やその中でのヴァネッティ・ファミリーの立ち位置などが明示された形になった。脚本は前回と変わらず岸本卓氏で、Cパートへの持って行き方が面白くて好きだった。あとOPカッコいいっすね。コンテ・演出の森本育郎氏は名前を聞いたことがないが新人なのかそれとも別名義なのか。ともかくカットの割方など自然で穏やかだけど決めるところは決める良い演出でした。今後の展開が気になる作りで大変面白い作品。良いぞ~~。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 2話

はえ~すっごい。いやまあufotableだから解った上で観てるんだけど、それでもやっぱり映像美が精緻に極まっていて本当にすごい。制作間に合ってるんだろうか。物語自体も世界観設定が文脈から推察できるような作りになっており、説明的でない点がよく、キャラクターの性格なども言葉端から読み取れるのが素敵だ。それにしてもアリーシャちゃんが可哀想すぎる。暗闇で1人前に進むしかない状態で絶叫したくなるところなど人間的な表現もよい。全体的にクオリティが高く面白い回でした。

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 2話

はー最高。最高なんだよな。1話に引き続き良質な作画とテンポ感の良い演出、そして安定した物語と本当に良いなと思う作品だ。つむぎちゃんがエプロンを着てウィンクをしようとするシーンなぞは公平さん同様娘を観るような顔でニコニコしてしまったものだ。そういう「そこに等身大の人がいる」という感覚を得られるのがこの作品の良いところだと思う。また、ところどころにつむぎちゃん目線のシーンもあり、子供の目線に立って観る事が出来る点も素敵。は~~~~最高か。素晴らしい回でした。

 

食戟のソーマ 弐ノ皿 (J.C.STAFF) 2話

薙切アリスちゃんがシコすぎる。あんな魅力的なキャラそうそういないでしょ。本当に最高すぎる。今回も食戟のソーマはハイクオリティでした。やはり全体的に緩急のつけ方がうまく、安定した作画をA,Bパート全編で提供してくれているのが素晴らしい。Bパートでジョジョのオマージュが再現度高く入っていたのも個人的には結構好き。その辺考慮してもやっぱり薙切アリスちゃんシコいなあという結論に至ってしまう回でした。はあ、薙切アリスちゃん好き……。

 

NEW GAME! (動画工房) 2話

あーいい。良いよー。NEW GAME!は環境が閉鎖的という事もあり演出がしづらいのではないかなと思っていたが、表現の引き出しが多くダラダラせずスッキリした印象。脚本も一通りの物語がありつつネタを出していくタイプで、結構笑えるポイントもあるというのが良い。動画としてのクオリティも高いので評価できる。青葉をひふみ先輩が撫でるシーンで髪の動きがよく考えられており、デフォルメされたキャラデと相まって可愛く描かれているなあ~~~あーーー可愛い。あ~~~~。

 

Rewrite (エイトビット) 2話

あ、出た! 高橋龍也氏脚本だ! 全体的にテンポよく物事が進み、下らないギャグも間の取り方が上手いので観ていてスッと舞台装置として流すことが出来る。こういう上手さが良いなと感じる。また、夢の中の作画がぶっ飛んでいてどうなってるんだというレベルだった。1話の作画とはまた別の、一つの動作にどれだけの枚数を使っているんだという単純な驚きがあったという感じ。OPが付き、今後どうなっていくのかという先行きが少しずつ明らかになってくる構成は素敵。あと個人的にEDがめちゃくちゃ好きです。

 

DAYS (MAPPA) 2話

やー、熱いっすね。走って終わった。ただ走るだけなのに様々な表現を観ることが出来るのは良い演出だと感じる。MAPPAが制作しているだけあって、飛び抜けた作画ではないがある程度以上のクオリティで今後も安定していくのだろうなと予測できる。個人的には序盤でぶっ飛んだ作画を連発して終盤に息切れするより手堅い感じでMAPPAのスタイルは好き。演出が重すぎず高校の部活という感じの爽やかさが全体に漂っており観ていて適度という印象。今後も楽しみにしている。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 15話

うーん脚本としては大変面白かったんだけど作画が微妙な回でしたね。忙しかったんですかね。今回は物語ではキャラの内面がよく現れており、剣之介の見舞いに行くときの由希奈の表情や悩みを払おうと励むソフィーの無言の努力など、少しずつ各々の印象の変化が見られる。剣之介の記憶が戻るにつれて徐々に明らかになる過去など、シリーズとしての構成も上手く、よく考えられた作品だなと改めて感じることが出来た。作画に関してはやはりいまいちだったが、作監があまり見ない人だったのでなるほどなという感じです。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production) 15話

