2016年夏アニメ第十二週所感

今週で甘々と稲妻とNEWGAME!というビッグタイトルが二本とも終わってしまったので大変悲しい。

今後どうやって生きていったらいいのだろう。

 

ともあれ今週もいってみましょう!

 

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 12話

最高の最終回でした。ありがとう広田光毅ありがとう岩崎太郎ありがとうトムス・エンターテイメント。つむぎちゃんがちょっとむくれもしたけれど、それも犬塚先生とつむぎちゃんとが解り合うための大事な一歩で、みんなが幸せになれるワンステップなんだなあと最後に涙を流しながらうんうん唸っていた。小鳥ちゃんにも色んな過去があって、それが暗に示され続けていた中で、お母さんとの関係に少し変化が生じるそのきっかけになるような形になっており、これからも彼ら彼女らの物語は続いていくんだという事とここで甘々と稲妻は終わってしまうのだという事がどちらも両立している素晴らしい最終話でした。うわあ終わってしまうのか。悲しい。二期も是非よろしくお願いします。

 

NEWGAME! (動画工房) 12話

いやー終わってしまうのか。悲しい。まあ原作のストックは多少あるし終わり方もまだ続きがあってもおかしくないような引き際だったので二期にも期待しましょう。この回自体は今までよりもかなり繊細な作られ方をしていたように感じる。特にセリフの間合いが良く、キャラクターが言葉を紡ぐ行間を感じられるようになっていた。作画などはいつも通り安定したものだった事もあって、その最終回としての虚しさを残しつつ個々の背景にしっかりと踏み込む脚本の良さがいつも以上に際立っていた。NEWGAME!はやはり良い作品であったという事をしみじみと実感させてくれる最終話でした。ありがとうNEWGAME!、ありがとう動画工房

 

モブサイコ100 (ボンズ) 11話

相変わらず作画が物凄くて笑う。前回の終わりがけにラスボスは霊験かと思わせておいてしっかり序盤からウソの前提で話を進めたり、今までギャグ役メインだった霊験をガッツリシリアスに絡ませたりと最終話を前にして展開の切り返し方が上手い回だった。戦闘シーンでの回り込みやパンの激しさは今期アニメの中で群を抜いており、今回は特に視点移動が激しい回だった事もあってよくここまでのクオリティを維持できるなと感心する。最終回は間違いなく100%を超えたモブの苛烈なアクションが待っていると確信できるので大変楽しみだ。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 11話

いや最高でしたね。背景の美しさが際立ち、テンポ感もよく何よりお姫のモーションが本当に可愛くて良い回でした。全体的にレイアウトの構成が良かったため色の濃い自然感のつよい背景が強調されて、涼やかな夏の色や匂いが想起されるような仕上がりになっていた。コンテの佐山聖子氏の力量あってのものという感じがする。大変良かったです。お姫の可愛い動きやそれに伴ったてこやぴかりの動きなど、とにかくモーションに関しては褒めるべき点が非常に多かった。中割りが工夫してあり違和感のない可愛い動きで大変良かったです。良い回でした。

 

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd (プロダクションアイムズ) 11話

いやあ面白いですよアクティヴレイド。とにかく特撮モノなんかの定番を踏襲しつつしっかりと近未来らしい展開を盛り込む方向性が本当に観ていて面白い。作画が安定してくれれば尚良いんだけどそれはもうアイムズだから仕方ないねとしか……。今回は特にパソコンがぶっ飛んで行くところとか笑うしかなかったが、もうその辺も含めてのアクティヴレイドだと言うしかない。ミュトスが動画を公開する場面から黒騎が稲城を殴って衛星が降下してくる下りはもう解っていたけどだからこそアツくならざるを得ない展開で大変良かった。良い回でした。最終回も楽しみだ。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 12話

二期決定ありがとうございます! 脚本が良い回だったと思います。作画に関してはもうufotableなので言うまでもないが、ちょっと言うとすれば若干影のつけ方がのっぺりして、一定のクオリティを保つために工夫しているんだなというのが解ったという程度。やっぱり大変そうだ。脚本・演出が今回は特に良く、ロゼの印象を上手く回復しつつアリーシャを立たせて導師としての力の限界をスレイが思い知るという幾つものキーポイントを自然な流れで盛り込んでいるというのが素晴らしい。大変良い回だったと思います。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 25話

え、次回で最終回らしいけどこれちゃんと終わるんですか!? 一通りの伏線なり何なりをどう回収するのか全く解らないけど檜垣亮氏が何とか収めてくれるのだと期待しておくしかない。今回はいまいち乗り切れないというかやりきれなさが残る回だったなと感じます。たぶん意図して作られたこの「スッキリとした勝利ではなく、その後も不快な諸々が残る」という演出は、次回でのカタルシスの為に必要なステップなのだと思うがどうしても心に重く漂う何かがある。戦いの終わりは当事者以外にはいまいちピンと来ないものだったり英雄に枷は付き物だとかそういう部分に関しては非常にリアリティがあって良かった。良い回だったと思います。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david studio) 25話

第四部で、猪爪真一氏はガッツリとストーリーに噛む訳ではない合間の回の脚本を任される事が多いが、今回も今まで同様非常にテンポ感の良い筋立てになっており面白い回だったと感じる。演出やレイアウトも安定感があって良かった。一話としてのまとまりが良く、他話との関連性は随所に出しつつ今話単体で観て始まりと終わりがきっちりと付けられている点が評価できる。安定感のある良い回だったと思います。

 

DAYS (MAPPA) 12話

いやあ今回はレイアウトと演出が非常に良かったですね。宇田鋼之介氏の演出力がかなり光っていた。DAYSは4話辺りからただ熱いだけの展開に正直うんざりしていたのだが、今回ようやく2人が挫折を味わって涙を流すという経験をしたというだけでなく、その重要さを十分に引き出す演出が非常に魅力的で見直した。個人的に生方さんの語りは非常に恥ずかしくて俯きがちに観ていたのだが、あれはあれで良いものではあるのかなとは思う。共感性羞恥があるので厳しい部分もあったが。というか生方さんの処女力強くないですか。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 11話

クオリティも高く良い回だったと思います。脚本よし作画よし演出よしとかなり完成度が高くバランスが取れていた。イクタの手の傷が開くシーンなど描写も丁寧で、ヤトリたちのアクションシーンも緊迫感のある良いものだった。敗北を綺麗に描けるという点でも評価できる部分は多く、余計な描写や邪魔なあれこれの無いスッキリとした仕上がりだった事も他のアニメに比べて良い部分である。今回はそれらが特に顕著で良い出来だったと思います。

 

マクロスΔ (サテライト) 25話

父親の遺品というか贈り物が母から送られてきたシーンに関しては大変感動的な仕上がりになっていてよかったと思います。レイアウトが良く、それぞれのカットの完成度が高く、作画の良さや背景の繊細な美しさがより際立つ作りになっていた点でかなり評価できる回だった。脚本としては「これまでのマクロスシリーズとも関わってるんだぜ」というのをほのめかしてはいるものの、結局情報の出所が外部の人間で、ケイオスの人間はとにかく受け身にミッションをこなすだけという状態で、何というか「これでいいの?」となってしまった。まあ組織の構造上そうならざるを得ないとかあるんだろうけど。そういう意味で脚本的にはいまいち好きになれない回だったとも言える。はっきりと良し悪しを言いがたい感じでした。

 

91Days (朱夏) 11話

比較的良い回だったと思います。作画に関してはある程度目をつぶれば文句ない程度には回復してきたし、物語が佳境に入っているという事もあってテンポ感良く面白い演出が光っていた。ただ、確かに物語は盛り上がりいよいよクライマックスに向けてという段になって来はしたものの、以前のような登場人物の心情にスポットライトが当たるような描写が少なく、事実の積み重ねで物事が進展していく様を客観的に描いているだけという印象が強い。次回でこのフラストレーションを如何に解消してくれるか楽しみである。

 

食戟のソーマ 弐之皿 (J.C.STAFF) 12話

かなりテンポ感が早く感じる回だった。ただ、あれだけの内容を一話にほぼ違和感なく詰め込めるのはヤスカワショウゴ氏の手腕あってこそのものだなあとも思う。次回の最終回までに収まりの良いところに落ち着ける必要があったための駆け足なんだろうが、描写が浅くなってしまっているという部分が残念だ。恐らくコンテもかなり厳しい日程調整だったんだろうなというのが人員配置や作画の質から伺える。来週で最終話なので、せめて最終話は駆け込みでも良いからしっかりと仕上げて欲しいなというところだ。ここだけの話ですが薙切アリスちゃんがタオルを頭に巻いて男に囲まれているシーンで抜きました。

 

Rewrite (エイトビット) 12話

作画が本当に酷い。どうしようもねえ……。物語の展開自体もとりとめがなく、幾らトンデモ設定が大量に含まれていたり背景に大きな設定があったりするとは言っても許容できる範囲を超えている。地球の裏側の~と言いつつ何故か辿りついていたりそこからワープしてきたりと、とにかく最終話で全てが明らかになる(あるいは十分に考察すれば何かしらの理由が導ける)事を期待しているが、1話として考えるとこれまでの話の中で最低のクオリティだったと感じる。原作プレイ済みでない視聴者が置いて行かれる事や作画のクオリティが本当に酷かった事など、諸々含めて許容できる回ではなかった。

2016年夏アニメ第十一週所感

最終話も近くなり、ネタバレに敏感になっている方も多いとは思います。

ご承知の事とは思いますがこのブログはネタバレを多分に含みますので、ネタバレされたくない方には読む事をお勧めできません。

 

ともあれ今週もいってみましょう!

