2016年夏アニメ第九週所感

生活がかなり忙しくなってきたので切った作品が複数あります。

今残っているものは確実に最終話まで観るであろう猛者たちという感じ。(猛者でないものもいるのは内緒だ)

 

ともあれ今週もいってみましょう!

 

モブサイコ100 (ボンズ) 9話

大変素晴らしい回でした。いや本当にすごい。何が凄いって全部凄いのが凄い。アクション作画がぶっ飛んでいて素晴らしいというのはもちろんの事、脚本もテンポ感良く、それでいて強弱のつけ方が非常に上手く、シリアスなアクションシーンをガッツリ挟んだ後で霊幻のアホみたいなギャグパートをぶっ刺してくるセンスが本当に良い。あのアクションの作画は本当にどうなってるのか。あんなに中割りが意識された作画そうそう観る事が出来ないしコマ送りにして観たいレベルだ。いや観るよ。いやーほんとこれはBlu-ray買うまであるなあ。本当に素晴らしい回でした。ありがとうボンズ。最高でした。

 

アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd (プロダクションアイムズ) 8話

清い涙を流した。非常に素晴らしい回でした。特に脚本が抜群で、さすが大西信介氏といった感じ。アティと瀬名とのやり取りはところどころで言外の仕草や文脈から読み取る必要のある部分があるが、しかしそれが逆にリアルで、足りないが故の巧妙さのようなものがあった。特に瀬名はこれまでの経緯を観ているからこそ移入できる部分も多く、そんな彼が自分の過去を顧みてアティの姿に俯くシーンなどは思うところがある。物語の筋としても構成がかなり巧く、ただただ感服するばかりであった。素晴らしい回でした。

 

NEW GAME! (動画工房) 8話

あー最高。いや最高でしょ。完全に優勝した。オタクじゃないけどオタクオリンピックで金メダルを取ってしまったな。いや何だこれは。濃厚にして強い百合の波動に包まれて完全に昇天した。得能正太郎は紛う事なく天才。テンポ感良く物語が進み、間間に強力な百合がサンドされた爆エモ回。銭湯でのひふみ先輩のシャワーシーンや序盤のはじめさんが得物を振るうシーンの作画もかなり力が入っており、ただカッと画面を睨んでにやける事しか出来なかった。ただただ最高である。優勝。

 

甘々と稲妻 (トムス・エンタテイメント) 9話

うーん作画があやしくなってましたね。まああのクオリティを維持するのはしんどいよなあ。たぶん8話でも結構苦しかったところを9話で枚数少なくしてしのいだんだろうか。次回以降がどうなるか気になるところではある。今回は成田良美感がかなり出ていたなと感じる回だった。確かに良い話ではあるし涙も出るのだが、どうしても説教じみている感が出るというか、テンポ感を崩してまでそうする必要があるかなという部分がちょいちょい見受けられたので、やっぱり成田良美氏は苦手だなあという印象。まあ泣いたんですけどね。泣くしかなかったよね。

 

あまんちゅ! (J.C.STAFF) 8話

いやー良い。良いですよ。何気にぴかりや二宮姉弟の主観で描かれるのは初めてだったが、各々の感性やバディへの視線が感じられて非常に好き。更に今回は身体測定回という事もあり、てこやぴかりのいろんな動きを観る事が出来たが、良く身長や体格を考えて描かれているなあと感じられたり、構図の良さがパッと見て取れたりと面白い回でもあった。姉ちゃん先輩がヘナと座り込んでしまうシーンは何か結構好きで何回か見直してしまった。あいかわらず良い回でした。

 

クロムクロ (P.A.WORKS) 22話

いよいよクライマックスに向けてあと数話というところまで来ましたね。舞台も整い、ようやく決着の方向性が定まった回だった。塗りが若干平坦な印象になってきたが大丈夫だろうか。最後まで頑張って走り抜けて欲しい。雪姫と由希奈が裸で床を同じくするシーンヤバすぎませんか。あんなの地上波で放送しちゃっていいんですか。あれはもうセックスですよ。今回は特に背景の美しさが際立つ回でもあったなあという印象。最初のカットで妙な色合いに染まった天と地の間を羽ばたきながら降下するクロムクロの圧倒的な存在感とそのレイアウトの良さ・色合いの絶妙さには舌を巻いたし、雪姫が抜け出して歩いていく時の紅葉の色や雪の表現など、本当に至るところで感服するばかりだった。いやあ良い回でした。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない (david studio) 22話

重ちー……。良いやつだったよ……。個人的に待望の加藤敏幸氏コンテ回だったのだが、実際非常によかった。キャラクターの表情やレイアウトがかなり凝っていて観ていてハッとする場面が多い。物語としてもカタルシスの強い部分ではあるが、それを更に良く引き出しているという印象。全体的にカットの切り替わりが早くその辺りはもう少し何とかしようがありそうだが、しかしそれを抜きにしても良い。最後に仗助や億安がうつむきがちに表情を見せず歩いていくシーンなどは語るべくもなし。素晴らしい回でした。

 

バッテリー (ゼロジー) 8話

作画の質が落ちてきましたね。今回は特に試合のシーンが多く動きの激しい回ではあったので仕方ないのかなという感じ。コンテの方がゲーム畑の人みたいで、その影響もあるのかもしれない。(そんなことはないと思うけど) Aパートでは瑞垣が非常に嫌なというか陰湿なやつなように描かれていたが、Bパートでは門脇に対するコンプレックスをにじみ出させるような演出が巧く、やはり物語としてはしっかりと作られているなあという印象。登場人物の感情がじわじわ解るような構成が面白い回でした。