非常に良い回でした。スピード感のある脚本に重厚な作画、奇抜な演出など、かなり見どころの多い回だったという印象。仗助が怒り狂う部分での金田パースなどはタイミングが絶妙で感動した。更に仗助の過去のシーンでの一発目の描写はほぼモノクロだが黒が少し薄めで他の色を混ぜて描かれており、単なる過去としてのモノクロの描写ではないというのが非常に良かった。何から話せば良いか分からない程アニメーションとして奇抜で面白い回だったという事だけが意識にくっきりと残る面白く良い回でした。

 

チア男子‼ (ブレインズ・ベース) 2話

うーん良い話なんだが、テンポがいまいちよろしくない。脚本が良いだけにバランスが悪いなという印象。実際話の筋としてはアツく面白いものなので、観る価値はあるのではと思うが、大学1回生のお話という事もあり何というか気恥ずかしさのようなものを感じてしまう。おそらくはあと数話で文化祭での演技があり、そこでグッとアゲられるんだろうとは思うが、今はまだ何とも言えない。特に今回は作画が非常に良いという訳でもなかったのでとりあえず視聴継続。

 

Planetarian ~ちいさなほしのゆめ~ (david production) 2話

良い。ノベルゲー原作という事で物語は基本的に会話を主として構成されているのだが、1話10分に分割されているのがちょうどよい。聞いていて飽きない会話と、今後に対する明るい期待を抱ける演出が印象的で、ロボットと人間とが穏やかに交流をする様は観ていて大変いい気分になれる。良い作品だと思います。

 

ベルセルク (GEMBA & ミルパンセ) 2話

うーーーーんやっぱり微妙だ。話としては十分面白いんだろうが、CGがちゃちすぎるのとアクションの演出がいまいちなのとで、何とも言えない感じになっている。本当にアンバランスだ。脚本自体も他のアニメに比べると非常に見劣りするという部分があり、やはり合わないなという感じ。作画がいまいちなのとCGがちゃっちいのは本当に微妙な点だと思う。

 

マクロスΔ (サテライト) 14話

今回は割と良い回だったんじゃないでしょうか。ウィンダミアの文化や戦争の背景などが明らかになり、これからの見通しがスッと立つような回でした。作画などに関してはもう特に何も言う事はないが、脚本が根本歳三氏という事で全体を通した転換点として解りやすい脚本になっており面白かった。窪田マキ氏作曲の風の歌はどこかDoD3の最後の曲を思わせるテイストで好き。演出なども悪くなく、良い出来だったと思います。良い回でした。

 

アルスラーン戦記 風塵乱舞 (ライデンフィルム) 2話

アルスラーン王太子も立派になられましたなあ。第二部はここから始まるなという感じ。2話だけあって安定したクオリティ。やはり騎馬戦の描写は物の重みが感じられてリアリティがある。ギーヴが帰って来た時のアルスラーンの表情は1期を観ていると更に良いなと感じる。脚本もテンポ感がよく、演出も無難に面白いため観ていてあまり飽きない。良い回だったと思います。

2016年夏アニメ第一週所感

さて、始まりました夏アニメ。

今期も張り切ってまいりましょう。

 

前クールが豊作だっただけあって今期のアニメにも期待してしまいますね。

既に半数以上の作品が1話放送を終えている訳ですが、面白そうな作品も多く楽しみです。

 

それではさっそくいってみましょう!

 

 

 

91Days (朱夏) 1話

今期覇権候補の一翼を担う朱夏の新アニメ。監督は鏑木ひろ氏で、これまでにも良いアニメの監督・演出をこなしてこられている方。更にシリーズ構成は岸本卓氏という事で、オリジナルアニメとは言え外れる事はないだろう。1話段階でもその卓越した演出力が遺憾なく発揮されており、1960年代の英米映画のような趣のある面白い演出が多々見受けられた。また、注目すべきはその背景で、美術監督は「パトレイバー」や「攻殻機動隊」「LASTEXILE」などで美監を務められた小倉宏昌氏という事もあり、繊細光と影の表現が細密な背景を観る事が出来る。是非とも注目して観て頂きたい所だ。空気感の作り方と良い、1話を観た限りでは今期のアニメの中での覇権候補筆頭と言える。視聴確定!!!!

