2016年夏アニメ第七週所感

先週追い付いていなかった分もちょっと増しめでお送りしております。

ただやっぱり忙しい事には変わりないので最新話に追い付けていない作品が幾つかあります。

まあ追い付いていない作品は優先度の低い作品なので切るんだろうなという感じです。

 

ともあれ今週もいってみましょう!

 

Planetarian ~ちいさなほしのゆめ~ (david production) 5話

実家でヴォイ泣きしてしまった。いや~良かったですね。物語の筋としては予測できる範囲なのだが、構成と演出が非常に上手いせいで泣ける話になっているのが良い。セリフに関しても1話から振り返りつつ、諸々の会話の伏線を拾っていくのは圧巻で、15分アニメ5本という短い話しながらもこれだけ重厚な世界観と物語を構築できるのだなあと感心した。もちろんツッコミどころもあるのだが、感動的な話を形成するための良い舞台装置になっていて「良い嘘」になっている。良い作品だったと思います。素晴らしい。

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 7話

初めから終わりまで涙が滔々と出続ける素晴らしい回でした。本当に甘々と稲妻はリアルで子供の目線に寄り添ったアニメだなあと感じる。つむぎちゃんが1人で出かけて恵の扉を開けようとするシーンまで、ひたすら子供の豊かな想像力と、子供からの目線を丁寧に描いており、自転車が前に出てくるシーンなどは立ち上がって叫びそうになる程だった。その後の犬塚先生との問答や仲直りするまでの「ここ」という明確なポイントがなく連続的に仲直りが行われていく過程も、記号化された「謝罪して許して気持ちが切り替わる」という表現から完全に逸脱したリアルな表現で大変良かった。本当に素晴らしい回だったと思います。神回と言っても差し支えない。

 

Rewrite (エイトビット) 7話

ん~~ちゅき。オタクじゃないけどオタクだからやっぱこういうの好きだよ。今回が完全にターニングポイントになって、今後OPなどから察せられる結末に向けて悲しい物語が進んでいくのかと思うと少し気が重くはあるが楽しみでもある。アクションなどには特に期待していなかったが、まあそれなりの出来だったかなあと感じる。原作が述べるゲームという事もあって、やはりテンポ感の良い会話とある程度考察が出来るレベルで意味深長な言葉が多々見受けられ、今回は特にそういった部分が特徴的だったなあという印象。良い回でした。

 

アルスラーン戦記 風塵乱舞 (ライデンフィルム) 7話

大変良い回でした。何よりも木村智氏によるナルサスとシャガードの戦闘シーンの作画が良く、リアルながらけれんみもある緊張感あふれるアクションに感動した。それぞれのカットの構図も洗練されており、何度でも観たいと思うような大変良いアクションでした。また単話としての構成も大変よく、はじめから終わりまで完結した良い回だったように思います。時代劇的な構成が上手く観ていて大変楽しむ事が出来た。素晴らしかったです。

 

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd (プロダクションアイムズ) 6話

泣いてしまった。アクティヴレイドは1期も2期も6話におっさんが好きそうなネタぶち込んでくるしずるい。男の子だったら絶対泣いちゃう内容だしもうこんなんどうしようもないでしょ。物語の進行が少し早すぎるきらいもあるが、アクティヴレイドは大体早いのでまあこんなもんかという感じ。ストーリー自体は一般的というか割と記号化された展開なのだが、題材にしているものとセリフとが神がかり的なマッチングをしており、とにかく監督のセリフに心励まされ応援したくなりそして自然と涙が流れてくるというお薬的なヤバさがある。1期の6話同様素晴らしい回でした。神回だと言いたい。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 7話

あー最高。最高だった。何が最高って青春を語るシーンが最高だった。作画・背景は言うに及ばず、今回も演出などがかなり光っていて良い回だったと感じる。コンテ・演出の梶井瀬賀氏は最近ちょこちょこ演出などで観る方だが、丁寧で上手く組まれたカット割りなどが良く、個人的に好きなアニメーターだ。てこが自分から新しい一歩を踏み出すために自分の過去と向き合い、今を見て、仲間や先生に支えられながら少しの変化を体験する様は、客観的に文章化すれば簡単な話かもしれないが、それを上手くアニメ作品として一話に収めているのが大変素晴らしい。いやあ良い回でした。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 20話