 

 

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 10話

はい優勝。優勝でした。いよいよ春濁りが終わって全体の雰囲気も一気に夏めいてきました。1話からのてこの成長や意識の変化、そういった諸々の事が対比的によく表現されており、更にぴかりとの関係を言葉によって清算するシーンなどは、それまでのバディとしての意識の移り変わりにぴったりと寄り添っていた。それぞれのシーンにぴったりと合ったレイアウトや背景が情動を更に増してくれる良い演出になっており、本当に感動してしまった。危うく涙を流すところだった。流したけど。ともかく、12話で潜る海の描写と演出とが本当に楽しみになる1話であり、最終話を意識した素晴らしい回だったと思います。あー本当に良かった。

 

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd (プロダクションアイムズ) 10話

面白くなって参りました。まあ元々面白かったけど、いよいよ稲城さんが黒幕(結局八条からみれば手先扱いだったんだろうけど)として名乗りを上げてきて、今までの割と明るめの展開から一転して一気に最終話に向けて急降下する展開はアツい。特に教会のステンドグラスを背景に黒騎と稲城さんが殴り合うシーンなどはこれまでの物語を踏まえると胸が熱くなる。最終的には八条が上手い事立ち回って稲城さんをハメた挙句第八に仕事が回ってくるという展開になるんだろうけど、あと2話でどこまでこれまでの伏線を出し切れるかというところに期待が集まる。作画はアレだけど本当に面白い。良い回でした。

 

NEWGAME! (動画工房) 11話

こうちゃん可愛いよ~~~~。いやひたすらに可愛かったなあおい。何が可愛いって照れる表情が可愛いんだよなあ。更に言えば照れてる八神さんを撮ってニヘラとしている遠山さんも最高だよなあ。何だこのアニメは。ほんま最高やで。OPが特殊OPどころの沙汰ではなくまんまフェアリーズストーリー3のデモ映像だったというのも表現として面白いし、ゲームを作る会社のアニメなんだよなという事がはっきりと認識される作り。八神さんのインタビュー記事に「映像は動画工房さんにお願いし」等という事が書かれているのも面白くて良い。いやはやえらいアニメですよ。これももう終わりが近いのかと思うとひたすら涙が出てくる。

 

モブサイコ100 (ボンズ) 10話

いやー相変わらず物凄い書き込みだ。今回は戦闘が非常に多くかなりのボリュームだった。特にパイロキネシスの彼が出てくるシーンではよくあれだけのカット数圧倒的に動く炎を描き続けられるなと驚いた。いやほんとすごいですよ。ただ8話の作画が人知を超えすぎていてこれでさえ霞んで見えるというのが訳の分からん話だ。とんでもねえ。あと2,3話といったところでラスボスが霊験である事が判明し、次回予告でばらしてしまう(解ってたけど)というのが非常に良い落ちになっていて面白い。8話辺りからギャグが少なくなっているので少し残念ではある。

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 11話

なーんか成田良美感あるなと思ったら案の定成田良美氏脚本回でちょっと悲しくなってしまった。苦手な脚本家の担当回を察知出来ても良い事なんか何もないんだよな。今回は作画や背景が特段良かった事もあり、かなり楽しめた回だった。つむぎちゃんが落ち込むシーンやひとりになって俯くシーン、しのぶちゃんがぎっと八木を睨むシーンなどレイアウトが良かったりする場面が多く感動した。しかしやはり成田良美氏の担当回では誰かが割を食うというか、印象が悪くなってしまうというのが個人的に好きではなくて、感動の代償にキャラの印象が投げ捨てられている感覚があって好きになれない。良い回ではありました。

 

マクロスΔ (サテライト) 24話

マクロスΔはもう完全に茶番アニメだよなあ。作画が復帰した事に喜んだのもつかの間、今度は作画が気にならなくなった事でストーリーのガバさに気が付くのだった。まあ早々にマクロスΔは雰囲気と世界観だけ提供してくれるアニメだと割り切っていたから良いが、やはり全体的に雑というかノリと勢いだけでよくここまで持ったなあという印象。こっから美雲さんとフレイヤがどうこうなってフレイヤの寿命が云々でという話に持って行かれるんだろうが、何せハヤテ以外の男キャラが基本的に雑な扱いをされている時点でもうという感じだ。作画や演出などは良かったと思います。

 

バッテリー (ゼロジー) 10話

良い回だったと思います。最終話に向けて視聴者にモヤモヤした感情をグッと抱かせる脚本と演出で、最終回でどういう纏め方をするのだろうかと楽しみにさせてくれるような回でした。個人的にキャプテンと瑞垣が電話をする場面のカットの切り方や間の持たせ方が大変好きで、絵に描いた小説という印象だった。原作にあった詳細な設定をグッと省いて巧と剛とその周辺のみを重点的に描いてあるからこそバッテリーの問題として物語をとらえられるようになっているというのは監督の手腕あってこそだなと感じる。良い回でした。

 

Rewrite (エイトビット) 11話

Bパートから10話に比べて作画が段違いに改善していたので大変ホッとした。特に絵柄が前半EDの野中正幸氏の絵柄に近くなっていて、柔らかい印象になっており観ていて安心感があった。物語も佳境に差し掛かり、いよいよ次回次々回あたりで決着が付きそうだなという助走に入っている事もあってかテンポ感も程よく面白い。全体的にバランスの良く取れた良い回だったと思います。

 

食戟のソーマ 弐之皿 (J.C.STAFF) 11話

作画が若干乱れてましたね。個人的に秘書子は結構好きなので良いなあという感じ。大変可愛く描かれている良い回でした。秋の選抜を終えてあっさりスタジエールが始まったかと思うともう1店舗目が終わってしまうというテンポ感の早さ。今回に関しては今までと比較して印象的なカットも少なく、いまいちパッとしない回だったなという印象。全体的にコンパクトに纏まっており、食戟のソーマ特有の派手さのようなものもあまり見受けられなかった。中継ぎの回という印象が強い。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 24話

あ、こんなにあっさり進んでしまって良いの? 作画が全体的に粗く、P.A.WORKSらしい丁寧で繊細な描写がほとんど見られなくなって久しい。悲しい。展開が非常に早く、これまで手こずっていた幹部・大将クラスをバッタバッタとなぎ倒していく様は痛快だが、逆にそれが拍子抜けさを引き立てていたなという印象。これまでゆっくり関係を築いていた由希奈と剣之介の関係も剣之介が言葉に出した瞬間から「あ、今までのものが清算されてしまった」という気持ちになり、どんどん置いていかれる気分になってしまった。結果としてボス不在のまま24話が終わってしまった為にカタルシスも小さく、何処となく残念だった。ここから最終話までどう落とし込むのか気になる回であった。

 

91Days (朱夏) 10話

コルテオ……良いやつだったよ……。まあ死ぬだろうなとは思っていたしアヴィリオの手でというのも何となく予測はついていたが、実際目の当たりにすると悲しいもんだ。作画に関してはもう何も言うまいという感じだが、物語の筋というか雰囲気作りはかなり良く、コルテオとの兄弟としての絆を確かめるような演出を多々盛り込んだ上で最後の最後に落とすという脚本は典型的ではあるが雰囲気の特異さもあってかなり良くまとまって、面白いものになっていた。良い回だったと思います。

 

DAYS (MAPPA) 11話

これだよ。DAYSにはこれを待っていたんだ。努力が報われてパスが出る。そういう単純な感動を与えてくれるのがDAYSの良いところだ。スローモーションの使い方が上手く演出力を感じる。10話まで落ち込んできていた作画のクオリティも戻り、ボールをめぐる駆け引きも臨場感のあるモーションで見せてくれている。今回の為にここまで溜めて来た諸々のものが爆発している感があり、カタルシスにも似た感動を味わわせてくれた大変良い回だったと思います。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 10話

ufotable作品は作画が半端ではなく良いだけで既に頭の中で肯定されてしまうのでなかなか批判的に観る事が出来ないが、今回は物語として落ち着いた幕間の回だったなあという印象。一応クールの終わりが近づいているのでその準備段階といった感じで、一区切りさせるための波乱に関係する登場人物が出揃ったんだなと思うが、それ以上の事は特に感じなかった。安定したクオリティで雰囲気が良く作られたアニメを継続して作り続けられるのは素晴らしい事ですわ。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 10話

物語としては非常に面白く、特に地上波で指を落とすシーンをしっかりと描けるというのは凄い事だと感じる。9話でも若干の怪しさをはらんでいた作画がやはりここにきて崩れてしまったのは少し悲しいが、マッドハウスという事でしっかり収めてくれるだろうという期待はある。序盤の殺陣などにも見られるようにやはり動きにはかなり凝っている事がわかるし、今後更なる戦闘シーンでもっとこれが観られるのかと思うと楽しみである。良い回でした。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david studio) 24話

かなり作画が怪しかったですね。ただやっぱり康一くんはカッコいい。仗助や億安が若干間抜け気味に描かれているが故に対比されて余計にかっこよく見える康一くんは本当に愛されてるなあ。脚本自体は非常に緊迫感があり、追い詰められた時の吉良吉影が演技をする時の森川智弘の演技なども相まってかなり見ごたえのある印象に仕上がっていた。脚本・演出の力が強い。ただやはり作画の怪しさという点も含めると全体の評価は下がるなという印象。面白い回ではありました。

2016年夏アニメ第十週所感

今週は旅行に行っておりあまりアニメを観る時間がなかったため、いくつか観落としている作品もある気がしますがご容赦ください。

どの作品も最終回に向けた助走段階に入ってきた印象ですね。それぞれどう纏まるか非常に楽しみです。

 

それでは今週もいってみましょう!