 

DAYS (MAPPA) 1話

ワンピースで有名な宇田鋼之介氏と境宗久氏が監督・助監督を務めるスポコン作品。映像は前クールでうしおととらを手がけたMAPPAなので映像としては期待したいところ。一話目を観た感じとしては丁寧に作られているなあという印象。それぞれの表情だったり動きだったりが生き生きとしていて良い。演出などは非常に一般的というかむしろ古典的な記号化された表現が多いが、MAPPAとの相性が良いのか違和感なく仕上がっている。テンポ感が少し悪いように感じるが、そのあたりは作品の雰囲気がまだ掴めない段階の話なので仕方ない。主人公のつくし役の声優吉永拓斗氏は新人のようで、実際声の調子なども他のベテランに比べると劣りはするが、これからどう変化するか見物ではある。次回以降にも期待したいと感じる一作。とりあえず視聴は確定!

 

食戟のソーマ 弐ノ皿 (J.C.STAFF) 1話

食戟のソーマ、お前を待っていたんだ!! J.C.STAFFさんは本当に良い作品を作りますねえ。最高ですよほんと。スタッフは変わらず安定感のある布陣。一話段階ではスケベさは抑え目だったなあという印象だが、おはだけが面白すぎてもう何でも良くなってしまった。個人的には銅鑼を打つおじさんが無駄にリアルに動いていたところなんかが好きだったりする。全体としての構成も非常に上手く、1話として過不足の無い出来だったように感じる。1期に続いて十分楽しめる作品に仕上がってくれる事が予測できる良い作品。視聴は確定!

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 1話

ひゃ~~、さすがufotableさんっすね~~。何だこりは。CGと作画の使い方が滅茶苦茶に上手いのと、作画がufotableだけあってぶっ飛んでいるのとで訳がわからない事になっている。作画の質が高すぎてCG顔負けの繊細さになっているのと、CGのアニメ的な質感が向上しているのとで、何処からがCGで何処からが手描きなのかが解らないのは本当に凄い。物語の筋としてはただただ様々な事が一度に起こって、アリーシャの「何なのだこれは、どうすれば良いのだ」という台詞が全く以ってそうだなあという感じ。DoDのEエンディングかよ。しかも終わりにクッソ明るいOPを流されるといろんな感情が秒で吹き飛ぶのでやめて欲しい。感想も困惑しすぎて適当になってるけど許して。視聴確定。

 

Rewrite (エイトビット) 1話

原作はプレイした事ないけど懐かしさで死ぬ。この感覚誰かわかってくれ。2000年代前半のアニメの空気感というかそういったものが絶妙に精神に来る。作画は非常に良く、良く動くキャラクターが素敵だ。キャラの立て方など少々気になる点はあるが、女の子が可愛く表情豊かなのでまあ良いかという感じ。物語としては突拍子もない事がホイホイ起こり案の定主人公は平然としているのだが、第一話の掴みとしては良いんじゃないでしょうか。背景も描き込みが凄く、全体的にも良い仕上がりだったので今後に期待したいところ。視聴継続。

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 1話

優勝ーーーー!! 皆さん優勝ですよ、優勝!! いや素晴らしい1話でした。泣いた。人の動きや演出が絶妙で、今後にも大変期待出来るなと感じる回だった。スタッフがちょっとな~と感じる部分はあったが、1話段階では本当に良く出来ているアニメだと感じた。構成が上手く、1話で十分完結しつつも次話以降に繋げる脚本と、ここぞというところでキメて来る演出がバランスよく、また可愛らしく動くつむぎや美味しそうなご飯といったビジュアル面でも十分に評価出来るなという印象。多恵さんが公平さんに声をかけた瞬間「あ、沙織さんがお嫁さんになったらこうなるんだろうな」と思ったのは私だけではないはず。ともあれ素晴らしい回でした。視聴確定!!

 

NEW GAME! (動画工房) 1話

あーこれじゃん。これだよこれこれ。動画工房に期待しているのはこれなんだよ。やはり動画工房は良い作品を作るのだ。ここ1,2年振るわなかったのは作品と監督がアレだったからだなあという感じだ。作画・演出・背景などひと通りを以って「NEW GAME!」を上手くアニメ化したなあという印象。個人的にはひふみ先輩とのチャットでの会話のところが結構好き。漫画に比べ百合成分が少し高い濃度で含まれているが、致死量ではない具合が適度で良いと思います。単話でよく纏まった作品という事もあり今後が楽しみ。視聴確定!