今回も非常に良い回でした。やっぱりPAだけあって安定しているなあ。今回でグッと物語の真相を明らかにするピースが出そろってきた感じだがまだ根本の謎はしっかりと残されているという物語の構成が上手い。説明口調にこれはこうだからと説明するよりも、由希奈の目を通して真実に近づける事で視聴者の側により近い目線で事実を明らかにしていくという作りが大変良い効果を出している。由希奈が最後に剣之介に飛びつきながら涙を流すシーンでは、無重力下で泣くとこうなるんだろうなあというリアリティと、女子高生がこれだけ怖い思いをしたらこのタイミングでこう泣くんだろうなあというリアリティとが合わさって、それでいて目に涙が溜まるという記号化された感覚とが相まってかなり感動的なシーンになっていたと感じる。本当に良いシーンでした。大変素晴らしい回だったと思います。

 

この美術部には問題がある! (feel.) 3話

完全に鬱病になった。こうあって欲しかった青春がそこにはあって、自分の青春と対比して完全に鬱病になった。テンポよく物語は進むし演出など諸々十分に評価できる回なのだが、何分精神が持たないので切るかもしれないと感じた。いや厳しすぎる。宇佐美さんは可愛いしコレットちゃんも可愛いんだけどいろいろと精神的に厳しい部分があるので非常につらい。良い回でした。

 

この美術部には問題がある! (feel.) 4話

完全に重度のうつ病になった。この感情をどう処理したらいいと言うのだ。個人的にはコレさんぽが大変好きで、光の当たり具合や諸々がこの美!作画・背景の良さを象徴しており、物語自体も過去とこれからとを繋ぐのではないかと思えるような面白い内容だった。あと単純に萌香ちゃんが好きというのもある。ともあれ今回は1~4話の中では一番好きな回だったなあと感じるが、1話からほとんど作品のクオリティが変わっていないのがすごい。良い作品だと思います。

 

この美術部には問題がある! (feel.) 5話

完全に精神病棟に送り込まれた。このブログは精神病棟から投稿しています。Aパートは正直いまいちだったというか、単に行き違いを面白おかしく描きたかっただけなのかなあという感じだったが、Bパートが大変素晴らしい出来で感動した。急にPVが始まるような具合だが、青春キャンバスをBGMにして動くキャラの生き生きとした描写や画角の工夫されたカットなどが印象的で、非常に良い出来だったと感じる。大変良い回でした。素晴らしい。

 

バッテリー (ゼロジー) 6話

イヤー良い回でした。3~5話までの作画よりも若干1,2話寄りの作画で大変見ごたえのある回だったと感じる。全体的にタッチが丁寧で、巧の投球シーンなども構図がかなり凝られており、リアリティの高い絵になっていたという印象。また、背景が夏を思わせる良い舞台装置になっており、入りのデカい入道雲や、その後に出てくる雨雲の感じが嘘を交えつつ真に迫る感じで良かった。脚本自体も繊細な年ごろの男子を良く描けており面白い。作画でも美術でも脚本でも良いリアルさのバランスが取られていた良い回だったと思います。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 6話

1~5話に比べてかなり落ち着いた印象の回でした。派手なアクションだけを求めているわけではないのだが、今回はほとんど戦闘らしい戦闘もなくテンポ感も遅かったため、少しこれまでの回よりも冗長に感じた。ED前にゼスティリアの方の映像が入ったのもタイミング的によくわからない(たぶん「未来でクロスする」という言葉の後に入れる事で関係性を印象付けるためだと思うけど)というか若干蛇足に感じる。映像のクオリティは相変わらず高いのと、コンテが高橋タクロヲ氏が手掛けているという事もありレイアウトも抜群に良いのでその辺りはさすがである。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 7話

アクションなど諸々を含めufotableらしい素晴らしい回でした。ドラゴンのモーションとかどうなってるんだ。一番初めのシーンで2人の歩き方が違ったり、オスカーとベルベットが切り結ぶシーンでの立ち回りからそれぞれの性格のようなものが読み取れたりと、本当にどうやって作ってるのか解らないレベルのクオリティで、一時たりとも目を離せない回だった。やはりレイアウトが絶妙で、見ごたえのないシーンがないというのは素晴らしい。海に出た時の波の動きや窓を滑る雨水の動きなどもリアリティが非常に高く、いやあれまじでどうやって作ってるんだ。頭おかしいだろ。とにかく素晴らしい回でした。

 

モブサイコ100 (ボンズ) 6話

5話が非常に良かっただけにちょっと見劣りはするものの素晴らしい回でした。個人的には鬼瓦がクラス内で諸々されるシーンで、鉛筆感のあるタッチで迫真の表情を演出していた部分が特に好き。テンポ感が良く作画自体の質も非常に良質なままで、大変楽しめる回だった。派手なアクションはないが、アクション以外にも見せ所はあるんだなあというのがはっきりわかる回でした。素晴らしい。