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 10話

端的に言って最高の回でした。9話でつむぎちゃんの気持ちがグッと落ち込んだ状態で物語が終わり、次からどうなるのやらというハラハラする感情を最後の最後にはあどけなさが残るものの成長したつむぎちゃんの姿を見せる事で解消し、そのまま大団円ブチアガり状態にまで持って行ってくれるのヤバすぎるでしょ。アジの頭や捌かれるアジの姿を興味と恐怖の入り混じる表情で見つめ、食物連鎖というものを幼いながらに理解し賛美するつむぎちゃんの様子を見ていると、子どもを甘く見ていない作品なんだなと本当に理解させられる。いやはや本当に素晴らしい。料理時の作画なども非常に良く感服した。素晴らしかったです。神回と言って差し支えないと思います。

 

モブサイコ100 (ボンズ) 9話

若干テンポ感が今までの回と違った印象でしたが非常に良い回だったと思います。モブサイコ100は特に1~5話までのイメージの統一感とぶっ飛んだ作画表現が印象的なので、少しでもイメージと異なったり作画表現が平凡に思える回があると「クオリティが下がった」と感じてしまいがちだが、ベースが他の作品と違うのでそもそも平凡ではないというのが凄い。今回は今までの回に比べると少し見劣りする回でしたが、アクションも安定して派手で作画の表現なども見慣れてきた部分を踏襲しつつという感じで良い回だったと思います。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 9話

最高でした。いやあ演出が神がかっていてただただ最高だった。言ってしまえば物語はてこが写真を消せないだけの物語なのだが、そこにはてこの過去があって想いがあって、その想いをぴかりが汲んで先輩や先生と一緒に贈り物を探すというその背景があってこその物語だったなと感じる。最後にてこが電話口で言っていた言葉にこそ変わったてこの姿があって、これまでの話よりも一層てこという人物について深く理解する事が出来るようになった一話でした。いやはや素晴らしい。2秒で終わった。

 

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd (プロダクションアイムズ) 9話

甲徹陣七竃かっこ良すぎませんか。モードⅡへの移行バンクもメカデザも滅茶苦茶に男の子って感じだし何より怒龍まさかりをぶん投げる様がかっこ良すぎる。いやあほんと解ってるなあ。毎度思う事なんだけど、アクティヴレイドの戦闘シーンは本当にレイアウトが天才でバチクソにかっこいい。感動する。完全にロボットものや殺陣を熟知している人が作ってるんだろうなというのが解る出来で素晴らしい。今回は特に外連味溢れる良さがありました。物語も都知事の思惑や危うさがいよいよ表面化し始め、どう決着をつけるのか気になり始める大変面白い回でした。

 

食戟のソーマ 弐之皿 (J.C.STAFF) 10話

高田耕一氏のコンテが光る良い回でした。食戟のソーマは元より絵としての完成度が高いアニメだが、今回は台詞と画面に映ってる人物とが異なる事で印象深い示唆的なシーンが多く、より絵が映えるような出来だった。今後の事を思わせつつ今までの話の総決算をしているという点で脚本もかなり巧妙で、しばらく続いた秋の選抜を一話で上手く締めくくっている。更に次回以降の方向性や今後の伏線も綺麗にばらまかれており、集中して見続ける事が出来る1話だった。他の回に比べると確かに地味だが味わい深い良い回だったと思います。

 

マクロスΔ (サテライト) 23話

ストーリーとしては最終話に向けての助走という印象だったが、作画のクオリティが最終話手前に来てグッと向上し、2話レベルの作画にまで戻っていたのが大変嬉しい。物語自体も佳境を迎え、いよいよロイドの思惑やハヤテの父の過去が明らかになりつつあるところで、これまでのいまいちさから一転1話のワクワクを取り戻すことが出来る作りであった。全体的なクオリティも良く、大変面白い回でした。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 23話

うーん作画がちょっとまずい回でしたね。最終回を目前にして作画面でかなり失速気味のクロムクロだが、今後どうなっていくのか気になるところだ。物語としては背景に緊迫した空気が漂いつつも高校生組のするバカ騒ぎがそのシリアスさを完全に消しているというのが凄い。今回は特にムエッタの感情や剣之介の意思に焦点が当てられていたが、確かにこれまでの話ではずっと目の前の課題を解決するに留まっていたしそれが当然のように思っていた事もあって非常に新鮮で良い展開だと感じた。よくそれぞれのキャラの内面などが考えられており構想段階からよく練られていたのだろうなという事が容易に想像できる。作画は残念だったが物語としては良い回だったと思います。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 9話

映像美に関してはモブサイコ100と双璧を為す今期のビジュアル隊長、9話になっても安定したクオリティを保っているという点でやはりufotableは凄いとしか言いようがない。物語に関してはひたすら叙事詩を読んでいるような気分にさせられる構成で、意識して作っているんだろうなという印象。今回は特にそれが色濃く、世界が抱える問題が何らかの形で提起され、主人公の目的と周囲の人間の思惑とがほんのりと示された上で目の前の課題を解決するという形で、かなりコンパクトに纏め上げられている。そのために若干物語としての味わいは薄くなってしまうが、その分ビジュアル面が強調されるのでこの作品に関して言えば正解という感じ。良い回でした。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 9話

作画が若干怪しかったものの全体としての完成度はかなり高い回だったと感じます。特に脚本の1話での纏まりの良さやアクションシーンでの意外性など見所は多い回でした。ヤトリのアクションへの力の入れ方は毎度すさまじく舌を巻くが、今回も完成度が高く、相手の意表を突く動きや外連味のある回転描写など、観ていて爽快になるような出来で大変良かった。最後の焼けた村に駆け寄るシーンもレイアウトが良く、良い引きだったと感じる。良い回でした。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david studio) 23話

康一くんの迫真の表情かっこ良すぎるでしょ。作画の調子があまりよろしくないような感じだったが、印象深いシーンが幾つもあって面白い回ではあった。ただ今までの回に比べると全体的な仕上がりがあまり芳しくないなという印象で、やっぱり作画なりその辺の出来が微妙だったと感じる。Bパートの勢いや吉良がカフェでひと悶着あるシーンなんかは観てて面白かったし間の取り方が絶妙だった。良い部分とあまり良くない部分とが混在した回だったと思います。

 

バッテリー (ゼロジー) 9話

8話で落ちた作画のクオリティが回復していて一安心する回でした。今回は巧や剛よりも門脇と瑞垣の関係性が良く描かれており、瑞垣の門脇に対する生々しいまでのコンプレックスがありありと描かれていて大変良かったなと感じる。カット割りやレイアウトも秀逸で、コンテ・演出の倉谷涼一氏の力量が伺われる完成度となっていた。脚本・作画など諸々のクオリティが高く、非常に良い回だったと感じます。素晴らしい。

 

NEWGAME! (動画工房) 10話

作画など諸々クオリティが高かったのですが、BGMがあまり入っておらずテンポ感が悪く感じた。恐らくBGMだけの話ではないのだろうが、若干間が空きすぎているような部分が多々見受けられ、良いクオリティなだけに少し拍子抜けする感がある。アバンタイトルの電車内での居眠り表現やその後の青葉ちゃんがドーナツに向けて駆け出していくところまでのモーションなど、全てが斬新な表現と十分なクオリティで思わず唸ってしまった。その後もひふみ先輩の挙動など凝っている部分が多く、ニヤケ度が非常に高い。全体的なバランスで見るとテンポ感などで若干詰まるが、他のクオリティは高いので良い回だったと思います。

 

Rewrite (エイトビット) 10話

うーん詰め込み過ぎでは。作画も追い付いていないし構成も雑だしでかなりガッカリだった。終盤は若干飽きてしまうほど時間が長く感じる30分間でした。物語の筋としては伏線をしっかり張って回収してという事をしているのだが、セリフの溜めや非言語的な表現がかなり少なく情報の密度の割りに薄く表面的な表現にとどまっているという印象。琥太郎の声優さんも滅茶苦茶頑張ってるんだろうけど、ギャグシーンで頑張ってる感が非常に悲壮に聞こえてくるので悲しい。あまり好きではない回でした。