 

魔装学園H×H (プロダクションアイムズ) 1話

喘ぎ声から始まるアニメがあるか。いや良いんじゃないですかね。振り切った感が強くて個人的には結構好き。シコいというのもつよい。しかしそれ以外は何も良いところがなかった。ストーリーは背景を抜いて唐突に物事が進み、演出もスケベ描写以外はたいして目を見張る部分もない。本当に下らないシコアニメだ。実際これから先世界が危機に瀕してそれを主人公たちが救うんだろうが、結局お前らのスケベエピソードで終わるんだろうなと思うと今から力が抜ける。いやもう良いんですよ。シコいから良いんだけど。それ以外は本当に特に何もないです。視聴継続。

 

Planetarian ~ちいさなほしのゆめ~ (david production) 1話

あー、key作品は本当にずるいなあ。最終回とかオタクは絶対感動しちゃうもんなあこんなん。まあオタクじゃないんですけど。美術監督が竹田悠介氏という事もあり、背景が非常に美しい。全体的に哀愁の漂う空気感が演出されており、その物語性と相まって1話からグッと世界観に引きこまれた。脚本はヤスカワショウゴ氏で、1話段階では安定感のあるシナリオ運びで今後が楽しみになる。今期はRewrite含めkey作品が2作ある訳だが、どちらにも最後まで美しく走りきってもらいたいものだ。視聴継続。

 

アルスラーン戦記 風塵乱舞 (ライデンフィルム) 1話

よっ、待ってました! 良いアニメですね。個人的にはアルスラーンは音楽と背景のアニメだと思っている。第1話としては1期同様大規模戦闘から始まり、その鬨の声をアルスラーンが上げているというのが絶妙に良かった。やはりCGによる戦闘はケレン味にかけるが数という迫力がある。人間のモーションや髪などの流れも自然で、観ていて非常に安定感があるという印象。1期では作画がグッと崩れてしまっていたが、2期では持ち直す事が出来るだろうか。頑張って欲しいところ。視聴継続。

 

タブー・タトゥー (J.C.STAFF) 1話

アクションの作画半端ないですね。回り込みやPANが非常に多く作画班の力を感じる。監督が渡部高志氏というだけあってアクションの動き方がものすごい。物語のストーリーや演出に関してはありきたりでありあまり上手くはないなあという感じ。ギャグのセンスというかテンポ感がいまいちで、合間合間に挟まるSEが絶妙にダサい。J.C.STAFFが作っていなかったらアクションすらも微妙に仕上がっていたのかと思うと悲しい感じではある。EDを観る限り女性キャラのキャラデがスケベなのでとりあえず観るかなという程度。視聴継続。

 

ベルセルク (GEMBA & ミルパンセ)

うーん何とも言い難い。全体的にアンバランスで観ていてそこまで引きこまれなかった。そのアンバランスさがベルセルクという作品のグロテスクな空気感を助長するように作られているにしても非常に微妙だと感じる。CGモデルの作りこみがいまいちで、不気味の谷を越えられていない感覚がある。ところどころに出てくる手描き絵と比較しても「これが同じキャラクターか」というほど再現度が低いため、違和感を非常に感じる。これをあえてベルセルクだからやっているんだとしたら凄いのかもしれないが、技術的に不十分なだけなのではとも思うしうーんどうなんだという感じだ。とりあえず視聴は継続。

 

チア男子!! (ブレインズ・ベース) 1話

腐向けアニメかと一歩引いた目線で観ていましたが1話段階ではそういう感じではなさそうで、むしろ熱い青春アニメになりそうな印象。原作は朝井リョウで脚本吉田玲子氏と、物語としては非常にいい作品になる予感しかしないので期待している。作画に関しては特に人の動きの描写がすさまじく、モーションキャプチャをしているのかは確認していないが、非常に精緻に人の身体の動きが描かれている。しかも不気味の谷のような感覚がなく、純粋にアニメーションとして人の身体がそこにあるなという実在感があるので観ていて大変感動する。期待しています。視聴継続。

 

はんだくん (diomedea) 1話

私も大抵のクソアニメはまあ5話まで観てやろうという性格ですが、さすがにこれは一話切りですね。以上。

 

不機嫌なモノノケ庵 (ぴえろプラス) 1話

うーんこの微妙な空気感。何とも言えない。柔らかい空気感で可愛いモノノケたちと触れ合っていく類のアニメなのだろうが、間が絶妙に悪くて30分が非常に長かった。今後良い部分があるかもしれないので一応5話まではとりあえず視聴するが、継続するかどうかは未定。テンポ感があまり好みではないというだけで物語としては良い具合に纏まってくれるかもしれないなという期待をしておくという感じ。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 14話