 

91days (朱夏) 7話

うーん、作画がかなり崩れてきましたね。作画がそこまで要求されるような内容のアニメではないとはいえ、静止画が多くなって来たり陰影のつけ方がベタになってくるとかなり気になってくる。物語としては7話という事でちょうど折り返しになる辺りだが、徐々に物語の雰囲気が暗くなり重要人物が死に始めるターニングポイントとしての印象が強い回だったように思う。今後の展開はもちろん気になるが、作画のクオリティがまた戻ってくれることを願うばかりである。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 6話

かなり説明調の強い回だったように感じる。5話までは脚本をヤスカワショウゴ氏が担当されていて今回は大西信介氏が担当されているようなのでまあ雰囲気が変わっても仕方ないかなという感じ。物語の大筋は変わらないので特に差しさわりがある訳でもないが、特段見所のあるような内容でもなかった事もあってか少し勢いは落ちていたという印象。次回以降戦闘も起こるのだろうし、そういう点では助走をつけている段階なのかなと感じた。次話以降に期待したい。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production) 20話

うーん良い回でした。作画全体の質は低く全体的に乱れが見られるなあという感じなのだが、局所的にコンテの段階からしてぶっ飛んでいたのだろうなと思われる非常に良い構図と作画のカットがあり、そこが見どころだった。特にタロットカード調に描かれるシーンはその構図の良さや演出の新しさからも注目すべき部分だ。またストーリーの筋としても最終シーンでは舞台のような感動的な演出で締めくくられており大変良かった。作画の乱れに目をつぶれば素晴らしい回だったと思います。

 

食戟のソーマ 弐ノ皿 (J.C.STAFF) 7話

いやー薙切アリスちゃん。完全に薙切アリスちゃんの回だったんだよな。何あれ。ソーマの横に座るときのアレ。ヤバすぎるでしょ。薙切姉妹に挟まれて試合観戦できるの何なんだよ。ふざけんな。殺すぞ。作画や脚本などクオリティと雰囲気が一切ぶれないのはすごい。久々にちゃんとしたおはだけを観る事が出来たのでただただ満足という感じなのだが、あまりに安定しているとここで書く事がなくなるのでちょっと厳しい。いや普通に良い回だったんですけどね。

 

DAYS (MAPPA) 7話

うーんいまいちな回でした。というより単にこの作品に飽きてきただけかもしれない。ただただつくしが走ってそれが周りを鼓舞して評価されるというだけのアニメなので、マンネリ感がつよくどうしても面白く無くなってきたのだろう。今回は特に相手チームのメンバーの性格が余りにも悪く、没入しづらいという部分もある。安定しているという意味では良いのかもしれないが演出などにもあまりにも変化がなく面白くない回だったと感じる。

 

クオリディア・コード (A-1 Pictures) 5話

かなり良い回でした。やっぱりコンテ次第で作品の見え方が全く異なるし柴田彰久氏の演出・コンテ力の高さが伺える。2~4話が残念すぎただけに今話まで観て良かったという感じ。脚本自体もやっつけっぽさが薄れ、全体的に安定した物語の筋が見えて来たので良いと思います。ただ、キャラの臭さにはやはり食傷気味なのであまり推せる作品とは言えない。ともかく今話で切るという事はなくなったかなあという状態。良い回でした。

 

クオリディア・コード (A-1 Pictures) 6話

限界だ。もう作画が崩れてないところを見つける方が難しいレベルだし振り返り編一話挟んだ方が良いのでは。脚本自体も背景設定の浅さがじわじわ露呈してきており、演出がダメになると案の定キツい部分しか見えなくなってくる。主人公も「無能が!」しか言わない人になってるし見た目のひどいお人形劇にしか見えない。何故わざわざこの人は前線に出てきたのかとかこんな大変なタイミングで前線を持たせてる3人が地下で油売ってんのかとかツッコミどころも多く、ひたすらに下らない回だった。

 

タブー・タトゥー (J.C.STAFF) 5話

アクション以外全部クソでした。作ってる人間の知性を疑うレベルの脚本で、何がしたいのか解らない程しょうもない下ネタを随所に入れてお茶を濁してくるのが本当にストレスフル。能力の設定も中途半端(これは原作の問題だと思うが)で、ただただアクションに花を添えるだけの存在になっている。まあアクションメインなので別に良いんだけど。とにかく物語の展開が雑で本当にストレスを感じる。何で俺はこんなアニメ観てるんだ。