 

91days (朱夏) 9話

作画……。作画が完全に死んでしまっているので物語の筋になかなか集中できなくて困る。全体に静止画が多く、観ていて尺稼ぎにも見えるシーンが目に見えて多くなってきたのでかなり制作が厳しそう。ストーリーとしてはようやく核心に迫るような内容になってきて非常に面白いので余計に残念だ。コルテオの生死や4人目が誰かという謎を残して終わった9話だったが、どういう落ちのつけ方をするのか気になるところ。ネロが「誰も撃つことが出来なかった」と口にし、それに対してアヴィリオが強い語調で「今なら撃てるだろう」と言い返すシーンなどは今後の展開を左右する良い描写だったと感じる。最終話に向けて頑張ってほしいと感じる一話でした。

 

DAYS (MAPPA) 10話

かなり雑多にいろんな情報が出されたまとまりのない回でした。シリアスめな場面でも軽快なギャグ(らしきもの)で明るく済ませるのがDAYSの良いところでもあり逆に悪いところでもあると感じられるような脚本で、中途半端にしょうもないギャグ紛いのもので深刻さを掻き消された上で「こんな良い事言ってるぜ」とキャラにどや顔をされても痛さが伝わってくるだけだったり逆にそのギャグ紛いのものに救われたりと、バランス感に欠けていた印象。本当にひとりの人が書いてるのか一瞬解らなくなるような展開で、共感性がかなり低い。全体的にとりとめのない回だったとしか言えない。

2016年夏アニメ第九週所感

生活がかなり忙しくなってきたので切った作品が複数あります。

今残っているものは確実に最終話まで観るであろう猛者たちという感じ。(猛者でないものもいるのは内緒だ)

 

ともあれ今週もいってみましょう!

 

モブサイコ100 (ボンズ) 9話

大変素晴らしい回でした。いや本当にすごい。何が凄いって全部凄いのが凄い。アクション作画がぶっ飛んでいて素晴らしいというのはもちろんの事、脚本もテンポ感良く、それでいて強弱のつけ方が非常に上手く、シリアスなアクションシーンをガッツリ挟んだ後で霊幻のアホみたいなギャグパートをぶっ刺してくるセンスが本当に良い。あのアクションの作画は本当にどうなってるのか。あんなに中割りが意識された作画そうそう観る事が出来ないしコマ送りにして観たいレベルだ。いや観るよ。いやーほんとこれはBlu-ray買うまであるなあ。本当に素晴らしい回でした。ありがとうボンズ。最高でした。

 

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd (プロダクションアイムズ) 8話

清い涙を流した。非常に素晴らしい回でした。特に脚本が抜群で、さすが大西信介氏といった感じ。アティと瀬名とのやり取りはところどころで言外の仕草や文脈から読み取る必要のある部分があるが、しかしそれが逆にリアルで、足りないが故の巧妙さのようなものがあった。特に瀬名はこれまでの経緯を観ているからこそ移入できる部分も多く、そんな彼が自分の過去を顧みてアティの姿に俯くシーンなどは思うところがある。物語の筋としても構成がかなり巧く、ただただ感服するばかりであった。素晴らしい回でした。

 

NEW GAME! (動画工房) 8話

あー最高。いや最高でしょ。完全に優勝した。オタクじゃないけどオタクオリンピックで金メダルを取ってしまったな。いや何だこれは。濃厚にして強い百合の波動に包まれて完全に昇天した。得能正太郎は紛う事なく天才。テンポ感良く物語が進み、間間に強力な百合がサンドされた爆エモ回。銭湯でのひふみ先輩のシャワーシーンや序盤のはじめさんが得物を振るうシーンの作画もかなり力が入っており、ただカッと画面を睨んでにやける事しか出来なかった。ただただ最高である。優勝。

 

甘々と稲妻 (トムス・エンタテイメント) 9話

うーん作画があやしくなってましたね。まああのクオリティを維持するのはしんどいよなあ。たぶん8話でも結構苦しかったところを9話で枚数少なくしてしのいだんだろうか。次回以降がどうなるか気になるところではある。今回は成田良美感がかなり出ていたなと感じる回だった。確かに良い話ではあるし涙も出るのだが、どうしても説教じみている感が出るというか、テンポ感を崩してまでそうする必要があるかなという部分がちょいちょい見受けられたので、やっぱり成田良美氏は苦手だなあという印象。まあ泣いたんですけどね。泣くしかなかったよね。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 8話

いやー良い。良いですよ。何気にぴかりや二宮姉弟の主観で描かれるのは初めてだったが、各々の感性やバディへの視線が感じられて非常に好き。更に今回は身体測定回という事もあり、てこやぴかりのいろんな動きを観る事が出来たが、良く身長や体格を考えて描かれているなあと感じられたり、構図の良さがパッと見て取れたりと面白い回でもあった。姉ちゃん先輩がヘナと座り込んでしまうシーンは何か結構好きで何回か見直してしまった。あいかわらず良い回でした。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 22話

いよいよクライマックスに向けてあと数話というところまで来ましたね。舞台も整い、ようやく決着の方向性が定まった回だった。塗りが若干平坦な印象になってきたが大丈夫だろうか。最後まで頑張って走り抜けて欲しい。雪姫と由希奈が裸で床を同じくするシーンヤバすぎませんか。あんなの地上波で放送しちゃっていいんですか。あれはもうセックスですよ。今回は特に背景の美しさが際立つ回でもあったなあという印象。最初のカットで妙な色合いに染まった天と地の間を羽ばたきながら降下するクロムクロの圧倒的な存在感とそのレイアウトの良さ・色合いの絶妙さには舌を巻いたし、雪姫が抜け出して歩いていく時の紅葉の色や雪の表現など、本当に至るところで感服するばかりだった。いやあ良い回でした。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david studio) 22話

重ちー……。良いやつだったよ……。個人的に待望の加藤敏幸氏コンテ回だったのだが、実際非常によかった。キャラクターの表情やレイアウトがかなり凝っていて観ていてハッとする場面が多い。物語としてもカタルシスの強い部分ではあるが、それを更に良く引き出しているという印象。全体的にカットの切り替わりが早くその辺りはもう少し何とかしようがありそうだが、しかしそれを抜きにしても良い。最後に仗助や億安がうつむきがちに表情を見せず歩いていくシーンなどは語るべくもなし。素晴らしい回でした。

 

バッテリー (ゼロジー) 8話

作画の質が落ちてきましたね。今回は特に試合のシーンが多く動きの激しい回ではあったので仕方ないのかなという感じ。コンテの方がゲーム畑の人みたいで、その影響もあるのかもしれない。(そんなことはないと思うけど) Aパートでは瑞垣が非常に嫌なというか陰湿なやつなように描かれていたが、Bパートでは門脇に対するコンプレックスをにじみ出させるような演出が巧く、やはり物語としてはしっかりと作られているなあという印象。登場人物の感情がじわじわ解るような構成が面白い回でした。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 8話

結構絵の雰囲気が変わった感じないですか。影の塗りが若干薄くなってのっぺりした印象だった。まあクオリティにはそこまで(ちょっとはあったけど)影響はないので許容範囲だなという感じ。というか作画の質が落ちても他のアニメに比べると群を抜いて凄いから別に気にしないのだけど。物語としてはエドナが登場してその過去と冒険の目的がスッと示されたまとまりの良い回だったと思います。よくあれだけの話を一話に詰め込んだな。というかエドナちゃん可愛すぎませんかね。完全にアレ。何とは言わないけど。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 8話

良い!! 良いぞ!! やはり古川知宏コンテ・演出回は絵的な雰囲気が非常に良いので集中して観る事が出来る。これまでの回では「雰囲気がかなりライトだな」という印象だったのだが、ヤトリが反逆者を殺戮した回でも感じた事だがポイントポイントでかなりはっきりしたシリアスが挟まる事で十分以上の感動を得る事が出来るという点で、今回は特によかったかなと感じる。4話単位でギャグとシリアスの両立を上手くこなしている作品だなという印象。大変良い回でした。

 

91Days (朱夏) 8話

案の定制作が追い付いていなかったようで総集編を挟んでの8話、ラストシーンが非常に印象的で良い回でした。コルテオの感情やそれに伴う動きなどが明確でリアルに描写されており、かなり見ごたえがあった。作画のクオリティは完全に戻ったわけではないが4話レベルにまでは回復しているようで一安心。全体的な構成が上手いので作画でこけて欲しくはないなと感じる。ともあれ良い完成度の面白い回だったと思います。

 

DAYS (MAPPA) 9話

1~8話から一転して話のテイストが一気に変わった回だったので面白い回だった。これまではとにかくつくしが必死に走って周りがそれに影響されるという話だったが、今回は他のメンバーや特にキャプテンの頑張りでつくしが変わるという話で、物語の展開からしても特異で面白く、次回以降どうなるのかという期待が持てる。サッカーが解らなくても何となく「これはピンチそうだな」「今は優勢だな」というのがはっきりわかる構成になっているのも巧い。大変良い回だったと思います。