新OPもかっこいいっすなあ。今回は殺陣の回であった。Aパートで鬼と雪姫が切り結ぶシーンやBパートでジオフレームが刃を交わすシーンなど、人の動きのリアリティとケレン味とが上手くマッチして非常に実在感のある戦闘シーンとなっていた。さすがだ。個人的に茅原が国連軍兵士に助けられた際「あの人も人間だったんだ」と零すシーンに性格がチラリと出ており、これまでの無茶な行動に対する「何だこのキャラは」という感覚に合点が行く形になっていたのがとても好き。由希奈の「あっちのパイロットもたぶん女子だと思う」という言葉にも、やっぱり由希奈は女子高生なんだなという気付きがあり、そういった部分が各所にちりばめられているという点でやはり檜垣亮の脚本は良いなと思う回であった。本当に良い作品です。

 

マクロスΔ (サテライト) 13話

まあマクロスΔなりという感じだ。やはり背景であったりCGは素晴らしく良いのだが、それ以外の諸々が茶番に思えてならない。個人的にはミラージュ教官のおっぱいが良いなあと思った程度で、それ以外に得るものはなかった。まあ全体的なクオリティはまだ保たれているし続きも見ます。

2016年春アニメ私感

遂に春アニメも終わり、早くも夏アニメが始まりましたね。

今期はやはり豊作でした。個々の特性が良く現れている良い作品ばかりで楽しませていただきました。

 

今回も勿論私感ですのでそのあたりはご承知ください。

今回は冬のクールにやったような点数付けはせず、幾つかのランクに分けて紹介しようかなと思います。やっぱ点数付けはクソ難しい。

文量が文量なので終盤はアホみたいに適当ですがそこも含めて楽しんでください。疲れた。

 

とまあ前書きはこんなもんにしておきまして早速いってみましょう。

 

 

S: 非常にオススメ出来る作品

宇宙パトロールルル子 (TRIGGER)

7分アニメだが名作と言える素晴らしい作品。グレンラガンキルラキルといった名作を手がけて来た今石洋之氏が監督を務めているだけあってポップな空気感と深みのある背景思想が特徴。TRIGGERの技術力の高さを窺い知る事の出来るファンシーながらも充実した映像美とその演出表現が見所で、全体として抜群に出来のいい作品。過去のTRIGGER作品とのコラボもあり、更にリトルウィッチアカデミアへのバトンパスもアツい。今期覇権であり、これまでにない極めて斬新な作品だった。素晴らしいです。

 

ふらいんぐうぃっち (J.C.STAFF)

優勝! 穏やかな日常表現と絶妙な間の取り方が上手い作品。美術さんが有能で背景が美しく、シーンに良くあっている事も魅力的。個人的には福田裕子氏が脚本をしている回の構成が上手くて好きだ。ギャグの間合いが絶妙で、テンポ感が良いというのもこの作品の良さのひとつだろう。しかしそれ以上に各登場人物が最大限魅力的に描かれているというのが一番の見所で、どのキャラクターを取って見てもその場にいるような実在感があり、更にそれによって際立つ脚本の穏やかな良さというのが伝わってくる。チトさん含め生き物のモーションにもこだわっており、観ていて心地良い。本当に素晴らしい作品でした。

 

ジョーカーゲーム (Production I.G)

ProductionI.Gの技術(CG以外)の粋が詰まったような作品。まとまりが非常に良い作品で、総合的なクオリティで言えば豊作の今期でも頭ひとつ抜けていた。話の筋は群像劇の体を為しており単話毎に楽しめるポイントがあるのは非常に大きい。背景の描き込みなどは勿論の事、大戦直前の日本の空気感を人の様子から良く表現されており、考証などもかなりされているのだなというのが観ていて良く解る。黄瀬和哉氏など大物がコンテ・演出をしている回もあったりと見所は本当に多いので、アニメを良く観る人にも観ない人にもオススメしたい一作。大変良い作品でした。

 

コンクリート・レボルティオ 超人幻想 -THE LAST SONG- (ボンズ)