 

テイルズオブゼスティリア ザ クロス (ufotable) 8話

結構絵の雰囲気が変わった感じないですか。影の塗りが若干薄くなってのっぺりした印象だった。まあクオリティにはそこまで(ちょっとはあったけど)影響はないので許容範囲だなという感じ。というか作画の質が落ちても他のアニメに比べると群を抜いて凄いから別に気にしないのだけど。物語としてはエドナが登場してその過去と冒険の目的がスッと示されたまとまりの良い回だったと思います。よくあれだけの話を一話に詰め込んだな。というかエドナちゃん可愛すぎませんかね。完全にアレ。何とは言わないけど。

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (マッドハウス) 8話

良い!! 良いぞ!! やはり古川知宏コンテ・演出回は絵的な雰囲気が非常に良いので集中して観る事が出来る。これまでの回では「雰囲気がかなりライトだな」という印象だったのだが、ヤトリが反逆者を殺戮した回でも感じた事だがポイントポイントでかなりはっきりしたシリアスが挟まる事で十分以上の感動を得る事が出来るという点で、今回は特によかったかなと感じる。4話単位でギャグとシリアスの両立を上手くこなしている作品だなという印象。大変良い回でした。

 

91Days (朱夏) 8話

案の定制作が追い付いていなかったようで総集編を挟んでの8話、ラストシーンが非常に印象的で良い回でした。コルテオの感情やそれに伴う動きなどが明確でリアルに描写されており、かなり見ごたえがあった。作画のクオリティは完全に戻ったわけではないが4話レベルにまでは回復しているようで一安心。全体的な構成が上手いので作画でこけて欲しくはないなと感じる。ともあれ良い完成度の面白い回だったと思います。

 

DAYS (MAPPA) 9話

1~8話から一転して話のテイストが一気に変わった回だったので面白い回だった。これまではとにかくつくしが必死に走って周りがそれに影響されるという話だったが、今回は他のメンバーや特にキャプテンの頑張りでつくしが変わるという話で、物語の展開からしても特異で面白く、次回以降どうなるのかという期待が持てる。サッカーが解らなくても何となく「これはピンチそうだな」「今は優勢だな」というのがはっきりわかる構成になっているのも巧い。大変良い回だったと思います。

 

食戟のソーマ 弐之皿 (J.C.STAFF) 9話

薙切レオノーラさんの水着姿最高か? これはシコってしまってよろしいんでしょうか???? アリスちゃんも可愛すぎるな???? いや実際最高ですわ。何だこの最強の、優勝のアニメは。ついつい優勝の凱歌を口ずさんでしまうな。今回はおはだけだけではなく3人揃っての一枚絵が複数設けられていた事なども、テンポ感の良さと更に凝縮されているという感覚に寄与している感じだ。櫻井親良氏のコンテも抜群でさすがといった感じでした。いやー完成されてる。完成されてますわこれは。こちらもついついおはだけしてしまうな。

 

Rewrite (エイトビット) 9話

作画は死んだ! もういない! うーんもうそろそろ厳しくないですか。完全に作画が崩壊しているのでそこしか気にならないし話が頭に入って来ない。物語自体はまあ今までの話から結論付けられるところに落ち着いたなという印象なので、ここからどういう持って行き方をするのか気になるところ。ともかく制作が間に合っていなさそうなので次週辺りで総集編がぶち込まれてもおかしくない雰囲気。あまりよろしいとは言えない回でした。つらそう。

 

マクロスΔ (サテライト) 20話

これまでの話と比較してもかなり出来の良い回でした。大変良かった。コンテ・演出がヤマトナオミチ氏だった事が主な理由だと思うが、映画のような劇的な展開とキャラクターをアップにした巧いレイアウトが非常に魅力的で、次のカットはどうなるのかという緊張感が維持されていたのが非常に良かった。作画もかなりましになっていて気になる部分も少なく、脚本の良さも相まって印象的な回になっていたように感じる。大変良い回でした。

 

マクロスΔ (サテライト) 21話

ワルキューレの過去エピソードという事で、若干話の表面的な部分では今までの回から離れるような回でした。20話から続きで観てしまったのでインパクトに欠ける回という印象だったが、単話としての構成はよく、十分完成された回ではあったと感じる。作画に関してはまだいまいちという部分があり、やはり背景と音楽で魅せるアニメという感じだ。今後の展開に期待したいところ。

 

マクロスΔ (サテライト) 22話

うーん、まあお涙頂戴という感じですね。シナリオ構成・作画・演出どれを取っても雑だったなという印象。感情論でシナリオをぶち抜くのはまあ良くある話だけど、ヒロイン2人の愛に支えられて俺は暴走しなかったぜ!ありがとう!みたいな展開のコアの部分だけ抽出して演出するのはちょっと雑すぎませんかね。あと、せっかく美雲の衝撃の過去が明らかになったのに(というか合流の描写もなかったし)適当に「私は私」「くもくも……」つって終わらせるのは何なんだ。JUNNAさんがせっかくいい歌を歌ってくれているのにくっそ雑な扱いになってるの本当に悲しい。あまり好きではない回でした。