 

食戟のソーマ 弐之皿 (J.C.STAFF) 9話

薙切レオノーラさんの水着姿最高か? これはシコってしまってよろしいんでしょうか???? アリスちゃんも可愛すぎるな???? いや実際最高ですわ。何だこの最強の、優勝のアニメは。ついつい優勝の凱歌を口ずさんでしまうな。今回はおはだけだけではなく3人揃っての一枚絵が複数設けられていた事なども、テンポ感の良さと更に凝縮されているという感覚に寄与している感じだ。櫻井親良氏のコンテも抜群でさすがといった感じでした。いやー完成されてる。完成されてますわこれは。こちらもついついおはだけしてしまうな。

 

Rewrite (エイトビット) 9話

作画は死んだ! もういない! うーんもうそろそろ厳しくないですか。完全に作画が崩壊しているのでそこしか気にならないし話が頭に入って来ない。物語自体はまあ今までの話から結論付けられるところに落ち着いたなという印象なので、ここからどういう持って行き方をするのか気になるところ。ともかく制作が間に合っていなさそうなので次週辺りで総集編がぶち込まれてもおかしくない雰囲気。あまりよろしいとは言えない回でした。つらそう。

 

マクロスΔ (サテライト) 20話

これまでの話と比較してもかなり出来の良い回でした。大変良かった。コンテ・演出がヤマトナオミチ氏だった事が主な理由だと思うが、映画のような劇的な展開とキャラクターをアップにした巧いレイアウトが非常に魅力的で、次のカットはどうなるのかという緊張感が維持されていたのが非常に良かった。作画もかなりましになっていて気になる部分も少なく、脚本の良さも相まって印象的な回になっていたように感じる。大変良い回でした。

 

マクロスΔ (サテライト) 21話

ワルキューレの過去エピソードという事で、若干話の表面的な部分では今までの回から離れるような回でした。20話から続きで観てしまったのでインパクトに欠ける回という印象だったが、単話としての構成はよく、十分完成された回ではあったと感じる。作画に関してはまだいまいちという部分があり、やはり背景と音楽で魅せるアニメという感じだ。今後の展開に期待したいところ。

 

マクロスΔ (サテライト) 22話

うーん、まあお涙頂戴という感じですね。シナリオ構成・作画・演出どれを取っても雑だったなという印象。感情論でシナリオをぶち抜くのはまあ良くある話だけど、ヒロイン2人の愛に支えられて俺は暴走しなかったぜ!ありがとう!みたいな展開のコアの部分だけ抽出して演出するのはちょっと雑すぎませんかね。あと、せっかく美雲の衝撃の過去が明らかになったのに(というか合流の描写もなかったし)適当に「私は私」「くもくも……」つって終わらせるのは何なんだ。JUNNAさんがせっかくいい歌を歌ってくれているのにくっそ雑な扱いになってるの本当に悲しい。あまり好きではない回でした。

2016年夏アニメ第八週所感

ToSにはまってしまいアニメを観られる時間も減ってきたので全部を観る事が出来なくなってきましたが、今週も何とか続いております。

若干秋らしい気候も見え隠れする季節ですね。

 

それでは今週もいってみましょう!

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 8話

本っ当に素晴らしい回でした。今までの回に比べて若干テンポ感が異なっていたが、緩急のつけ方が尋常ではなく子どもの描き方が本当にリアルで巧いのと、斉藤啓也氏のレイアウトが抜群に良いのとでビックリしてしまった。特につむぎちゃんがお母さんのバッグが良いと言って鞄を抱き締めるシーンや、烏賊の目を見ているうちに想像の世界に意識が飛ばされてしまうシーンなど、ただただ心に来る作画・演出も多く、観終わった後に絶叫した。大知慶一郎氏脚本回は本当に子どもが記号化され過ぎず、リアルに等身大に描かれていて大変好きだ。いやあ本当に良い。本当に素晴らしい回でした。

 

アルスラーン戦記 風塵乱舞 (ライデンフィルム) 8話

タイトル回収回という事もあってかなり気合の入った回でした。全体的に作画の質も良く、演出の巧妙さも相まって最後5分程は鳥肌が立つほどだった。アルスラーンが父と相対する事を踏まえた上で自分の考えで決心するという非常に重要な回であり、転換点となる部分でタイトルを回収していく様は華麗としか言いようがなかった。原作が良いというだけに留まらない長期的な演出力の高さもアルスラーン戦記の魅力だと実感させられる大変良い回でした。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 7話

大変良い回でした。やっぱりアルデラミンは良いアニメだ。背景設定や信仰などをキャラクターの口から説明口調でなく解説させる手腕が巧妙で、不自然さがなく世界観を把握する事が出来るのが魅力的だ。今回は軽いヤトリの戦闘シーンもあったが、レイアウトが素晴らしく、距離感から理解できる動きの速さや衝撃などが伝わってくるような良いアクションだった。カット割りなども上手く、観ていて飽きない回でした。素晴らしい。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 8話

お、栖原隆史氏コンテ演出回じゃん。だから何という訳ではないが、今回は作画的にもしんどい部分は少なそうだったので負担の低い回だったのかなという印象。テイルズオブゼスティリアに関してはもう落とすくらいしか不安要素がないので、安定して放送してくれているだけでありがたい。今回はミクリオが1人で神器を取りに行くことを決意した回だったが、スレイとの過去からの関係性やスレイの「寂しいと思った事ってないな」というセリフが際立つ構成になっていて良かった。全体としてのクオリティも高く良い回だったと思います。

 

モブサイコ100 (ボンズ) 7話

いやー相変わらず良いですねえ。作画の質やギャグのセンスなどどれを取っても本当に素晴らしい作品だ。特に櫻井孝宏大塚明夫のギャグ時のテンポ感の良さなど、観ていてさすがベテランだなあと感じるほどだ。というか大塚明夫さんのギャグのテンポ感は完全に大阪という土壌で形成されたものだよなあ……。ともあれアクションの作画や表現など、これまでの作品に類を見ない素晴らしさだと改めて感じる一話でした。大変良かった。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 21話

作画に若干の危うさはあったものの、ドラマチックで非常に良い回だったと思います。個人的にはシェンミイのガウス3号機が刀を持って中国武術を披露する部分のモーションが滅茶苦茶に好き。闘ってた敵の背部からブースターではない謎の光が発されて距離を詰められるあの謎技術感も非常に良かった。たぶん茂住さんも生きてるんだろうけど(生きてて欲しい)ああいう地味だけどドラマチックな死にざまを演出されてよかったなあという感じ。クライマックスの手前という感じが溢れる大変良い回でした。

 

バッテリー (ゼロジー) 7話

うーん良い。今回は特に剛と巧の間に生まれた感情のズレを上手くあらわした回だったなと感じる。冒頭の口論に加え、中盤での喧嘩、そして最終的にはそこを横手の6番に上手く利用されるという1話単位でしっかりと完結した面白い展開だった。また試合の経緯を一通り描くことで臨場感を出し、通常の野球アニメに見られるような主観での語りを挟まず無言の時間を作る事で、マウンド上でのバッテリーの孤独感やそれぞれの表情とが非常に上手く描けていると感じた。素晴らしい回でした。

 

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd (プロダクションアイムズ) 7話

OP,ED共に変わってましたね。EDは完全にお茶目って感じで好きだし、OPは相変わらずのSE入れまくりのダサいOPで安心した。アクティヴレイドの作風でこそあのダサい演出のOPが映えると思うし好き。今回は脚本玉井☆豪氏という事もありまたしてもギャグ感の非常に強い面白い回でした。いやめっちゃ面白かった。とりあえず玉井☆豪氏はあさみちゃんが好きなんだなという事がひしひしと伝わってくる。水着回という完全にサービスの回でかなり眼福だっただけではなく、女性陣から「変態」「キモい」などという言葉を大量に聞くことが出来て本当に満足だ。何だこの神回は。天才か? 久々に優勝してガッツポーズをキメてしまった。ぽれは金メダルを獲得したんやが、ぽまいはどうや?W

 

食戟のソーマ 弐之皿 (J.C.STAFF) 8話

あのーこれ、薙切レオノーラさんでシコっても良いんですか? 薙切アリスちゃんと合わせてシコっちゃって良いんですかね。正直最後の最後で薙切レオノーラさんと薙切アリスちゃんのペアが出てきた時点でそこまでの20分間のストーリーが全部頭からぶっ飛んでしまったんですが。それはともかくとして今回も安定感のある面白い回だったと思います。あと、幸平が2回目の魚河岸に入った時の背景が非常に美しく、その構図も相まって一時停止して観てしまった。その辺りも含めて大変良い回だったと思います。

 