分割2クールの後半が今期だったコンクリート・レボルティオ。世間的な評価は正直微妙なところだが、私はこの作品は近年類を観ない素晴らしい作品であると推したい。時系列を乱した脚本であるので、知能の低い人間には観る事が苦痛であるかもしれないが、本当に上手く構成されており、物語の進展に伴って様々な事実が明らかになりつつ登場人物の思考が表に現れてくる構造になっている。情報量が多く難しいかもしれないが、考察のし甲斐のある背景思想の重厚な作品で、各話ごとのテーマに沿って考えるもよし、実際の歴史と照らし合わせてみるもよしと様々な楽しみ方が出来る。作画に関しては悪い部分も多々あるが、それを補って余りある十二分な設定があるので、物語を楽しみたい人には圧倒的にプッシュしたい作品。本当に素晴らしい作品でした。

 

A: オススメ出来る作品

迷家 -マヨイガ- (diomedea)

水島努監督の意欲作という印象。登場人物のトラウマに焦点を当て、物語の流れに沿ってそれぞれのトラウマやその行動原理などが明らかになっていく構成になっているのが非常に斬新で面白い。登場人物も多く、ミステリーとして実際に事が起こり人間関係にひずみが生じ始めるまでに時間がかかるため序盤は少し退屈かもしれないが、中盤以降のエンジンのかかり方が尋常ではなく、最終話ではグッと引きこまれるような作りになっているので、序盤で切った諸氏には是非再度視聴する事をオススメする。異色ではあるがミステリーとして謎も多く、考察するに不足はないのでミステリー好きにもオススメしたいところである。良い作品でした。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production)

さすがはジョジョクオリティといったところ。第3部からスタッフの多くがそのままという事で、作風にあまり変化が無いのかと思いきや色合いや演出などでかなりテイストに変更があり、良い意味でグッと変わっている。また第3部まででも、作画監督をちょくちょく韓国のアニメーターが勤めていたところを、今期ではおよそ半分の回がそうなっている。若干未熟さを感じる部分もあるが、どこかアメコミ風なタッチになるが多く第4部には割りと合っているのかなとも感じる。色調の変化も含め、意欲的な仕上がりになっているという印象。まだ前クールという事で今回はAランクとしたが、十分オススメ出来る作品である。良い作品だった。

 

キズナイーバー (TRIGGER)

今期のTRIGGER枠2作目の本作品、岡田磨里脚本の2作目という一面もあり期待が非常に高かった。実際その期待に十二分以上で応えてくれた素晴らしい作品なのだが、世間の評価はなかなかどうして厳しいらしい。背景や作画など、ビジュアル面でも非常に優れた作品で、更に脚本自体も非常に出来が良く、易しいメタファーなどからその深い背景設定を読み取って考察するにも適した作品である。確かに最終話でのオチの付け方にいまいち納得できない人もいるのだろうが、個人的にはそれらも含めてよく仕上がっており本当に素晴らしい作品だったと言いたい。Aランクに入れている作品の中では最も良かったと思う。素晴らしい作品でした。

 

クロムクロ (P.A.WORKS)

継続2クールの1クール目のクロムクロ岡村天斎作品とP.A.作品が好きな私にとっては完全に波長の合った最高の作品。脚本の檜垣亮もDimensionWを除けば良い脚本を書く人ではあり、実際本作でもその才を遺憾なく発揮しているなあという印象。ストーリー自体は一本道で、展開などもある程度予測できるがイレギュラーを入れるタイミングが上手く飽きない構成になっている。また、P.A.WORKS作画班の力の入れ方も素晴らしく、モーションや肉感などの付け方が本当に上手くて舌を巻く。ストーリーにせよ作画にせよ、観ていてこれ程自然な非日常があるだろうかというレベルである。また、キャラの思考などが透けて見えるような会話が特徴的で、それぞれの感情や思考を言葉から読み取れるという点も良い。次クールでどうなるかという部分も踏まえて今回はAランクだが、大変良い作品です。次クールも楽しみにしています。

 

甲鉄城のカバネリ (WIT STUDIO)

大河内一楼脚本のWIT STUDIO新作という事で期待していたが、良くも悪くも期待通りの作品だったなという印象。大河内一楼はエディプスコンプレックスを抱いたキャラを描かせると何か映えるイメージで、実際美馬のキャラクターが今作では一番複雑に作られていたように思う。作画はさすがWIT STUDIOといった感じで素晴らしく、特に背景の描き込みは今期でも随一だった。また、メインスタッフが進撃の巨人に携わっていた事もあり、似通った演出や効果が散見された。WIT STUDIOが進撃やその後に培った技量を十二分に生かしていたように思う。ただ、キャラの立て方が非常に安易だったりストーリーラインが一本道で合わない人は多いだろうなという感じだった事もあり、非常にオススメ出来るという訳ではない。ただ、良い作品でした。

 

僕のヒーローアカデミア (ボンズ)

出たぞ、ボンズクオリティ。今期は3本も持っているので大変だったろうなと思うが、そんな事を微塵も感じさせない(コンレボでは感じさせられてしまった)クオリティだった。特に作画と演出が良く、1~5話では立て続けに感情を昂ぶらせられる演出と美麗な作画に魅せられる。正義と勇気と勝利というTHE 少年ジャンプという作風に良くあったブチ上げ演出が特徴的で、感動への持って行き方が本当に上手い作品。ただ、6話以降で失速するという点と1~4話のギャグが絶妙に面白くない(夕方アニメなので小学生に合わせるとそうなるのかもしれない)のとで、若干私感としての評価は下がってしまった。しかしそれが霞む程のクオリティを出してくれているので、2期も楽しみに待っています。非常に良い作品でした。

 

ばくおん!! (トムス・エンターテイメント)

ばくおん!!はバカのためのアニメだ。全体的に昭和の香が漂っており、ギャグと感動のバランスが非常に上手く取れた作品。正直なところ下らないネタが多いが、しかしそれが良い。バイクが好きな人が作っているんだろうなというのが良く解るほど、バイクの描写などが精緻で面白い。また背景が非常に優れており、美術さんの力が感じられる。こんな作品の何処がいいのかと言う人は多いだろうが、私は何故か好きなのだ。バカになれる人ならビールを飲みながらゲラゲラ笑って観る事が出来るだろう。良い作品でした。

 

文豪ストレイドッグス (ボンズ)

個人的な好悪で言うなら嫌いな作品だが、やはりボンズはいい作品を作る。作画や背景などビジュアル面での良さは今期でもトップクラスで良い。戦闘シーンでのアクションやエフェクトなども、カバネリ程ではないがケレン味があって素晴らしい。しかしどうにもしょうもない演出が多く、観ていて辟易とする部分が多々あった。全体として観ると十分良い作品なのでAランクとしているが、作画などが悪ければBあたりに入れていただろうという作品。悪くはない作品でした。

 

B: オススメするほどではない作品

ハイスクールフリート (プロダクションアイムズ)

海戦などの表現が精緻で全体的に質も高い作品。悪い作品という訳ではないです。Bランクに入れたアニメの中では一番良いと感じたアニメ。作画や背景の出来は良く、設定も凝ったものだったのだが、如何せん各話のシナリオにバラつきがあり、吉田玲子氏脚本の回では各キャラの感情や思考が読めるような構成になっていたのだが、それ以外の回はおよそ表面的な会話に終始するような内容で、キャラの多さが仇になっていたように感じる。可愛い女の子がきゃいきゃいしているのを観たい人と海戦を観たい人にはオススメ出来るが、そうでない人にはオススメするほどではない作品。

 

マクロスΔ (ビッグウエスト)

背景が非常に美しく設定がよく練られた作品。本当に背景の描き込みが凄くてその点に関してはかなり評価出来る。また、ヴァルキリーの戦闘シーンのスピード感だったりモーションだったりが凝っていて、観ていてつよい爽快感を感じる事が出来た。マクロスシリーズだけあって音楽も非常に良くて好き。しかし脚本やキャラの立て方がいまいちで残念。何が残念かと言われるとはっきりとは言えないが、それぞれのモチベーションが弱くて行動原理だったり感情の動きが掴みにくいからというのと、急に何やこれという演出が入るからだと思う。まあともあれ現状でオススメ出来る程ではないです。2クール目も観るけど

 

あんハピ♪ (SILVER LINK.)

いやこれは完全にドラッグでしょ。何やこのアニメは。女の子がただただ頑張って元気になるだけのアニメなのだが、とにかく訳のわからないことが多すぎる。しかしそれが良い。パステルな色合いとそれに合った水彩チックな背景とが非常にマッチしており、ビジュアル的な工夫がしっかりと見受けられる。実際ストーリー自体は本当に下らなくてどうしようもないのだが、何故か最後に涙が流れてしまう。完全に演出と監督の力という感じが強く、良くも悪くも常識から外れたアニメになったなという印象。個人的には好きなのだが他人にオススメする事は出来ない作品。

 

三者三葉 (動画工房)