NEW GAME! (動画工房) 8話

今回はねねっち回でしたね。原作でも思ってたけどねねっちハッタツっぽいよね。いやちゃんとバイト出来てるし社会生活もちゃんと遅れてるから良いんだけど。今回はねねっちがメインで描かれていた事もあって他のキャラがあまり出て来なかったというのも今までの回と異なる部分で、2/3となる8話で新たな登場人物も踏まえ一区切りという感じ。全体的なクオリティなどは他話に比べて飛び抜けているという事もなく悪いという事もなく、非常に平均的な回だったと思います。良い回でした。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david studio) 21話

緊張感のある大変良い回でした。吉良の倒錯を不気味に描いた上でその吉良に感情移入させる巧い演出だった。脚本のまとまりもよく最後に出てきたキラークイーンに対する絶望感も十分で、この後も連続する話なのにも関わらず1話としてしっかりと完結させられているという点でもすごい。今回は作画も良く、陰影のつけ方が丁寧だった印象。全体的なクオリティも高く、本当に良い回だったと思います。素晴らしい。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 7話

他人のだるまさんが転んだを観ててこんなに楽しかった事はないだろう。今回はまとちゃん先生の視点からぴかりの明るく元気な性格にスポットライトを当てたような回だったが、紫陽花がパッと映るシーンでのスローモーションにはカッと心打たれ、それまでの数分間はこの為にあったのだなあと感じた。このシーンを境にぴかりの性格がくっきりと認識され、この性格こそが今までの回で現れてきたぴかりの行動の元になっているんだなあと理解できた。初めはしっとりと始まった表面的にはほの暗い色合いの回だったが、非常に明るく発見の多い良い回でした。

 

Rewrite (エイトビット) 8話

悪い回ではなかったがこれまでに比べて質は低い回だったなと感じる。作画に関しては原画を海外班に丸投げしていたという事もあってかこれまで以上に不安定だった。シナリオに関しても篝ちゃんがあまりにも急に接近してきて駆け足だなと感じる部分が大きく、展開がかなり早いなと感じた。(もちろんこれまでも早かったがそれ以上に) 個人的に花澤香菜が嫌いという事もあり篝ちゃんのキャラクターに若干の嫌悪感を抱いてしまってるのもバイアスとしてはありそうだけど、それを抜きにしても1~7話に比べて雑だったなと感じる回でした。

 

DAYS (MAPPA) 8話

うーん。別に悪い作品ではないんだけど、ただただアツいだけでその他に何もないので展開として単調で面白みに欠ける。ここから決勝戦を経てどう変わっていくのか見物ではあるのだが、今のところこのままただ走って周りがそれに感化されて終わりというだけのシナリオなら切る事も考えようかなという感じ。今回は特にその感が強く、塚本がバカである事・周りが良いやつばかりである事だけが協調されている印象だった。あまり好きではない回でした。

 

タブー・タトゥー (J.C.STAFF) 6,7話

ちょっと言葉が見つからないので今後タブー・タトゥーについて書くのはやめますね。ただこの2話に関しては3~5話に比べるとまだキツさは抑えられてたかなと。

2016年夏アニメ第七週所感

先週追い付いていなかった分もちょっと増しめでお送りしております。

ただやっぱり忙しい事には変わりないので最新話に追い付けていない作品が幾つかあります。

まあ追い付いていない作品は優先度の低い作品なので切るんだろうなという感じです。

 

ともあれ今週もいってみましょう!

 

Planetarian ~ちいさなほしのゆめ~ (david production) 5話

実家でヴォイ泣きしてしまった。いや~良かったですね。物語の筋としては予測できる範囲なのだが、構成と演出が非常に上手いせいで泣ける話になっているのが良い。セリフに関しても1話から振り返りつつ、諸々の会話の伏線を拾っていくのは圧巻で、15分アニメ5本という短い話しながらもこれだけ重厚な世界観と物語を構築できるのだなあと感心した。もちろんツッコミどころもあるのだが、感動的な話を形成するための良い舞台装置になっていて「良い嘘」になっている。良い作品だったと思います。素晴らしい。

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 7話

初めから終わりまで涙が滔々と出続ける素晴らしい回でした。本当に甘々と稲妻はリアルで子供の目線に寄り添ったアニメだなあと感じる。つむぎちゃんが1人で出かけて恵の扉を開けようとするシーンまで、ひたすら子供の豊かな想像力と、子供からの目線を丁寧に描いており、自転車が前に出てくるシーンなどは立ち上がって叫びそうになる程だった。その後の犬塚先生との問答や仲直りするまでの「ここ」という明確なポイントがなく連続的に仲直りが行われていく過程も、記号化された「謝罪して許して気持ちが切り替わる」という表現から完全に逸脱したリアルな表現で大変良かった。本当に素晴らしい回だったと思います。神回と言っても差し支えない。

 

Rewrite (エイトビット) 7話

ん~~ちゅき。オタクじゃないけどオタクだからやっぱこういうの好きだよ。今回が完全にターニングポイントになって、今後OPなどから察せられる結末に向けて悲しい物語が進んでいくのかと思うと少し気が重くはあるが楽しみでもある。アクションなどには特に期待していなかったが、まあそれなりの出来だったかなあと感じる。原作が述べるゲームという事もあって、やはりテンポ感の良い会話とある程度考察が出来るレベルで意味深長な言葉が多々見受けられ、今回は特にそういった部分が特徴的だったなあという印象。良い回でした。

 

アルスラーン戦記 風塵乱舞 (ライデンフィルム) 7話

大変良い回でした。何よりも木村智氏によるナルサスとシャガードの戦闘シーンの作画が良く、リアルながらけれんみもある緊張感あふれるアクションに感動した。それぞれのカットの構図も洗練されており、何度でも観たいと思うような大変良いアクションでした。また単話としての構成も大変よく、はじめから終わりまで完結した良い回だったように思います。時代劇的な構成が上手く観ていて大変楽しむ事が出来た。素晴らしかったです。

 

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd (プロダクションアイムズ) 6話

泣いてしまった。アクティヴレイドは1期も2期も6話におっさんが好きそうなネタぶち込んでくるしずるい。男の子だったら絶対泣いちゃう内容だしもうこんなんどうしようもないでしょ。物語の進行が少し早すぎるきらいもあるが、アクティヴレイドは大体早いのでまあこんなもんかという感じ。ストーリー自体は一般的というか割と記号化された展開なのだが、題材にしているものとセリフとが神がかり的なマッチングをしており、とにかく監督のセリフに心励まされ応援したくなりそして自然と涙が流れてくるというお薬的なヤバさがある。1期の6話同様素晴らしい回でした。神回だと言いたい。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 7話

あー最高。最高だった。何が最高って青春を語るシーンが最高だった。作画・背景は言うに及ばず、今回も演出などがかなり光っていて良い回だったと感じる。コンテ・演出の梶井瀬賀氏は最近ちょこちょこ演出などで観る方だが、丁寧で上手く組まれたカット割りなどが良く、個人的に好きなアニメーターだ。てこが自分から新しい一歩を踏み出すために自分の過去と向き合い、今を見て、仲間や先生に支えられながら少しの変化を体験する様は、客観的に文章化すれば簡単な話かもしれないが、それを上手くアニメ作品として一話に収めているのが大変素晴らしい。いやあ良い回でした。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 20話

今回も非常に良い回でした。やっぱりPAだけあって安定しているなあ。今回でグッと物語の真相を明らかにするピースが出そろってきた感じだがまだ根本の謎はしっかりと残されているという物語の構成が上手い。説明口調にこれはこうだからと説明するよりも、由希奈の目を通して真実に近づける事で視聴者の側により近い目線で事実を明らかにしていくという作りが大変良い効果を出している。由希奈が最後に剣之介に飛びつきながら涙を流すシーンでは、無重力下で泣くとこうなるんだろうなあというリアリティと、女子高生がこれだけ怖い思いをしたらこのタイミングでこう泣くんだろうなあというリアリティとが合わさって、それでいて目に涙が溜まるという記号化された感覚とが相まってかなり感動的なシーンになっていたと感じる。本当に良いシーンでした。大変素晴らしい回だったと思います。

 

この美術部には問題がある! (feel.) 3話

完全に鬱病になった。こうあって欲しかった青春がそこにはあって、自分の青春と対比して完全に鬱病になった。テンポよく物語は進むし演出など諸々十分に評価できる回なのだが、何分精神が持たないので切るかもしれないと感じた。いや厳しすぎる。宇佐美さんは可愛いしコレットちゃんも可愛いんだけどいろいろと精神的に厳しい部分があるので非常につらい。良い回でした。

 

この美術部には問題がある! (feel.) 4話

完全に重度のうつ病になった。この感情をどう処理したらいいと言うのだ。個人的にはコレさんぽが大変好きで、光の当たり具合や諸々がこの美!作画・背景の良さを象徴しており、物語自体も過去とこれからとを繋ぐのではないかと思えるような面白い内容だった。あと単純に萌香ちゃんが好きというのもある。ともあれ今回は1~4話の中では一番好きな回だったなあと感じるが、1話からほとんど作品のクオリティが変わっていないのがすごい。良い作品だと思います。

 