作画とモーションが非常に優れている作品。5話を除いて全ての回で目を見張るような作画があるのは凄い事だった。さすがは動画工房。しかし、女の子がただ可愛い動きをしているだけで内容はないようです。日常系というのは中身がなくてただただ穏やかな事が進む傾向にあるけれど、三者三葉に関してはそれとはまた違う内容のなさだなあという感じ。キャラクターが極端すぎてその思考や行動原理を脚本が把握できてないんじゃないかなと思うほど、表面的な行動に終始しているという印象。好きな人は好きなんだろうが、私には全く合わない作品だった。

 

学戦都市アスタリスク (A-1 Pictures)

1期同様他愛もない作品でした。テンプレラノベアニメにしては良く出来た作品だった。A-1が作ってなかったらここまで良くなってなかったでしょ。とりあえずアクションが良いのと女の子が可愛いというのがアドいが、全体的にテンプレ感が臭いというのと、女性の行動が記号化されすぎていてブヒアニメとしては良いんだろうけど、そうでないとすれば観ているのがつらいレベルだ。ブヒアニメとしてオススメする事は出来るが、アニメ作品としてはオススメ出来る程ではない作品。

 

逆転裁判 (A-1 Pictures)

土曜夕方相当といった具合のアニメ。ゲームを再現するための努力が十分為されているのだなあと感じる。それ以外は特に他のアニメと比べて優れたところも無く、可も無く不可も無くといったところ。あくまで土曜夕方枠としてという意味での評価なので、深夜帯のアニメと比べるべくも無いといったところ。

 

うさかめ (アーススター)

てーきゅうの下位互換かなあと思っていたら意外と独自の空気感を持っており楽しむ事が出来たアニメ。パステルな色合いとてーきゅうとは違う独特なテンポ感で、最終的にはちょっと感動する作品。実際ギャグとしてはいまいちではあるが、作品としての完成度は3分アニメとしては十分じゃないだろうか。悪くない作品でした。

 

ワガママハイスペック (AXsiZ)

はい、可愛い。一昔前のキャラデザという感じで女の子が可愛いが、内容はないです。3分アニメの日常系の典型という感じでよろしいかなと思う。ギャグのセンスはいまいちで面白くないが、途中からスマホゲーの宣伝アニメになっていたのは本当にハイセンスなギャグで毎回笑ってしまった。人畜無害なアニメ。

 

C: オススメできない作品

くまみこ (キネマシトラス)

3話までは良い作品でした。テンポ感が少し悪くはあったけど、穏やかな空気感とヌルヌル動く作画とで観ていても苦ではなかったし、ギャグもちゃんと笑えるものだった。しかし4話以降原作からテイストが乖離してしまい、背後にじわじわと「田舎者コンプレックス」とそれに付随して生じる闇が漂い始め、最終的に作品を一刀両断に附すような言葉や演出として立ち現れて全てを無に帰してしまうようなそんな儚い作品だ。原作を読んだ事のない人は良いのかもしれないが、少なくとも原作を読んだ人にはオススメ出来ない作品だ。

 

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (project No.9) 9話切り

すいません途中(9話)までしか観てないので9話までの評価になりますが、作画自体も別段言い訳ではなくストーリーは臭くおっぱいの揺れくらいしか良いところが無いという作品。ストーリーが臭いというよりはただただスラングを使いたいだけの高校生が集まって障害者を健常者に戻そうとするのが非常に痛々しくて観ていられない。こういうのが好きな人が観ればいいんだろうけど、こういうのが好きな人とは作品の趣味が合わないので結局オススメ出来ない作品になったという感じ。語るべき事なし。

 

D: 観るのは時間の無駄だと感じた作品

ビッグオーダー (アスリード) 10話切り

さすがに時間がなかったので最終話までは観れてませんが、とにかくおっぱい以外はクソでした。作画もいまいちで演出もパッとしない、そして何より脚本がゴミのようで、キャラが何を思ってその行動をしているのかよく解らない作品。全体的なクオリティが低く、これが日曜朝5時半辺りにやっているならともかく深夜帯にやるのは何がしたいんだ、何処の層向けなんだという感じ。まあスケベシーンが多いからニチアサには持っていけないんだろうけど。本当に観ていて時間の無駄だな~~と思った作品。

 

坂本ですが? (スタジオディーン) 10話切り

何だこのアニメは。スタジオディーンはやはりスタジオディーンだったかという感じ。とにかく下らない。いやもう何を取ってもクソアニメですよ。良かったところはえーっと特に何もないです。とにかく観ている30分がキツかった。限界だった。笑いのひとつも起こらないギャグアニメが30分続くのがここまで厳しいとは思わなかった。もはや修行だ。何故これをアニメ化しようと思ったのか。終了。