この美術部には問題がある! (feel.) 5話

完全に精神病棟に送り込まれた。このブログは精神病棟から投稿しています。Aパートは正直いまいちだったというか、単に行き違いを面白おかしく描きたかっただけなのかなあという感じだったが、Bパートが大変素晴らしい出来で感動した。急にPVが始まるような具合だが、青春キャンバスをBGMにして動くキャラの生き生きとした描写や画角の工夫されたカットなどが印象的で、非常に良い出来だったと感じる。大変良い回でした。素晴らしい。

 

バッテリー (ゼロジー) 6話

イヤー良い回でした。3~5話までの作画よりも若干1,2話寄りの作画で大変見ごたえのある回だったと感じる。全体的にタッチが丁寧で、巧の投球シーンなども構図がかなり凝られており、リアリティの高い絵になっていたという印象。また、背景が夏を思わせる良い舞台装置になっており、入りのデカい入道雲や、その後に出てくる雨雲の感じが嘘を交えつつ真に迫る感じで良かった。脚本自体も繊細な年ごろの男子を良く描けており面白い。作画でも美術でも脚本でも良いリアルさのバランスが取られていた良い回だったと思います。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 6話

1~5話に比べてかなり落ち着いた印象の回でした。派手なアクションだけを求めているわけではないのだが、今回はほとんど戦闘らしい戦闘もなくテンポ感も遅かったため、少しこれまでの回よりも冗長に感じた。ED前にゼスティリアの方の映像が入ったのもタイミング的によくわからない(たぶん「未来でクロスする」という言葉の後に入れる事で関係性を印象付けるためだと思うけど)というか若干蛇足に感じる。映像のクオリティは相変わらず高いのと、コンテが高橋タクロヲ氏が手掛けているという事もありレイアウトも抜群に良いのでその辺りはさすがである。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 7話

アクションなど諸々を含めufotableらしい素晴らしい回でした。ドラゴンのモーションとかどうなってるんだ。一番初めのシーンで2人の歩き方が違ったり、オスカーとベルベットが切り結ぶシーンでの立ち回りからそれぞれの性格のようなものが読み取れたりと、本当にどうやって作ってるのか解らないレベルのクオリティで、一時たりとも目を離せない回だった。やはりレイアウトが絶妙で、見ごたえのないシーンがないというのは素晴らしい。海に出た時の波の動きや窓を滑る雨水の動きなどもリアリティが非常に高く、いやあれまじでどうやって作ってるんだ。頭おかしいだろ。とにかく素晴らしい回でした。

 

モブサイコ100 (ボンズ) 6話

5話が非常に良かっただけにちょっと見劣りはするものの素晴らしい回でした。個人的には鬼瓦がクラス内で諸々されるシーンで、鉛筆感のあるタッチで迫真の表情を演出していた部分が特に好き。テンポ感が良く作画自体の質も非常に良質なままで、大変楽しめる回だった。派手なアクションはないが、アクション以外にも見せ所はあるんだなあというのがはっきりわかる回でした。素晴らしい。

 

91days (朱夏) 7話

うーん、作画がかなり崩れてきましたね。作画がそこまで要求されるような内容のアニメではないとはいえ、静止画が多くなって来たり陰影のつけ方がベタになってくるとかなり気になってくる。物語としては7話という事でちょうど折り返しになる辺りだが、徐々に物語の雰囲気が暗くなり重要人物が死に始めるターニングポイントとしての印象が強い回だったように思う。今後の展開はもちろん気になるが、作画のクオリティがまた戻ってくれることを願うばかりである。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 6話

かなり説明調の強い回だったように感じる。5話までは脚本をヤスカワショウゴ氏が担当されていて今回は大西信介氏が担当されているようなのでまあ雰囲気が変わっても仕方ないかなという感じ。物語の大筋は変わらないので特に差しさわりがある訳でもないが、特段見所のあるような内容でもなかった事もあってか少し勢いは落ちていたという印象。次回以降戦闘も起こるのだろうし、そういう点では助走をつけている段階なのかなと感じた。次話以降に期待したい。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production) 20話

うーん良い回でした。作画全体の質は低く全体的に乱れが見られるなあという感じなのだが、局所的にコンテの段階からしてぶっ飛んでいたのだろうなと思われる非常に良い構図と作画のカットがあり、そこが見どころだった。特にタロットカード調に描かれるシーンはその構図の良さや演出の新しさからも注目すべき部分だ。またストーリーの筋としても最終シーンでは舞台のような感動的な演出で締めくくられており大変良かった。作画の乱れに目をつぶれば素晴らしい回だったと思います。

 

食戟のソーマ 弐ノ皿 (J.C.STAFF) 7話

いやー薙切アリスちゃん。完全に薙切アリスちゃんの回だったんだよな。何あれ。ソーマの横に座るときのアレ。ヤバすぎるでしょ。薙切姉妹に挟まれて試合観戦できるの何なんだよ。ふざけんな。殺すぞ。作画や脚本などクオリティと雰囲気が一切ぶれないのはすごい。久々にちゃんとしたおはだけを観る事が出来たのでただただ満足という感じなのだが、あまりに安定しているとここで書く事がなくなるのでちょっと厳しい。いや普通に良い回だったんですけどね。

 

DAYS (MAPPA) 7話

うーんいまいちな回でした。というより単にこの作品に飽きてきただけかもしれない。ただただつくしが走ってそれが周りを鼓舞して評価されるというだけのアニメなので、マンネリ感がつよくどうしても面白く無くなってきたのだろう。今回は特に相手チームのメンバーの性格が余りにも悪く、没入しづらいという部分もある。安定しているという意味では良いのかもしれないが演出などにもあまりにも変化がなく面白くない回だったと感じる。

 

クオリディア・コード (A-1 Pictures) 5話

かなり良い回でした。やっぱりコンテ次第で作品の見え方が全く異なるし柴田彰久氏の演出・コンテ力の高さが伺える。2~4話が残念すぎただけに今話まで観て良かったという感じ。脚本自体もやっつけっぽさが薄れ、全体的に安定した物語の筋が見えて来たので良いと思います。ただ、キャラの臭さにはやはり食傷気味なのであまり推せる作品とは言えない。ともかく今話で切るという事はなくなったかなあという状態。良い回でした。

 

クオリディア・コード (A-1 Pictures) 6話

限界だ。もう作画が崩れてないところを見つける方が難しいレベルだし振り返り編一話挟んだ方が良いのでは。脚本自体も背景設定の浅さがじわじわ露呈してきており、演出がダメになると案の定キツい部分しか見えなくなってくる。主人公も「無能が!」しか言わない人になってるし見た目のひどいお人形劇にしか見えない。何故わざわざこの人は前線に出てきたのかとかこんな大変なタイミングで前線を持たせてる3人が地下で油売ってんのかとかツッコミどころも多く、ひたすらに下らない回だった。

 

タブー・タトゥー (J.C.STAFF) 5話

アクション以外全部クソでした。作ってる人間の知性を疑うレベルの脚本で、何がしたいのか解らない程しょうもない下ネタを随所に入れてお茶を濁してくるのが本当にストレスフル。能力の設定も中途半端(これは原作の問題だと思うが)で、ただただアクションに花を添えるだけの存在になっている。まあアクションメインなので別に良いんだけど。とにかく物語の展開が雑で本当にストレスを感じる。何で俺はこんなアニメ観てるんだ。

2016年夏アニメ第六週所感

最近忙しく優先度の低いアニメは観れない事が多くなってきました。

夏だからね、仕方ないね。

お盆で実家に帰るので更に観れないアニメが増えてきそうです。

 

ともあれ今週もいってみましょう!

 

モブサイコ100 (ボンズ) 5話

神回でした。何だあの動きと迫真の表情描写は。コンテ・演出が藤沢研一氏だった事もあってダイナミックでかつ説得力のあるリアルな肉体の動きが特徴的。また、モブの首を絞めながらテルが恨めしそうに話すシーンなどは1枚1枚の表情の動きが生々しく、かなり没入できるような完成度だった。モブの覚醒後など諸々の演出も非常に上手く、1話での完成度も本当に高い良い回だった。文句のつけようもないほど十分な出来だったと思います。素晴らしい。

 

91Days (朱夏) 5話

めちゃくちゃ面白いやんけぇ……。やっぱり岸本卓は物語の構成が上手い。閉じた空間におけるファミリー間の力関係の変化や以前の行いが因果となって引き起こされる物事、そしてそこから立ち現われてくる人間の心情の変化が本当に上手く表現されている。今回は特にそれが色濃く表れている良い回だったと感じる。作画の質が下がっていたというかキャラの顔の雰囲気が変わったなと感じたが、若干追い詰められつつあるのだろうか。良い作品なだけに作画でこけて欲しくはないところ。頑張ってほしい。

 

91Days (朱夏) 6話

良い。面白い。やはり作画の質が4話までに比べると落ちており少し微妙に感じる部分もあるが、まだ大丈夫という程度。物語の中で予定調和と意外性がかなり良いバランスで組み立てられているのが良い。タイトルからして「あーこれはこうなるんだろうな」という予測が立つ回だが、その通りに大枠では物事が運び、間のディテールで意外性を出してくるというのが非常に面白い。アヴィリオがネロに「この時を待っていた」と言うシーンではこちらまでぞっとするような迫真の演出で、観ていて鳥肌が立った。全体的なクオリティが高い良い作品だと思います。

 

NEW GAME! (動画工房) 6話

神回でした。まず物語の構成が非常に上手く、四コマ原作の強みを生かしたテンポ感だけでなく前後の繋がりを上手くつけるような脚本で、個人的には各々の休日を描いた後に青葉ちゃんが「みんなどんな休日を過ごしてるんだろう」といって繋げる部分が自然ながらも良い構成で面白いなと感じた。作画に関しても今話は特によく、青葉ちゃんが髪を鏡に向かって直すところや着替えるシーンでのカットの割り方が本当に上手だったり作りも丁寧で感心した。ひとつひとつの動作に関しても中割りが工夫されていて重みのつけ方が上手いので観ていて説得力があるなと感じる。いやー本当に良いものを見させていただきました。ご馳走様です。

 

甘々と稲妻 (トムス・エンターテイメント) 6話

可愛くて良い回でした。やっぱりつむぎちゃんは可愛いなあ。ただ話の線自体はあまり好みではなかったというか、演出なりタイミングの関係でか八木くんがかなり空気の読めないただの微妙な人になっていたのが悲しい。まあつむぎちゃんの動きが可愛かったので良いけど。今回は今までの話を観てきた視聴者が小鳥さんや犬塚先生に共感する事を求められる若干評価の別れやすい回だとは思うが、纏まりよくテンポよく仕上がってたので良かったと思います。脚本が成田良美氏だったのもあるとは思うが、まあ良い回だったと思います。

 

Rewrite (エイトビット) 6話

ああ良い……。オタクじゃないけどオタクだからこういうのほんと好き。ルチアちゃんは可愛いなあ。可愛い。会長の見下したような冷たい目も本当に好き。Rewriteは穏やかな日常の中で背景にある良くわからない何かがじわじわ染み出してくる物語の展開が良いなと感じるが、ここから更に展開が加速するのかなあという楽しみのある話に仕上がっており、大変面白かった。作画は若干粗くなっていた印象だが特に気にならない程度。良い回でした。

 

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd (プロダクションアイムズ) 5話

大変面白い回だった。個人的に内田真礼をあのキャラに充てるのはちょっとした悪意があって好き。アクティヴレイドはこういう実際にあった出来事やありそうな事を荒唐無稽に描いているという点で本当によくできたアニメだと感じる。かつて学生運動に燃えた人間がアングラな世界で拗らせたまま、利用できる他者を巻き込んで小規模で嫌がらせ的な事件を起こすというのは現代でもあり得る事で、そういった部分を表現出来ていて面白い。今回は鳥による明示的なメタファーが提示されていたが、ああいった演出にも凝れているのは良い事だ。大変面白い回でした。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 18話

これまでの話と比べてテイストの異なる面白い回だった。カルロスの心情にスポットが当てられつつも、会話を主体に構成されその思いが背景に溶け込んでいくのが特徴的で面白い。コテージでみんなで机を囲んで会話をしている最中の「意味は解らないけど会話が成り立っている」という状態は、彼らには彼らの世界があって、視聴者はそれをあくまでも外から観ているだけなのだというのを思い知らされるとともに、その巧妙な構成から「それでも面白い会話をしている」というのがはっきり解るというのが素晴らしい。登場人物の考えや何やらをトレースしているからこそこれだけの会話が作られるのだろうなと感心した。良い回でした。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 19話

18話までで剣之介の雪姫に対する忠義心はかなり強く示されていて、特に14話辺りからは由希奈が少しないがしろにされる(というか振り回されていた)描写が多々見受けられたという事もあって、剣之介は由希奈と雪姫のどちらが大事なのかという雰囲気が他の登場人物の言葉端からも読み取れていた。今回はBパート最後のシーンで、やはり剣之介は雪姫にかける思いと由希奈にかける思いとの質が違い、由希奈には忠義心ではない信頼や諸々の感情が混ざった「大切」な感情になっているのだなあと感じられた。それに応えるようにCパートで由希奈が剣之介を呼ぶという構成が本当に上手く、あークロムクロ、いいぞ。これだよ。という気持ちになる。いや本当に良いですよ。良い回でした。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 5話

良い回でした。今までの回に増してテンポ感が悪かった気がするが、まああまんちゅ!なのでさして気にもならないという感じ。キャラの個性が強いので若干の違和感はあるが数話で慣れるでしょう。今回は先輩との邂逅を果たし新たな一歩を踏み出すという回だったが、今後どういう目的をもって進むかが、でこと一緒に視聴者も確認できるという作りなのは良いなと感じる。5話という事で若干ダレる可能性もあるところで目標設定が為されるというのは面白い。良い回でした。

 

バッテリー (ゼロジー) 4話

いやあ良い。バッテリーはやはり心情描写を人の言葉や動きで表現するのが上手い作品だ。これまでもそうだったが、セリフがしっかりと聞き取りやすく、アニメという舞台を利用した朗読劇を聞いているような気分にさせられる。激しい動きはないが、心にしっかりと残る演出なのも大変好印象。今回はコンテが沖田宮奈氏ということもあり、落ち着いて安定感のある構図が多く、作風に良く合っていたという印象。良い回でした。

 

バッテリー (ゼロジー) 5話

穏やかで良い回でした。昔あさのあつこのバッテリーを読みながら空想した頭の中がそのままアニメーションになったようなそんな感覚を受ける巧妙さがあり、良いアニメだなと感じる。巧の繊細な自意識や、先輩のやっかみなど諸々の感情が表情を通して読み取れるというのも、スタッフ間でイメージが統一されているからだろうなと感じる。今回は特に出来の良い回だったと思います。

 

食戟のソーマ 弐ノ皿 (J.C.STAFF) 6話

良いなあ。良いですよほんと。2期に入って男のおはだけ多くないですか? そろそろちゃんと女性のおはだけも見せて頂きたいんですが。薙切エリナちゃんのおはだけだと尚良いんですが。今回も安定した作画と演出でかなり良かった。演出の奥野浩行氏がベテランという事もあり、今回は特に安定していたように感じる。作画などでも乱れはなく、模範的な一話だったように思います。良い回でした。

 

ねじ巻き精霊戦記天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 5話

面白い。非常に良い回でした。ヤトリとイクタの過去が明らかになる回であったが、個人的には文化的な考証が良く為されているなあと感動した。母親の服装や料理の雰囲気から、西洋の文化に日本の文化が混合されたような文化形態であるのだとわかるし、科学が十分に発達していない中世的な世界観だが生活レベルは近代のそれであるという事も読み取れるような、言葉では表さないまでも良く背景が読み取れる構成なのが良い。アクションなどに関してもよく考えられた動きで大変良かった。地味だが良いアニメだと感じる。

 

DAYS (MAPPA) 6話

何というかバカみたいなアニメだなあと思います。これは褒め言葉なのだが、とにかくスポコンとして必要な「周りの協力や仲間の理解によって主人公が様々な事に気づき成長する」という部分のみを抑え、他には熱い人間関係だけが配されているという、とにかく余分なもののないスポコンアニメだと感じる。サッカーそのもののルールや詳しいテクニックなどを知らなくても、つくしという初心者のキャラクターが「走る」事だけを見続けるがためにこちらもその程度の知識で良いというのは面白い。特に6話はその成長の部分が良く描かれており、良い回だったと思います。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david production) 19話

うーん作画などの印象がガラッと変わった回でした。やはり原画・作監などを韓国人アニメーターメインでやっている回は絵柄がかなり変わる印象。質が悪いという訳ではないのだが、やはりアメコミっぽい絵柄になるとイメージが変わるのであまり好きではない。仗助と億安がパイプを直してビルの間から浮き出てきた時の構図などはかなり良く、良い立ちを観る事が出来たなと思う。ふでやすかずゆき氏脚本回という事で話自体のは文句なく面白い。良い回だったと思います。

 

マクロスΔ (サテライト) 19話

説明回と割り切った回面白すぎるでしょ。喋りすぎなんだよな。メンバーが一堂に会して敵のスパイかもしれない人間からの情報を聞きまくるの何なんだよ。とにかく「説明しなきゃ解らない事を説明回と割り切った一話で全部説明する」のが何というか大変悲しい。確かに過去作品からの繋がりだったりその背景を説明したくなるのは解るんだけど、断片的に事実を配置して受け手が考察する余地を残すような作り方は出来なかったんだろうか。とにかく興ざめの一言に尽きる。

 

アルスラーン戦記 風塵乱舞 (ライデンフィルム) 6話

良い回だったと思います。ルシタニア側の様子を描いた回という事で、イリーナの執念やエトワールの心情の変化が良く読み取れるように構成された回だった。ナイフを持つイリーナの姿や、じわじわと刺される苦しみを表す国王の様子が迫真で、豪胆に剣を交わす戦士とはまた違った命のかけ方をする人間の様子が観て取れて大変良かった。テンポ感もよく観ていて非常に心地よく、良い回だったと思います。